不幸のすべて・第三十八話「メンタル・フィールド」

　前回は、幸福でいる秘訣はあなたのまわりに不幸を好む人を寄せ付けないことですと書きました。
　不幸を好む傾向のある人は、とてもネガティブな性格ですので、まわりにネガティブな磁場のようなものを発生させています。このネガティブな感情を含む磁場に、あなたの心は常に影響されています。これを〈ネガティブ・フィールド〉と呼びます。

　このフィールドは人体の特に頭を中心にして、半径１５０センチメートルくらいのところに影響を与えます。
　感情の強さや、その人の性格によってもフィールドの大きさは異なります。また、月や天候の影響によってもフィールド自体の大きさや強さが変化します。このフィールドは物理的な距離を持ちますが、厄介なのは距離を無視することが出来ると言う点です。

　たとえば、あなたがネガティブな記憶を伴う、友人知人のことを考えるとします。すると、それはあなたの心理的フィールドを侵食します。しかも物理的な距離や時間を無視してです。


　人は各々独自のメンタル・フィールドと言うものを持っています。それが個人の無意識の活動範囲を決めています。これが広い人は手足が大胆に動きます。しかし、このフィールドが狭い人は、自分の手足すらとても控えめに動かすのです。そしてこのような人は他人に触られるのを極端に嫌います。

　ネガティブ・フィールドとメンタル・フィールドは基本的に別なものです。
　ネガティブ・フィールドは自在に大きさを変え距離や時間を無視することが出来ます。
　しかし、メンタル・フィールドは、状況や相手によって多少大きさが変化するだけで、基本的には同じ程度の大きさを維持します。
　ネガティブ・フィールドは発信するエネルギー・フィールドです。
　メンタル・フィールドは受信するエネルギー・フィールドのようなものだと思ってください。