フリースタイル出産、その時。

予定日超過5日目の朝5時すぎ。
懐かしい痛みで目が覚めた。←2児目
(前日、俗に言う"内診グリグリ"をやってもらっていて、『今日明日にはくるかもね。』と助産師さんに言われていた。助産師さんまじですごい。)
(ちなみに妊娠後期まで見てもらってた先生、『1人目超過なら2人目も超過かもね〜。』も当たってた。あの先生もすごい。)

パパが上の子を半分寝たまま着替えさせ、軽い朝食を作り、産院へ送ってくれた。
コロナの流行により立ち会いと面会がNGなため、ここでしばしのお別れ…。
上の子は3歳になったばかりで心配で離れがたかったけど、そうも言ってられない痛み。

着いて、なんとかトイレを済ませて横たわる。
薄暗い一室に助産師さんと二人。
床に布団が敷いてあり、大きいビーズクッションが。
すぐ隣はお風呂だった。

今回はとにかく背中が痛くて、
ずーっと擦ってくれるのが、もうめちゃくちゃありがたかった。

そのあとおそらく夜勤と日勤の関係で若い人(30歳ぐらい?)に交代。
年齢だけみて大丈夫かなーって一瞬心配してしまった、あのときの自分を殴りたい。
ここからずーーーーっと声をかけ続けながら擦ったり押したり、もうひたすら心を寄せてくれているのがビシビシ伝わってくる、最高の助産師さんだった。(そして後から聞いた話、神技。というか、もはや神。)

9時頃ようやく子宮口6cm、ずっと腰(最早背中)が痛い。
横向きから、ビーズクッションにもたれて四つん這いに。
ここから1時間半ほど、膝ガクガクさせながらこの体制で頑張った。
この四つん這いの体勢は、お産の進みを早めるのを知っていて頑張っていたんだけど、会陰の浮腫を誘発するのまでは知らず…
途中持参していった硬球に腰掛けたりしながらも、
助産師さんの絶妙な見極めにより、会陰の浮腫とお産の促進を鑑みた上でギリギリのところで横向きに。

10時20分頃8cm、人工破膜。痛みで携帯が触れなくなる。
赤ちゃんのからだが大きくて骨盤に入っていかないらしい。そんなことあるんだ!と驚き。
背中が痛いのも、大きいから。(笑)

11時すぎ 
この辺はこの世のものとは思えぬ痛みに…。
『大型トラックに腰を轢かれ続ける痛み』という表現をなにかで見たのを思いだし、その通りだなと思ったし、陣痛来るのが恐怖で叫んでいた。襲ってくるトラックが見えた気さえする。
(1人目の時はなるたけ声を出すなと怒られたが、今回そんなことはなかった。)
呼吸する?無理。
(これも呼吸止めると赤ちゃんに酸素が〜と怒られたのを思い出したが、無理だったし今回は怒られなかった。)
痛すぎて失禁?あれは羊水?よくわからなくてとにかく謝りまくったが、
『全然ごめんじゃないよー、大丈夫だよー。頑張ってるよー。』と声をかけ続けてもらって安心。
そのくせ、身体が冷えるとお産が進まなくなる!と本能的に感じて、シーツ交換はしっかり頼む私。(笑)

いつの間にか助産師さんが増えていて2人体制に。
陣痛が来るときに合わせて片足をあげてもらって踏ん張るのを支えてもらい、もう一人は硬球を使ってお尻を全力で押してもらっていた。
医師が部屋に来る。その頃はいりん。
少しの間光景を眺めてたけど『俺のでる幕ないね、あとよろしく~』と去っていく。何しに来たんだろうレベル(笑)

12時10分全開。お尻がとれるんじゃないかと、それでももういいやと思うくらいいきむ。
頭が骨盤にハマった瞬間、陣痛の合間も痛みで呼吸が出来なくなる。
しかも陣痛の間隔が一気に開く。
体感2分。呼吸出来なくて死にそうになった。
しかも頭が出たあとも胸が大きくて一気に出ず(こんなことあるんだ!2回目)、
『ちょっとだけいきんで』と言われて全力でいきんでしまい、無理やり止めた。

全開から約20分、第二子長男、誕生。

産まれてすぐ胸の上に乗せてもらうも、重い。。。
3700gオーバー、身長52.5cm、頭&胸位35cm
あと37g大きければ血糖検査だった。(そんなことあるんだ!3回目)
へその緒ゴン太。
胎盤めちゃでか。
そりゃあ赤ちゃん大きいわ(笑)

終わって最初に思ったこと。

『向こう1年間は旦那に崇め奉らってもらおう。』

本気も本気。
1人目なんて比較にならないぐらい痛かった…

『こんなに痛かったよ!!!!と誰かに言いたい!聞いてほしい!』
となんでか思った。


しかしこのサイズを産んだのに出血量は少なく済んで、会陰裂傷も1cm未満。
縫合なしで軟膏とオイルガーゼのみ。
この赤ちゃんの大きさでこれはかなり珍しいらしい。
前日たまたま会陰マッサージしてたのも効果的だったのか。
元々ちょっとしたことで会陰切れやすいたちだったから、出産なんてどうなることかと思っていたけど、
会陰切開&縫合がないだけでこんなに産後が楽なのかと後に驚くことになる。←一人目はバッツリ切られて産後辛かった…

あとで友だちの助産師に聞いた話だが、
フリースタイル出産はとる側の技量がモロに反映されるらしい。
そしてフリースタイル出産の実習は昔からあったわけではないので、年配の方の方が上手にとれるかというと、そういうわけではないとのこと。
このサイズでこの程度の裂傷ということは、その助産師さん余程上手い方だよ、と。

それを担当助産師さんに告げると『いやいや、かーりーさんが上手かったんですよ!頑張りましたもんね!』と。人格まで神なのかな。

結果。
フリースタイル出産、とても良かったです。
とても人間的に、じっくりと挑めたお産でした。
同じ助産師さんがつきっきりでいてくれて、心強かったし、
お産に、
赤ちゃんに、
自分に、
しっかり安心して向き合えた。

死ぬほど痛かったから、
次あったら無痛とどっちか悩むけど、きっとフリースタイルを選ぶと思います。

あらためて助産師さんてすごい仕事だし、もう神だし、
なり手が減っていってるという現状を知らない人がほとんどだと思うから
微力ながらもここに記しておきます。
今後もなにかできることがあったらしていきたい。
助産師さんたち、まじで箱推しですわ。


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