思わぬ五年もの、ついに日の目を見る
五年前のお母さんが、調子に乗って大量に漬けた梅酒。
五年前は飲んでくれると言ったお父さんも、実際甘いお酒はなかなか進まないらしく。
我が家には、思わぬ五年ものが眠っている。
梅酒にしたら、不覚だろうが、
とうとう日の目を見ることに…!
お母さんが戸棚を整理して引っ張り出してきた梅酒、
何かに使えないかと、瓶の前を通るたびに眺めていたある日。
レーズンを梅酒に漬けてみた。
そして10日ほど、梅酒のレーズン漬けの瓶を眺めて過ごしたお母さん。
漬けたはいいけど、どうしたものか。
絶対美味しいもののはずだけど。
お酒はのめないし。ケーキ焼く気分になれないし。
出来心で、レーズン刻んで、クッキーに入れてみた。
ついでに、クッキーの水分を梅酒にしてみた。
…うん、なかなか。
お母さん、調子にのって、若干テング。
見た目、ふつうのレーズンいりクッキー。
でも、洋酒を入れたようなコクがあるのです。
アルコール入りクッキーを食べるとき、ちょっとドキドキするんですけどね。