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【断髪小説】失恋からの…

割引あり

私は来月で30歳…彼は2つ下の28歳!
お互いの仕事のストレスのイライラからか
些細なことでケンカになる!

今回のこともいつもみたいにすぐ仲直りできると思っていたのに…

まさかのLINEで…「別れたい」だった。


「俺から振ることは絶対にない」とていつも言ってくれてたのに…
こんなあっけなく終わるんだ…
付き合って2年半…
私は○○と結婚すると思ったのにな。

一晩中、泣いて仕事に行く!
いつも通りAirPodsを耳に付けるときに
髪の毛に手が触れ…

私「あ。気分転換に美容院行こう…」

ランダムで流れてるくる曲が
なぜか今の私の気持ちにリンクする。

ホットペッパーで
いつもの美容院、美容師指名で仕事終わりに
カットとカラーの予約をした!

仕事中、無意識に彼との楽しい思い出が
走馬灯のように…気づけば泣きそうになる。

彼と付き合ってからは
1000円カットから今の美容室に変えた。
半年過ぎた頃から
もしかしたら結婚するかもと思い、
肩上だった髪を綺麗に伸ばしてきたのにな…。

お昼ご飯もほとんど食べられず…
お腹もすかず…
退勤時間となった。

私「お疲れ様でした。お先に失礼します」

更衣室で私服に着替えた!
せめてもの抵抗で
彼があまり好きじゃないと言っていた白シャツに着替え、
今までは1番上までボタンをとめていたが
付き合ってから1番上は外してほしいって言われてたな…
今日は1番上までとめた!

私「よしっ!」

なんか複雑な気持ちのまま、
美容院に着いた!

荷物を預けて、待合に座る。

美容師「○○さん、こんばんは。平日珍しいですね」

私「たしかに!初めてかもです」

美容師「なんか今日は私服の雰囲気も違いますね」

私「え、あっ、まあ…」

美容師「今日はカットとカラーですね。いつもみたいに痛んでるところ切って、リタッチで大丈夫ですかね…」

その時に
ふと切ろうかなと思った…

私「んー。なんか切りたいなって」

美容師「え、いいんですか?」

私「んー」

美容師「どれくらいとか希望あります?画像とか?」

私「いや、うーん。任せます」

美容師「えーじゃあめちゃくちゃおもいきってもいいですか?」

私「まあ、変にならなければ…」

美容師「かわいくしますね。シャンプーいきましょうか」

ここでいつもならアシスタントがシャンプーをしてくれるのに、今日は美容師さんがしてくれた!
このあと私は…な髪型になるなんて知らずに…。

美容師「お疲れ様でした!どうぞ」

椅子に座り、クッションを膝の上に置いて
いつものようにお店のロゴ入りのケープをつける!
いつものことなので、何の違和感もない…。

美容師「じゃあ、いきますね!自分で切ります?」

私「いや…大丈夫です」

美容師「わかりました。じゃあいきますね」

ジョキ…ジョキ…ジョキ…ジョキ…

肩上くらいまで一気に切り落とされる髪の毛…

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