そして全て終わった。
私はこの4日間で、たくさんの不要な感情を捨てた、同時に新しい感情を得た。
【捨てた感情】
イケてない自分はカッコよくない
人より上手くできることが良いこと
できないことは恥ずかしい
上手くやらなきゃダメだ
つまりは、誰か?より優れていることで、自分をイケてる状態(心境)に置けていた、、、という事実に向き合った。
これは二元論でもかなりやっていたことではあったが、まだまだ体感として深いところではわかっていなかったのだと気づいた。
【得た感情】
できないことは悪いことではない
できないことは恥ずかしいことではない
イケてるって、できるできないと関係ない
全て、私自身の価値とは関係ない
こんなことに気づいた。
おじさんの存在がすごく大きかったと思う。
最初、私よりできない人がいること、つまり「自分が一番できない存在ではない!」ということで、私は自分の一抹のプライド(見栄)を保っていた。
だんだん、たまにしくじり自分が一番できないんじゃないか?と思う時が出てきたときに、私はふと考え始めた。
私は私、ただ精一杯にやるだけ。
上手く見せる必要もないし、できないからといって誰か私のことを馬鹿にもしない。下手なら練習すればいいだけ。ダメなら才能がないだけ。なんでも上手くできる自分である必要はない。
そんな感情が実技の3日間、何回か波のように来ては去るの繰り返し。
でも最終日の試験前の最終走行の時、腹が据わった。
それはやることはやってきたこと(=練習)があったから。その手順通りに、ただやるだけでいい!という気持ちになっていた。
そこには、見栄もプライドも何もなかった!
それらは全て無くなっていた。
私は自分を落ち着かせながら、頭のシュミレーション通りに一つずつ丁寧にこなした。声を出すところでは、精一杯大きな声を出すようにした。1ヶ所ミスをしたが、どうでも良かった。
自分の中で、3日間のベストの走行ができたと思った。
そこから、試験に挑んで、、、
試験の最初で掴んではいけないところを掴んでしまったが、それ以降は自分史上パーフェクトな走りをできた!
最後にサイドブレーキを引き、リフトを降りた時には、私はベストは尽くせたという満足感があった。
つづく、、、
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