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【第1回関西ラッシュデュエル個人cs】統計データ及び考察について



はじめに

本記事は2022/11/13に行われた第1回関西ラッシュデュエル個人csの結果及び、統計データに関する記事です。
ご参加された方々には改めて、心より感謝の意を表します。
参加者以外でも誰が見ても楽しめる、参考になる記事になっておりますのでよろしければ手に取っていただけると幸いです。
また、今回も投げ銭方式を取っております。
強制ではありませんが、いただけると次回csの励みになります。


大会結果



分布はこちら


一色環境ではなく、比較的フラットな環境でした。
強いて言うならパラレル系統、サンメロ、風サイキック、ドラゴンを中心にその他勢力が対抗していたように感じます。

デッキジャンルの定義について
そのデッキの最終盤面、何を中心にライフを取っているのかが大まかな基準となります。
例…下級がグッドスタッフ、上級がイノベ、コング等=機械
上級がドラギ、下級にメタリオンパーツ、フュージョン採用=フュージョン



優勝…ケンプファーさん(悪魔)



準優勝…ルゥさん(機械)


3位…ザブトン皇子さん(サンメロ)


4位…サルガキさん(風サイキック)



ベスト8分布はこちら

風サイキック4
悪魔1
機械1
サンメロ1
ドラゴンF1


なんと風サイキック使用者全員がベスト8に進出しております。


滞っていた環境に新しい“風”が吹き込まれたようです。




個人的考察



風サイキックが勝ち上がった要因としては、

・ライフカットが早い
・ピック、ポッターなど受けの広いカードがあるため事故が少ない
・同様の理由で手札に選択肢がある
・環境的にjampセットの通りが良い

が挙げられると考えられます。

長丁場の大会ではより安定感のある構築が勝ち上がる秘訣になりそうですね。
その中でも上振れ最大値が高く、動きが環境にマッチしていた風サイキックは特に立ち位置がよかったようです。
4名ともメインにjampチェック0枚、ブルーグラスは1人のみ1枚採用とほぼほぼ方向性が同じだった点も驚きです。



チェックに関しては下馬評を覆し、条件がネックになることが多かったのではと考えられます。
特に風サイキックにおいては、jampセット、潜入、ネクス等その他魔法の条件がシビアなものが多いため喧嘩してしまい、魔法罠ゾーンを圧迫することが懸念されます。
そういった理由からリスクリターンの天秤にとった結果不採用に至ったと推測できます。



ブルーグラスについてもリスクリターンが発生し、グラスが基本的かつ有効に働く条件として
①上級を2枚抱えている
②デッキトップがサイキックである

この2点を満たすことでリターンを得られます。
「2体上級を並べようとグラスを使用したが、効果不発に終わってしまい、上級1枚余らせてしまった。」
といったリスクが大きく、想定していたプランを変更せざるを得なくなります
サイキック中心デッキとはいえ、ピックの的中率は高いものの、一枚落としとなるとそうもうまくいかない事が多いです。


あくまで個人の推測ですが、上記の理由からチェック、ブルーグラスの採用枚数が極端に少ないのではと考えられます。

優勝されたケンプファーさんの悪魔デッキは分布2という中から勝ち上がった今回のダークホース枠とも言えるでしょう。
決勝戦で決めたエコーからデスドゥームの流れは会場が沸くほど痺れました。

特に、メイン採用されているルーカーが光っていた印象で、全体的に罠を構える中~低速デッキの多かった今大会では猛威を奮っておりました。

ルーカーは環境によって強弱が顕著に現れるカードで、それを見極めて採用していた点は流石でした。



汎用カード、流行カードの統計結果

ルーカー含め、環境によって評価の変わるカード及び、流行のカードをいくつかピックアップして採用率の統計を取ってみました。
全40デッキ分(メインデッキのみ)のデータになります。
左から、1枚でも採用していた人数、採用者全員の合計採用枚数、採用者一人当たりの平均採用枚数となります。


・ルーカー…12人(合計17枚) 平均1.41枚採用
     アンデット以外は1-2枚採用

・ドラギアス…12人(合計20枚) 平均1.66枚採用
      サンメロ以外は平均2枚採用

・結界像…9人(合計24枚) 平均2.66枚採用

・謎の手錠…2人(合計2枚) 平均1枚採用

・酢酸…6人(合計9枚) 平均1.5枚採用

・スパイラルガイザー…1人(合計1枚) 平均1枚採用

・聖塔…13人(合計22枚) 平均1.69枚採用

・落とし蓋…5人(合計6枚) 平均1.2枚採用

・ハーディ…3人(合計3枚) 平均1枚採用

・燃尾…4人(合計4枚) 平均1枚採用



上記のデータから分かることは、

・パラレル減少により聖塔がメイン採用されやすい
・聖塔増加諸々の影響を受けてルーカーが息を吹き返してきている
・ドラギアスは相変わらず強い
・下級に対する召喚反応罠は表側表示に対して発動するものが主流



一つずつ補足していきます。

・パラレル減少により聖塔がメイン採用されやすい


パラレルバースゲート実装直後と打って変わってアドバンス上級に強力なモンスターが増えたこと周りのカードパワーが潜入に追いついたことからパラレル系統のデッキが減少しました。
その結果、聖塔が比較的腐ることのない環境になったと考えられます。
今回のマッチ戦に関わらず、シングル戦においてもメイン採用されているのをしばしば見かけるくらいです。
ベスト4のうち、2名は潜入不採用で、必須級と言われていた潜入環境の終わりが近いのかもしれません。


・聖塔増加諸々の影響を受けてルーカーが息を吹き返してきている

ルーカー自身が聖塔に対して強い点、魔法罠にパワーカードが寄っているデッキが多い環境で、それらをピンポイントに潰せる点が評価されていたと考えられます。


・ドラギアスは相変わらず強い

パラレルが減少し、2500未満の打点が若干増えたのも追い風。
全体のステータスが底上げされない限りこのカードは居座り続けると思います。


・下級に対する召喚反応罠は表側表示に対して発動するものが主流

下級で強力なカードが増えてきた影響からか、効果すら発動させない酢酸の方が手錠より人気だったようです。
セットに対して発動できる、ひろがるささやきは採用者0人、スパイラルガイザーは採用者1人のみでした。
下級を召喚orセットでどっちの罠をケアするか迷った際はセットするのが案牌と言えるでしょう。


さいごに

いかがだったでしょうか。
今後も開催していきたいと考えておりますので、興味を持たれた方は是非次回の参加をお待ちしております。
ご清覧いただきありがとうございました。

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