NINIROOMでヘルパー始めました
大学最後の春休み、あなたはどんなことをして過ごしただろうか。
わたしは、とあるゲストハウスでヘルパーをしている。
4年生の夏休み、南伊豆のゲストハウス「ローカル×ローカル」で住み込みインターンをしてから、学生生活が大きく変わった。
いろんな場所に行って、いろんな人と会って、話を聞いたり、自分も話したり。
その上で、1月後半から約1ヶ月、京都の丸太町にあるNINIROOMで、ヘルパーをしながらくらすことを決めた。
今回は、なぜNINIROOMに来たのか、スタートラインを見失わないための印という役割も持たせつつ、ここに来た経緯を書こうと思う。NINIROOMや、ゲストハウスのヘルパーに興味のある人にも届いたらいいな。
なんで京都?
なぜ京都を選んだのか。
実は、京都は既に8回訪れている。中学校の研修旅行と、大学の学生団体で5回、友人との旅行で2回。
でも、8回も来ているのに、来ているはずなのに、訪れる場所はいつも似ていて。表面上の京都しか知らないような気がしていた(学生団体の都合で、王道を巡ることが多かったという事情もある)。
わたしは、同じ場所に行けば行くほど、「この地のことをまだ全然知らない」と思う節がある。「知ってるように見えて、実はまだ何も見えていないんだろうな」という虚しさ。
京都はまさに、何度も行っているからこそ、未知や無知を思い知らされる場所だった。
だから、今まで見てこなかった京都を見たいし、知りたい。
なんでNINIROOM?
NINIROOMを知ったきっかけはローカル×ローカルでのインターンだ。宿のインフォメーションを考えるとき、参考事例としてNINIROOMの写真を見てた時から、いつか行ってみたいと思うようになった。実際に10月に宿客として訪れた時、ドアをくぐってすぐ、「あ、ここは好き」と直感で感じたことを覚えている。
ゲストハウスが好きな理由は、多様な出会いがあるからである。ここに訪れる人との関わりを通じて、自分自身の理解が深まったり、初めて知る仕事やくらしに触れることができる。深く、長く付き合っていく人とのご縁が生まれることもある。
普段お手伝いしている東京のバー「変幻自在」も、そんな場所だ。1000人を超える常連の存在は、1000通りの仕事や感性を知りうるチャンスとも捉えられるし、事実、彼らから経験や教訓をお裾分けしていただいた。
ゲストハウスと変幻自在の違いは、仕事や感性だけでなく、くらしもよく見える点ではないだろうか。ローカル×ローカルでも、ゲストを通じていろんな仕事に出会い、まちの人を通じていろんなくらしに出会った。
仕事だけではなく、くらしにも触れられる場所、
つまり、仕事とくらしが交差する場所に身を置きたい、と考えた。
なんで1ヶ月?
卒業旅行を引き合いにすると長めな期間をとっているのは、京都での滞在を「くらし」に近づけたかったからだ。
わたしは、自分がご機嫌に生きていくために、「どんな場所で、どんなことを、どんな人とするか」を大切にしたい。どんな場所でも仕事や生活ができる時代になりつつあるからこそ、どんな場所にいるかを大事にしたい、と思っている。
そのためには、「これは好き、あれは好きじゃない、それはどっちでもいい」といった感性のデータが欲しい。できるだけたくさん。
既に訪れたことがあって、直感で好きで、ここでのくらしをもっと知りたい場所。わたしにとって京都は、感性のデータを貯めるにはもってこいの場所だと思う。だから、2泊3日じゃなくて、1ヶ月。
オトノナルホウヘ
そんな経緯でスタートした、NINIROOMでのヘルパー生活。ここで起きたこと、考えたことを、またnoteに昇華(消化)できたらいいな、と思っています。明日もヘルパーのお仕事があるので、この辺で。
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