見出し画像

【断髪小説】○○さんは断れない…✂️

割引あり

僕たちは社会人1年目!
ある企業に就職をした男2人、女2人の同期!

まだまだ学生気分が残っているので
仕事終わりに飲みに行ったり、
週末は4人ででかけることも多くあった!

その中で自然と男女ペアとなることが多くある。
俺のペアの○○さん!

真面目な女の子。
だけど、私服がダサかったり…
髪型は肩甲骨まであって
前髪はちょいちょい自分で切っていて眉毛がちょうど見えない真っ直ぐの重めのぱっつんだ。

ある日の仕事帰り

○○さん「ねえ、●●(俺)くん、ご飯食べて帰ろ」

俺「うん。いいよー」 

そこまでお金のないぼくたちは
ファミレスに行くことにした!ドリンクバーをいれている○○さんをふと見て俺は思った!

俺「ねえ、○○さんってずっと髪長いの?」

○○さん「そうだよ!1年に一回10センチ切ってる!」

俺「前髪は?」

○○さん「自分で週1くらいで適当に切ってるよ」

俺「短いの似合いそうやん」

○○さん「えー無理無理!短くしたことないし」

俺「絶対似合うわ」

急に顔が真っ赤になり
恥ずかしそうにしている○○さん!

今まで何とも思わなかったのに…
その姿がなんだかわいいと感じた!

ヘタレな性格な俺だけど
いつか
彼女を自分好みの髪型や服装にしたいという願望がある。

俺は火がついた!○○さんを俺好みにする!

○○さん「まあ、気が向いたら…ね」

俺「じゃあ今日は帰り、前髪だけ切って帰ろうか。
それだけでも雰囲気変わりそうだし」

○○さん、「え?え?前髪は自分で切るよ」

俺「いいから…いいから!それ飲んだらでるよ」

○○「うん!わかった…」

俺「よし行こうか」

会計を済ませて
そのまま店をでた!

俺は○○さんが、飲んでいる間にホットペッパーで近くの美容院を探し、前髪カットの予約をしといた!

○○さん「本当に切るの?」

俺「うん!」

○○さん「どれくらい切るの?」

俺「まあまあもうすぐ着くと思うよ」

俺はGoogleマップを見ながら
美容院へ向かった!

俺「あ、ここや!入ろうか」

美容師「いらっしゃいませ!どうぞ。初めまして!今日は前髪カットですね。どれくらい切りますか?」

○○さん「えっと…」
俺「あ、オン眉でお願いします」

○○「え?え?」

美容師「わかりました!今重めのぱっつんになってますが、重ための方がいいですか?」

○○さん「えっと…」

俺「お任せでお願いします。彼女に似合うオン眉にしてあげてください」

美容師「わかりました!じゃあケープつけますね」

美容師「とりあえず1回切って長さ見てもらいますね」

目をつぶる○○さん…緊張してるのが伝わってくる

チョキチョキ…
チョキチョキ…

チョキチョキ…
チョキチョキ…

○○さん「えー短い…」

美容師「どうですか?」

俺「あ、もうちょいいけそうですね」

美容師「わかりました」

○○さん「…いやもう短いって」

○○さんの声は
美容師には聞こえていなかった。

チョキチョキ…
チョキチョキ…

チョキチョキ…
チョキチョキ…

美容師「眉毛の上1センチくらいにしてます。
少しすいていきますね」

チョキチョキ…
チョキチョキ…

チョキチョキ…
チョキチョキ…

そっと目を開け
鏡を見る○○さん。
そのあとは上を見て前髪が見えないことを
気にしているが…

その後はじっと鏡を見ていた。

美容師「オン眉似合ってますね」
俺「めちゃええ感じや!かわいい」

○○「本当?大丈夫かな?」

俺「○○さん、かわいいし似合ってる!絶対こっちの方がいい!」

○○「そうかな?変じゃない?」

帰り道○○さんはずっと前髪を触って
気にしている。
そんな姿に俺は
かわいいって思った!

翌日、会社で同期みんなに
「前髪短くなってるやん」「オン眉したん」
「そっちの方がかわいいやん」
「イメチェンやね!ええやん」たくさん声をかけられまんざらでもない様子だった!


お疲れ様!
●●くん(俺)、昨日はありがとう!
こんな前髪短いの初めてだけど
みんな声かけてくれて、嬉しかったし
自分でも気にいった!
ありがとう!

お疲れ様
昨日はありがとう!
みんなにめちゃ声かけられてたやん!
俺も似合ってると思うよ。

ありがとう😊
もし良かったらまた美容院一緒に来てくれへん?

全然ええよ!
髪型決めてるの?

ありがとう! 
ううん…どうしようかなって
●●くん(俺)決めてくれる✂️?😆


いいよ!
任せといて✨

じゃあ、金曜日ご飯一緒にいこう!
その時また相談させて!

おけー。
終わったらお互い連絡しよー。


金曜日…


終わったよー!
駅で待ってるね

わかった!
18時30分までには行けると思う

了解


○○さん「●●くん、お待たせー」

俺「全然大丈夫。よし行こうか」

同期2人「お、お疲れ!あれ?2人で?」

俺「うん!まあね」
同期「何?何?私らもいきたいなー」

○○さん「うん!行こう」

…俺は内心断ってほしかったなと思いながら
ご飯にいくことにした!
きっと今日は、あの話はないんだろうなって…

居酒屋につきタッチパネルで飲み物を注文する!
どうしても話題は仕事の話になってしまう!

結局、終電間近までのみ、解散となった……


今日はごめんね…

全然大丈夫だよ。
あの状況で断わるのは無理やし💦

明日、美容院予約いれてて
それで今日相談できたらって思ってた。
明日、13時からやから●●くん予定空いてたら
早めのお昼どうかな?

俺は内心めちゃくちゃ嬉しくなった


うん!特に予定もないから大丈夫だよ!
美容院はどの辺り?

□□駅の近く!
初めていくんだけど。
1人でされてて隠れ家的な感じみたい!

わかった‼️
じゃあ、11時に駅前にある███(ファミレス)で
待ち合わせねー!

うん😊
ありがとう!
あ、私に似合いそうな髪型探しといてね!笑
おやすみ


俺はサッとシャワーを浴び、
Instagramで「刈り上げボブ」を検索した!

あ、これいいなと思うやつは
自分で保存した写真のものが多かった! 
その中から、スクショをして
寝ることにした…

なかなか寝つけず、
早起きして、少し早めに家をでた!

○○さん「おはよう」

俺「おはよう」

ファミレスに入り
注文をしドリンクバーを入れにいった!
このあと刈り上げになるのかなとドキドキしているのがわかった!

○○さん「ん?」

俺「何もないよ」

席につき、ドリンクを飲んでいると

○○さん「良い髪型あった?」

俺「あーうん。これとか、これとかが良い」

携帯を机の上に置いて、○○さんに見せていく。

○○さん「これボブ?こんな短くしたことないよ」

俺「絶対似合うし」

○○さん「えーこれ後ろどうなってるの?」

俺「刈り上げ」

○○さん「無理無理。いきなりの短さで刈り上げは…」

俺「ほら見て!あそこの人。今流行ってるから大丈夫。それかこれみたいに見えないように中だけでもいいから」

○○さん「えーどうしよう」

そう言いながら自分の髪の毛を触ったり
刈り上げている女性の方をずっと見ている…

○○さん「たしかにあの人は似合ってて可愛いけど…私は大丈夫かな」

このまま押し切りたかったが
ヘタレな俺は……

俺「じゃあ美容師さんに相談してみよか。それで決めよう」

店員が注文したものを持ってきたので
ここで1度話が止まる!
ご飯を食べながらも髪型の話をした。

○○さん「●●(俺)ってさ、刈り上げ好きなの?」

俺「うん!そう。刈り上げが好きやねん」

○○さん「へえーいつから?」

俺「きっかけは…高校のときにクラスの前の席の子が刈り上げてきたのを見てからかな」

○○さん「ふーん。そうなんやね」

そのあとも○○さんからの質問を答え続けた!

○○さん「よしそろそろいこうか」

会計を済まし歩いていると


○○さん「ほんまやね。こうやって見たら刈り上げてる人多いね。今まで意識して見てなかったけど」

俺「そうやろー!だから全然抵抗なくいけるはず」

○○さん「あ、ここやわ。ねえ、一緒に来てよ」

俺「え、いいの?」

○○さん「うん!」

美容師「○○さん?いらっしゃいませ」

2人「こんにちは」

美容師「はじめまして。今日はよろしくお願いします。早速ですが今日はどのようにさせていただきましょうか?」

○○さん「あのーちょっと悩んでいるんですけど……」

美容師「はい!」

○○さん「はい、この人がボブで刈り上げた感じにしてほしいって」

美容師「すごいイメチェンですね!写真とかあれば見せてください」

俺「あ、はい。こんな感じで」

美容師「はいはい!分かりました。1個だけ!
今前髪短いのでこの写真みたいにしたらすごい幼くなっちゃうんで、前下がりにしても大丈夫ですか?」

俺「はい。僕は大丈夫です」

○○さん「私って刈り上げとかボブとか似合いますかね?」

美容師「ちょっと後ろ見せてもらえますか?
癖で襟足の毛が上向きに生えてるんで逆に刈り上げちゃった方がいいですよ」

○○さん「んー…じゃあやってみます」
美容師「刈り上げは見えちゃって大丈夫ですよね?」

○○さん「ちょっと悩んでもいいですか?」

美容師「わかりました!ではシャンプーから行きましょう」

ここから先は

3,246字

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?