1月12日 NO PROGRESS稽古映像
文責:かれら(1/22)
NO PROGRESS 稽古映像公開にあたって
2020年10月から、これまでzoomの座談会を行ってきたNO PROGRESSですが、ついに対面稽古が始まりました!
コロナウイルスの影響で、いつ中止になるか分からないなか稽古を進めていくのは、不安、みたいなことをよく見ます。Twitterとかでね。この作品もコロナの影響で一度中止になっているので、そりゃ2回目の中止はマジで勘弁してほしいところです。
でも、「不安」と聞いて一般的にイメージされる、心がどんよりした感じ、暗い感じは、全くないです。それどころか、めっちゃ楽しいです。
コロナで不安なら、作品を作るのも不安、こんなにも不安だらけなことなんて滅多にないのだから、大いに楽しんでやろうじゃねえか!という気持ちです。
ワークインプログレスまで、あと数週間。これを読んでいる皆さんも、制作を楽しんでいる俺たちを見て、作品を作ることで得られる、もっと考えたい、もっと作りたい、という気持ちを共有できたらなと思います。
稽古映像は、毎回、話し合いを含めたほぼノーカットの稽古映像と、メンバーのちょっとしたコメントを載せていきます。基本的にiPadで撮影しているので、音が悪かったり、見切れている箇所もありますが、ご了承ください。
最後に。ワークインプログレスをやるかどうかは、みんなでめっちゃ話し合いました。僕はこれを書いている今も、自分がコロナだったらどうしようと不安です。こうした不安は、どうしても拭い去ることができないものとしてあります。だって、いくら公演実施前に検査しても、当日までに感染する可能性は全然あるじゃないですか。
基本的に政府とか権力というのはクソみたいなもんなのであんまり従いたくないですが、今回は安全性を確保するために、「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」というのに則りながら公演を実施します。メンバー一同、可能な限り感染予防に尽力して参りますので、ぜひご来場頂けたらと思います。
稽古映像の説明、コメント(担当:かれら)
初回の稽古は、僕が事前に書いていた戯曲をもとに行った。
最初のシーンの演出は、これを試そうと事前に僕の中で決めていて、それは冒頭のセリフ「砂漠は暑いというよりも見える。」を僕が発話し、その後安瀬さん、山本さん、ロビンの三人に殴られ、僕は死体になって、椅子に運ばれて座らせられるというものだった。
僕は長いモノローグを言う役だ。そのモノローグが語る内容は死の予兆でもある。ということは死体がしゃべるモノローグは、遅れた予兆としてやってくるものであり、死体はしゃべるというよりもしゃべらされている…というようなことを考えていた。
このシーンを稽古していて、山本さんは人を殴るという行為に、あまりにも慣れていないことが演技から伝わってきてしまうので、笑った。なにしろ動きが小学生みたいだから。それはそれで、舞台が完全に暴力に染まりきらず、良いな、と思った。暴力一色になると、それはそれで退屈してしまうだろうから。
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NO PROGRESS
——この不完全に、戦慄せよ。「NO PROGRESS」は、リアルタイムで演劇の制作過程を見ていただくことにより、より制作者に近い観点から演…
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