同じ教室に帰るのか、あるいは
こんばんは。同窓会から帰ってきて、色々落ち着いたので、少し思ったことを纏めておこうと思いました。敬体の気分なので敬体を通します。疲労とアルコールと眠気で乱文になると思いますが、今日書くことに意味を見出したのでお許しください。
今日は珍しく朝6時に起きて、ちょっと髪を整えて、スーツ姿、とりわけネクタイのくぼみ(dimpleと言うらしい、ちょっと愉快)と格闘し、家族に謎の強風下写真を撮ってもらい、電車で1時間半かけて成人式会場に向かいました。風で吹っ飛んだ髪が気になって撮り直してもらったあと、今は酷く見えるかもしれないけど、10年後にでも見返したら爽やかに見えるかもしれないし、こんなもんよ、なんて言われたのが印象深いです。僕が幼稚なのかな?成人式の写真で髪が吹っ飛んでたらさすがに気になっちゃうと思うけどな…。まぁ今も10年前の僕なんてもはや自我なんてなかったのではと思いますし、10年後20年後もう一回考えれば良いですね。
この後成人式の会場に着くも、当然の無計画のためにソロ出席となる見込みでした。しかし、ふと開いたインスタグラムで旧友二人が自撮りしている投稿を見かけ、混雑する回線と会場の中(本質的に一つの問題)、なんとか合流できて、ソロ回避を達成しました。どちらも見た目は変わっていましたが、話し方とか息遣いとかユーモアの感じとかは変わっていなくて、国歌斉唱の時に口パクどころか全然真一文字のままなぜかこっちをガン見してくるのがじわじわきました。面白いのは小学校時代の彼と話していたからで、たぶん本当は国歌斉唱は歌う方が良いです。でも彼は真一文字のままでいてほしいな。
真一文字くんは僕と色々価値観が似通ってて、話していて楽しかったです。あの頃の僕たちに自我なんてなかったよな、なんて悲惨な結託をしましたが、10年後でも本質的に似通ったままの人同士友達として選んでいたんだから、きっと誤謬なんでしょうね。
もう片方の子は髪を長くして、良い感じに部分染めしていました。声も高いままでした。可愛かったですね、男ですが。彼も笑いのセンスが僕と近いままなのか、たくさん笑ってくれました。学部が一緒だったのも何かの縁な気がしてなりません。勝手に芸術系に進むとばかり予想していたので、結構驚きました。小学生程度の自我でも、相当な精度で、合う人同士でくっつくんでしょうか。ケースが少なすぎて分かりませんが、そうだとすれば不思議な話だし、冒頭の僕の思考は良い間違いだったと納得できますね。
式の終わった後は、解散の流れの中でどんどん小学校・中学校の知り合いが合流していって、動脈硬化さながらの様相を呈していました。各地でプラークが出来ていて、かなり言い得て妙だったなと感じました。言い出したのは僕と真一文字くんが同タイミングです。
その中で色んな人と会いました。見た目こそカッコよくなってたり、いかつくなっていたり様々でしたが、話してみれば不思議と誰かは間違えないものでした。陳腐な感想で申し訳ないです。
小学校高学年の僕の人生観を良くも悪くも破壊してくれたバケモノと会えなかったのがものすごく残念です。彼は色鉛筆で蜘蛛の巣を巻き取って芯ごと食べるだとか、音楽の授業中に持ち込んだサッカーボールでリフティングを始めるだとか、奇行の目立つ、明らかに問題児とされる子ではありました。若干良い子ちゃんのきらいがあった僕は関わりを避けていたのですが、同じクラスになった時からなぜか絡まれ出して、しかもなぜか仲良くなってしまったんですよね。正直奇行はそばでよく見ているとめちゃくちゃ面白かったという点は否めないですが、当時受験で(非自覚的に)抑圧されていると感じていた僕には、彼に憧れる節があったんだと思います。加えて、彼の中には何か軸があって、それに従って良し悪しや好き嫌いを決めているのも好きでした。稚拙でくだらないこと(これは幼い故の邪悪な行動を主に意味します)はみんなが盛り上がってても冷笑するし、数の寡多を気にせずすぐに正しいと信じる方の肩を持てる、小学生にしてはカッコよすぎです。僕は昔からスタンスを決めたがる節があって、ダブスタは(僕が至らずそうなってしまっていることはあるとは思いますが)基本的に嫌いです。だからこそ、透徹している彼とは馬が合ったのかもしれません。
すぐ手を出しちゃうし、口調はやたら怖いし、奇行ばっかりだけど、スポーツは万能で、苦手な勉強も僕とならたまにやってくれて、小学生ながら謎に軸を持っていて、自由奔放で、(本人に言えば確実に殺されますが)かまってちゃんな彼は、今どうなっているのか。ぜひ会ってみたかったです。風の噂だと中学校か高校でやらかして強制転校させられてた、なんてことも聞きました。なお会いたかったな。
その後は髪の長い子や他複数人とカラオケで歌って、早めに抜けて近くのホテルで高校同期と同窓会をしました。立食パーティは人生で初めてだったので、何かマナーで恥をかかないかと不安でしたが、そんなことは気にならないくらい賑やかで楽しい時間でした。高校同期は言うても頻繁に会うし、インスタグラムで見るし、見た目で驚くことは少なかったですが、話してみると懐かしいことばっかりでした。話しそびれて後悔しているのは二名だけですね。片方は多分出席してないだろうけど。
高校同期への思いは常々吐き出しているので、特別書きたくなることはないですね…。すごく居心地のいい空間だったというのを再認識した感じです。今暮らしている談話室もだいぶ居心地は良いですが、やはり中高の6年を一緒に過ごしたというのは大きいです。今後彼女が出来たとして、彼女と高校同期の友人を天秤にかけて前者を選ぶ自信は皆無、というか後者を選ぶ自信があります。儘ならないねえ。
僕を遅刻で散々怒っていた担任が開始時間の勘違いで遅刻してきたのは死ぬほど面白かったです。当事者だから、ではあるけれど、いつまでも笑えます。
タイトルの話をせっかくなのでしておきたいですが、多分しなくても読解してくれる誰かはいると思うので、伝わったその人を大事にします。ここまで乱文を読んでくれた人、みんな大事ですけどね。それでは。
P.S. 全体写真で隣に映ったお前、笑顔爽やかすぎ。ズルイやんそれは。
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