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播磨陰陽師の独り言・第八十話「ブロック玩具」

 以前に、子供の頃に、ダイアブロックなどのブロック玩具で遊んでいたことを書いていました。
 最近のブロック玩具は、あれからかなり進化しているようです。もう、五十年以上も経っているのだから当然と言えば当然です。
 幼い子供の知能のほとんどはブロック玩具か、粘土細工か、さもなくばお絵描きで養われて行きます。もちろん、私も例外ではありませんでした。幼い頃は、ダイアブロックと、油粘土と、ちびたクレヨンだけが遊び道具でした。
 クレヨンでは、チラシの裏の白いところに存分に絵を描きました。画用紙は見たこともありません。また、画用紙に描いて残すような絵を描ける訳でもありません。
 油粘土は新聞紙の上に下敷きを敷いて遊んでいました。これも専用の工作板やヘラがある訳ではありません。粘土細工にヘラを使うことを知ったのは、小学校に入ってからです。そして、なぜか中古のダイアブロックが家にはありました。年上の兄弟はいないので、多分、従兄いとこのおさがりだと思いました。私には、やんちゃな従兄がふたりいました。子供ならではの悪いことは、みんなこの従兄たちが教えてくれました。しかし、不思議なことに、この従兄たちは、ダイアブロックで何も作れなかったのです。買ったは良いが使わなかったので捨てるよりはと言う意味で、私のところに来たのかも知れません。従兄たちとの思い出の中で、唯一、感謝しているのは、このブロックをもらえたことだけです。
 最近、思うことがあって、
——ダイアブロックは健在なのかな?
 と、調べてみることになりました。すると、かなり進化していて、私にとっては長方形以外のものはブロックではないのですが、様々な形のパーツが売られていました。しかも、同じメーカーからさらに小さなナノブロックまで売られていて、進化は留まることを知らないようです。
 レゴには、コンピュータ制御のパーツまでありました。
 同じ様に見えるブロック玩具ですが、規格サイズが違うため、互いに互換性がありません。
 不便過ぎるので、
——何とかならないものかな?
 と思う今日この頃でありました。
 誰か何とかして欲しい……。

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