相撲の見方が変わる、「溜席」の価値
よく国技館に相撲に見に行ってると言うと、「生で見ると迫力すごいでしょ?」
と言われるけど、正直席ではそんなことを感じたことはなくて。。テレビのほうがよっぽど迫力あるわ!と思ってました。w
お相撲友達にチケットを取っていただき、本日初めて溜席で観戦することになりました。
結果、溜席すごいよかった!できるなら毎日溜席で見たい!!でした。笑
そして、相撲を見て6年目?にして大迫力とはまさにこのことだと、体感した瞬間でした。
溜席の何がよかったか、備忘録としてあげてみます!
全集中で見れる
溜は否応にも、目の前の取り組みに全集中できます。目の前で起きている独特の世界に惹きつけられるんです。
いつもはTwitterをながら見したり、親方ちゃんねる、ラジオなどをながら聞きしながら見ていることが多かった。またはお喋りしたり、飲食しながら(コロナ禍現在ではそれは自粛)。それが相撲の醍醐味でもあるのですが。溜に座ると、解説などを聞かないことのがよっぽど価値のあることなんです。
溜席は、ただただ目の前の取り組み・所作を集中して見入ってしまいます。今の静けさの中だから、ということもあるかもしれません。
力士とともにゾーンに入り、相撲を見ている時間が瞑想のような感じ。見終わった後は不思議と脳がスッキリクリアになった感じがしました。笑
相撲に関わる人たちの所作に見入る
相撲に関わっている人々(ディズニーでいうならキャスト)の一つ一つの所作やルーティンに夢中になる。近くでみたからこそ、いろんな発見がありました。
・力士の息づかい、所作、ルーティン、目つき、タオルの色や座布団の色
・行司さんの控えの姿、土俵上での呼び上げ、所作、掛け声のタイミング、体幹力の半端なさ。笑
・呼び出しさんの声量の大きさ、力士にタオルを渡すタイミング、懸賞旗や懸賞金の取り扱い、力士が飛んできそうになるとすかさず水桶とともに逃げる笑
箒で土俵上の砂の目を整える、三役前に入ると土俵上にじょうろで水をまき、箒で掃く様子など。。
他にもちょっとした発見が。
■土俵入りの行司さんのアナウンス
十両、幕内土俵入りのアナウンスしている行司さんが、サンダルに胡座かいて、案外ラフな感じだと言うこと。笑 紙なども何も見ていず暗唱していたり。
■審判員の親方のあれこれ
・審判員の親方の近くに草履が2つありなんでかな?と思ったら土俵上のものと土俵外で分けていることを知ったり。
・前掛けを呼び出しの人が掛けたり、退場するときは呼び出しさんが持って、退場しやすいようにしたり。何より呼び出しさんは親方や力士のプチ秘書?みたいな感じがした。
力士誰もが一番一番を懸命に闘っているということ
遠くで見てるとあまり意識が一人一人に行かないんですが(ごめんなさい)、近くでみると力士みんなが一番一番に勝負かけてるのがわかるんですよね。だし、ぶつかり合う瞬間は見ているのが怖い。(頭で当たらないかとか)突っ張りの威力を感じたり。てっぽうの稽古はこのためにしているのかとか、鋼の体同士で闘わないとこれは毎日体がもたんな、、など。
お相撲さんたちよく頑張ってる
外出の制限が厳しかったり、常に肌が触れあう競技だから人との距離が近い、思ったように稽古できない、相撲部屋なんて共同生活でクラスターが起きやすい(現に起きてる)中、皆さん耐えて本当よく頑張ってるなと思いました。。
相撲好きなら一度溜で見てみるべし!
本当に世界が変わります。力士が転がってくるんじゃなかろうかというプチ恐怖を感じつつも、贅沢な時間でした。そして相撲がまた一段と好きになりました。
溜に座って見るためにもっと稼いで頑張ろうね!!ってチケット当ててくれた相撲お友達と誓いました。笑
一早くコロナが終息して、来場所も無事開催できることを祈ります。。
※溜席は基本的に飲食厳禁。撮影も控えたほうがいいです(力士の気が散るので)。
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