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勇気がないなら、ないなりに行こう

先日、自主レーベルからリリースした3枚目のアルバムを再販しますとお知らせしたけれど、そこに「勇気がなかった」と書いたの。

何かを始めるのも、止めるのも、なんにしても違うことをする時は「選択」が伴うから勇気がいる。人生はその連続でできているけれど、できれば後悔したくない、失敗したくないから、逡巡して、決断できなかったりするね。

わたしはそういう時、なんだかんだ理由をつけて先延ばしにしちゃう。忙しくてさ。最近はCD売れないしさ。なんて言ってみたり、違うことを頑張ってみたりして遠ざけてしまったり。宿題前のお部屋の片付けみたいなことを、今でも結構やっちゃう。わかってるの、引っかかっているのはそこじゃないって。本当のトコロ、に向き合うのは怖い。

もちろん、まとまった経費を先にかけても売れなかったら?っていう不安もあるんだけど、それは頑張ればいいから実はすごくシンプル。それよりも、たくさんの人が関わってくれている作品だから、その人間関係も大きく影響する。動きを止めようとする声は必ずやってくる。わたしはそれがずっと怖いと思っていたんだなって。

向かっていくのにはエネルギーがいるもの(フィルム撮影・七里ヶ浜)


どうして、「ぶつかりたくない」「揉めたくない」と思ってきていたんだろうなって考えると、これまで持っていたトラウマを手放すことができなくて、それ以上の傷つくことを受け入れる余地がなかったからなんじゃないかなって。

いつもどこかで「誰かに何か言われたら」「また陰で悪く言われたら」「脅されたら」これ以上は背負えないって思っていた。そんなものを背負う必要なんてなかったのに。いくらでもぶつかって戦ってもよかったのに。変なやつだと言われても自分の思いを主張したっていい。向こうだってそうしてぶつけてくるのだから。だけどわたしには、そのエネルギーが無かった。普段から「防御のためのエネルギー」をとても使っていたから。

色々な思いが詰まっているからこそ怖くて、少し距離を置いてしまっていた。やっと向き合えたのかもしれない。まだもう少し、この作品には整えないといけないものがあるから、少しずつゆきたい。

小さなチャレンジの積み重ねをするのは、成功体験を自分にあげられるんだね。できそうなことから。うんとプラスを求めると苦しくなって怖くなってしまうから、ちょっとの勇気、ちょっとの背伸びで大丈夫そうなものからやってみたらいいね。バンジージャンプは嫌いなの(笑)。

それでもある時、思いがけない言葉をもらったりして、ちょっと多めに頑張れちゃったりする。いきなり全力熟女にはなれないのだなあ。遅すぎって言われるかもしれないけれど、ちょっとずつ加速。わたしのペースはこんな感じみたいだ。それぞれの速度でね。

ちょんちょんと自分をつっついて、たまにでいいから勇気を出していったら、積み重なっていつか繋がる。

失敗も悲しい記憶も、その時、ぜんぶ力になってた、って気づくんだよね。


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