弁当
弟がこないだ高校を卒業した。俺ら三兄弟、全員私立で両親は長いこと大変だったろうなと思う。そんな中の一つが、弁当。母親は誰よりも早く起きて3人分、父親のも作ってたかな。4人分の弁当を作ってくれた。まじーだどーだのと言ってた時もあった。
今朝、たまたま実家に居て、ふと目が覚めると朝6時くらいだった。そのすぐ後に母親が起きてきた。仕事の前にトーストを食べてた。ふと、思った。そういえば、母親は、もう弁当を作らなくてよくなったのか。洗濯機から洗濯物を取り出してる母親に言ったら、ああ、確かにそうだね、なんて、自分でも気づいてなかった。母ちゃんが、ついに、弁当を作らなくていい日が来たのだ。勝手に、感慨深くなった。ご苦労様でした。なんて、上からですけど、ゆっくり老後は、なんて歳でもないしそんなタイプでもないけど、とりあえず、朝は、もう少し寝ててもいいと思うよ。母ちゃんにも、父ちゃんにも、すげえ喜んでほしい。もうちょっとで。根拠はないけど。とにかく、絶対、あんぽんたんな俺がちゃんと、喜ばせるから。いつまでも、世界一の飯を、どうかつくって頂きたい。
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