ジュネーブの街の、屋根の上で?

ついた。…おー、なかなか年季入ってるなあ。

今日の現場の古いデパートを見上げて、ごく自然に思ったの。デパートは表が綺麗でも、裏は古かったりしていることはよくあって。だからこの日も特になんてことはなくて、通用口で警備員さんにオハヨウゴザイマースとご挨拶して。エレベーターにのって、目的の階のボタンを押したんです。

(それにしても狭いなあ。)
まるで棺桶のように狭い、一人分のエレベーター。ドアが閉まり「ごぅん」と鈍い音をたてて動きだしました。

……、
遅い……。

古いせいなのか、ガタガタとなかなかエレベーターは止まる気配がなくて、だんだん不安になる私。
「落ちないよねこれ…。こわいな…」
たった数分がとても長く感じて、パニックになりそうで、呼吸を整えたそのとき

どんっ!

「きゃっ」
ドアが開くのと同時に大きく揺れて、私は放り出されるようにエレベーターから転がりでてしまいました。


慌てて掴んだのは…
屋根のてっぺん。棟(むね)?

えっ、ここ、どこ!?

背のたかい家の屋根のはしっこを掴んで、いまにも滑り落ちそうな自分、理解できますか?
いやいや、ちょっと…理解できないでしょ…

ちらりと下をみると、すごく高いみたい。
屋根はオレンジの瓦屋根なのに、高さはビル並みに感じて、力が抜けそうになるのを堪えました。

ポケットのスマホを手に取ると、充電は1%。
どうして。しっかり入っていたのに。
震える手で母に電話をかけると、男性の外国語のアナウンスが聞こえてきます。ジュネーブ? なんかジュネーブって単語、聞こえたけど…

日本じゃないの…??

よく分からないけれど、とにかくこんな高いところ、ヘリコプターでも通らなきゃみつけてもらえそうにない。
どうしよう…


ああ、空が青いなぁ。雲が流れていく。
朦朧としそうな意識で、屋根の棟をつかみなおした… 
はずだったの

あれっ?
そうそれは、目覚まし時計…。


そうだ今日はライブ!
起きて、出かけなくっちゃ。支度、支度…!!

みなさん、会場で待っていますね!
デパートじゃないし、ジュネーブでもないよ、吉祥寺M.J.Smileだよ(о´∀`о)笑

#今朝の夢

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Karen Tokita 〜優しいうた・ボサノヴァ〜
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