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不幸のすべて・第十九話「不幸が好むものは?」

 前回記載した祭文のもう少し詳しい使い方です。この祭文は眠る時に心の中で唱え続けることを基本としています。しかも嫌なことがあったり、精神的に困ったことがある時に唱えても良いものです。それは太古から続くただされた言葉の基本配列を持っています。
 糺された言葉の基本配列とは何でしょう?
 基本的な言葉には良いものと悪いものとがあります。それぞれは各々配列を持っています。これを理解するためには、言葉は音楽のようなものだと考えてください。美しい良いメロディの音楽と、聴いていて何だか嫌になる音楽とがあります。嫌になる音楽が流れる場所には、長い時間留まることは出来ません。それと同じで、嫌な配列を持った言葉が流れると、そこにいることが出来ないどころか、悪いことが起こりはじめるのです。
 一方、良い言葉の配列は、波動を含めた音や、それにより脳内で発生する現象があなたの心を落ち着かせます。いくら落ち着くからと言って、適当に落ち着く言葉を使っていると、大きな間違いを犯す可能性が高くなります。必ずこの言葉でなければならないと言うことはありませんが、自己流で間違った言葉を唱えてしまっては救いようもありません。
 多くの人は自己流で色々な物事を勝手に行う傾向を持ちます。しかし古くから伝わる物事は、勝手気ままを許さないほど厳密に作られているのです。
 もし、あなたが見よう見真似で分かったと思っても、それは正解ではありません。正解を自己流で導き出せるほど、この世界は単純ではないのです。
 多くの場合、あなたが理解出来たと思う物事は、あなたが理解出来ていると思うほど、理解出来てはいません。少し酷な言い方かも知れませんが、それはあなたの理解力の範囲内での出来事にすぎません。

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