播磨陰陽師の独り言・第527話「窓の外」
窓の外で、うるさいくらい鶯が鳴いています。それを聞いて、
「鶯って、こんなに激しく鳴く鳥だったかなあ?」
と思ってしまいました。
家の外を色々な鳥たちが鳴きながら遊んでいます。春はもうそこまで来ていると言った感じがして、月末には桜も咲くと予測されていました。
ペットの兎は室内で飼っているので、冬毛にならないまま春を迎えました。もう飼って二年になりますが、一度も毛が生え変わったことはありません。
春になるとやりたいことがたくさんあります。まだ、歩行器があっても5メートルくらいしか歩けないので、どこかに遊びに行くことは出来ませんが、桜くらいは見に行きたいです。
家にいると空調がきいているので年中同じ温度で季節感はありませんが、窓の外の音の変化で季節を感じます。
寒い朝は霧が出て、関門海峡の船が霧笛を鳴らします。テレビの画面はYouTubeを表示しているので、リアルタイムに海峡の様子を見ることが出来ます。毎日、かなりの船が行き来していて、時には自衛隊の船を見ることもあります。関門海峡の音は美しい風景を醸し出しているのです。
春になると様々な鳥たちが騒ぎます。そして、梅雨の季節は雨の音が心地よく響きます。時々、雨の音を録音することがあります。暑い日に雨の音をかけて涼んだりするためです。
夏は蝉の声がうるさいです。うるさ過ぎて、Wi-Fiにノイズが入り、通信困難になることもあります。最近の研究では激しい蝉の声がWi-Fiの波長を妨害するそうです。
秋の虫たちはとても美しく鳴きます。そうやって窓の外の音でのみ季節を感じる訳です。いつも聞いているので、虫や小鳥の声をだいぶ聞き分けられるようになりました。虫や小鳥の種類が鳴き声から分かるのです。
そう言えば子供の頃、ラジカセで虫の声を録音したことがありました。まだ、音のことに詳しくなかったので普通に録音出来ると思っていました。しかし、結果は散々でした。ノイズばかりが再生され、虫の声などひとつも入ってなかったのです。周波数とか概念もなかったので、何度もトライしては失敗しましたけど……。
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