不登校になるって、エネルギー切れなんだよ
先日久しぶりに気の置けないママ友二人とランチをした。
その時に、一人が言った言葉。
「学校に無理に行かなくていいと思うけど、最低限、勉強はしてほしいよね。あと、好きなこと見つけてほしい。好きなことに夢中になれるならいいよね」
もう一人もうなずく。
私も、以前はそう思っていた。でも、そんなのは理想論だった。
息子は不登校になると、宿題をぱたっとやめた。
もちろん勉強も。
それまでは真面目にやっていたのに。
あれやりたい、これやりたい、もなくなった。
適応指導教室では、最初の頃ひたすら名探偵コナンの漫画や、コナンの歴史漫画を読んでいた。
勉強を再開するまでに、時間がかかった。
人との交流がなくなれば、興味や好奇心だって薄れる。
でも、そうしなくてはいけないくらい、それまで頑張っていた。
エネルギーが切れるまで、踏ん張っていた。
家で自主的に勉強ができるなら、やりたいことに夢中になれるなら、エネルギーが外に向かって放たれるはず。
内に向かう時間も必要。でも、親はなかなかそれをのんびり待つことができない。
息子が不登校になってよかったなんてやっぱり思わない。
でも、この現実を知らないまま、子育てをすること、教育現場で働き続けることにならなくて本当によかったと思う。
ママ友の言葉で、あらためてこの一年を振り返ることができた。
不登校の現状が理解されていないことはもどかしく思うけど、これから私がこの現実を少しずつ変えていけたら。
そんなふうに、ようやく私も外にエネルギーを向ける準備ができてきた。