考えてしまうこと

 詮無いことだが、どうしても考えてしまうことがある。それは自分の存在理由だ。何もできない自分に、存在理由があるのだろうか。以前にも同じような内容で記事を書いた。

 あれからずっと、考え続けている。当然のことながら答えは出ない。以前に書いた記事の通り、本当はこの疑問にたいして答えを出すことを望んでいないのだろう。

 ではなぜ此処に存在しているのだろうか。この疑問にたいし、ラウ・ル・クルーゼは「生まれたものはやがて死ぬ、ただそれだけ」と示した。そして常に不明の未来に向かって進んでいくことしかできないとし、生きることを迷路の中をさまようなものとたとえ、何事かを選択する事の虚しさを指摘した。

 顧みてみれば、私はその迷路のなかで同じ場所をぐるぐる回っているだけで、何かを選択すらしていないのではないか? デュランダルはクルーゼですら望んで生きていたとしたが、それはクルーゼがそれを選択したからこそだろう。すくなくとも、一歩踏み出しはしたのである。私はどうなのだろうか……?

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