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この世界は幾重にも

同じ世界に生きても、見ているものは全く違うことがあるね。

同じものを同じように見てるということはなくて、似ていればラッキー。
けれど大きく違えば、どれだけ向き合ったつもりでもすれ違ったまま。


相手には相手の見方で、わたしを見る。それが真実。わたしはわたしの見方、それが真実。
この世界は1つのようで幾重にもある。

乖離を探すこと、それに向き合うこと、傷つけてしまった時はごめんねと伝えること。分かり合えることは奇跡だからこそ、それはとても大切なんじゃないかなって思うの。
本当はまじわりにくい、実はとても繊細な世界。

以下はFacebookで書いた文章です。
タレントさんが亡くなったニュースを見て、心が痛くて書きました。
投稿した後で、どこか矛盾しているような、まとまらなくて、もやもやして。
消そうかなと思ったりもしたのだけれど、消さないで、というコメントをいただいたので、こちらにも転載してみます。

正義だと思ってしていても、それはその人だけの正義であったりもする。
誰もが、"間違わない"ということはないね。
正義も、常識も、真実も。
違っていて当たり前、一人一人みんな違う。
1つの見方だけで叩き、笑うのは怖いことだなって。。

気づかないだけで、わたしもしてしまってるかもしれない。

完璧な文章じゃないし、まとまってないけど
ちょっとだけ立ち止まって考えることを、みんなでできるといいなって気持ちで、置いておきます。

優しさが溢れる世界になりますように。

====ここから

ニュース、とてもとても悲しく驚いた。たくさんの誹謗中傷に、心から流れる血が尽きてしまったのかな、、って感じてしまったの。
心よりご冥福をお祈りします。好きなタレントさんでした…


大きく活動している訳ではないわたしですら、苦しいことがある。

YouTubeに「下手くそ」「何がいいのかわからない」とアップする度に書いてくる人。嫌なら閉じたらいいのに。

消えろ、とわざわざホームページにメールを送ってくる人。発信場所を調べると、いったこともない場所だったりする。

なんの根拠もなく「私を挑発している!」と憎しみを長々綴った名指しの投稿をする人。全然関わってないのに。


こういう人たちは「見ないようにする」のではなく、逆に頻繁にチェックしていて、私が「消える」のを待っている。目に入るお前が悪い。と。もっと目障りだと思う他の対象が出るまで、飽きるまで、つづく。

ただ生きているだけで、直接かかわってなくても憎悪は生まれる。そして簡単に増幅する。敵、だとみなしておけば自分が守られるからだろうか。

スルーしなさいと言われても、流したって、消したって、心には傷がついちゃう。小さな傷も、癒えないうちに重なればどうなるの……?

リアルな世界の悪口や根拠のない噂話も耳に入る。
人を信じるのが怖くなるね。

笑っている人達がいることを頭ではわかっているけれど、身近に知ると悲しくなる。傷ついて悲しくなって、見えないようにブロックしたらしたで感じ悪い、と言われてるのが耳に入ってきたり。う〜ん。

もっと鈍感でいないと、と思うけれど、なかなか難しいよね。

昔noteに書いたことがあるけれど、私の二回目の性被害は噂話が引き金になっている。私がいるわけではない飲みの席の噂話?下ネタ?をきいて、襲おうと思う思考の人間がそこにいるとは思わないものね。誰も責任なんて取らない。


リアルもネットも、〜なんじゃない?の憶測が、〜なんだって、の確定に変わるスピードはとても早い。そこに悪意があってもなくても変化して伝わってゆく。

あのタレントさんのように有名だと、それはもっともっと大きな強い闇のパワーだっただろうと思う。たくさんの痛みがあっただろうと、想像するだけでぞっとする。無関係の人間にそこまで言われる筋合いあるの?

迷いながらも一生懸命生きてきただけなのに…胸が痛い。


さらされていたら、自然に強くなっていけるのだろうか?
自分だったらどうだろう?

回復力を上げるのがいいのかな。
安全地帯を多く見つけられるといいのかな。
わたしもまだ、分からない。


どれが本当でどれがそうじゃないのか。
本当のことでも、見る人が違えば視点は大きく違う。
この世界は人の数だけ、幾重にもある。
だから私たちは迷い込む。

立ち止まって考えること、多角的に見て聞くこと、想像すること、人づてや噂ではなく直接の言葉。
疲れた時には情報を削ぎ落とすこと。
忘れないようにいたい。

もし苦しいときは、頼れるひとを探して欲しい。
友達、弁護士、カウンセラー、なんでもいいです。

人に傷つくとき、救ってくれるのもまた人だから。

立ち向かわなくたっていいんだよ。無理しないでね。



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