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父をどう思っていたのだろうか
まだ父が生きていた頃
私が帰省するといつも夫婦喧嘩してたんです
私と母が会話をしていて
父が何か言うと
母が全否定
そこで怒鳴り合いの喧嘩
帰りたくなかったが
弱っていく両親を見ていると
放置は出来なかった
父が亡くなり
葬儀、相続など
全てお前に任せるよと
私に丸投げ
お葬式でも涙見せず
まるで他人事のような母
ただ私が実家に帰って24時間介護をしていた時
夜中のトイレや困った時には
お父さん!お願い
と叫ぶんです
たぶん母は自分で決断する事が出来ず
困ったら父が全て解決をしていたのでしょう
施設に入って
まず母が私に言ったこと
お父さんはどこ?
死んだよ
忘れたの?
違うよ
新しいお父さんだよ
隣の部屋にいるんだよ
うちの夫にも説明してました
なんか嫌でしょ?
知らないよ
母、施設の入居者とは一切交流してません
何度も新しいお父さんはと聞くので
じゃあ名前を教えて!と言うと
知らないよ!と怒るんです
母の頭の中はどうなってるんだろうか?
認知症のせいもあり
たぶん不安が大きかったのでしょう
愚痴や怒りをぶつけられて
困ったら解決してくれた
いつも母のそばにいた父
その代わりを求めていたのかもしれません
先日
また言うので
お母さん、ここには旦那さんが亡くなって1人ぼっちになった方が住んでるみたいだよ
不安でここに住んでる人が多いでしょ
身体が不自由な方や1人で生活出来ない
お母さんみたいな人がたくさんいるでしょ
そうだねと母
スタッフの人がお風呂に入れてくれたり
ご飯に連れて行ってくれるでしょ?
そんな場所なんだよ
私も答えにはなってないなと思いつつ
穏やかに言葉を選びながら
そんな話しをしたら
なんか納得したのか
それ以降は、新しいお父さんの話しはしなくなりました
私の父は全て自分で決めてしまう人でした
晩年、母と旅行に行っていたようですが
勉強家で自分の老後や死後の事など
1人で準備をしてたんです
常に人生の少し先を見て対策を考え実行してた人のように思います
ただ母が言った言葉か忘れられないんです
父が亡くなる少し前
私達夫婦を見て
まるで友達みたいで羨ましい
私もお父さんと近所のスーパーに一緒に買い物に行ったりしたかったって言うんです
お隣さんとか夫婦で仲良く買い物に行くのが羨ましいと
たぶん晩年
両親共に体調が悪く
特に父
父の書いた走り書きの紙を見ると
そうとう体調が悪かったようです
お互い自分の事で精一杯なのに
父は子供に頼るのが嫌で
無理をしてたんだと思うんです
母は腰が痛いからと動かなかった
もちろん買い物も行かなかった
父が生きていた時
私がもっと話しを聞いてあげれば良かった
不安や辛さを聞いてあげれば良かった
そんな事を最近、よく思います
来週は実家の断捨離に行きます
夫も一緒に行ってくれるので
老朽化してる実家が近所の迷惑にならないよう確認もしてきます
ではまた