【反回神経麻痺 堺市】原因と症状と治療法
反回神経麻痺になる原因として、下記のことが考えられます。
✓甲状腺・大動脈・食道・頸部リンパ節などに腫瘍や大動脈瘤があり反回神経を圧迫する
✓脳神経(迷走神経・舌咽神経・舌下神経)の障害
✓首下がり症候群(クレーンネック症候群)などの不良姿勢により首回りの冷えや緊張があること
などの原因が考えられます。
反回神経麻痺になると次の様な症状が現れます。
1、嗄声:声がかすれてしまう。または出なくなる。
2、嚥下障害:喉を物が通らなくなりむせる
物を飲むときは必ず声帯を動かして器官に入らないようにしていますが、反回神経麻痺が起こると上手く声帯が動かず
「誤嚥」してしまい、その結果誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうこともあります。
反回神経麻痺での治療方法
整形外科での治療は、主にステロイド剤やビタミン剤などの薬での治療になります。
それでも治らない場合は手術(喉頭枠組み手術)になるケースもしばしば。
反回神経の圧迫や脳神経の異常以外に理由がわからない場合は、血流不足による神経の障害が考えられます。
その場合は、首周囲の血流を良くし神経への栄養を促す治療をしなければなりません。
反回神経の走行としては、脳神経である迷走神経が右の鎖骨下動脈・左が大動脈弓をを下から後ろにまわったのち、気管と食道の間の溝を上行し、喉頭へ侵入します。
ですので、反回神経麻痺の場合、中枢である脳以外にも甲状腺や鎖骨、食道、首回りの筋肉などすべての要因を考えなければなりません。
当院に反回神経麻痺の疑いで来院された患者様はクレーン症候群(首下がり症候群)による反回神経麻痺でした。
このように不良姿勢が原因で起こる反回神経麻痺もありますので、できるだけ姿勢を整えておくこと、筋肉を緩めておくことが反回神経麻痺の予防と治療に繋がります。
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