NHKの朝イチ7月1日「子供のいない人生の生き方」特集に思う
この記事を書いている7月1日、朝ドラ「虎に翼」に続く朝イチで、いつもとは一味違う特集が組まれていた。
「子供のいない人生の生き方」
見ながら書いた記事をまだ記憶新たなうちにアップしようと思う。
親以上世代からの軋轢「子供がいた方が老後寂しくないよ」
出演者は増井明美さん、小田井涼平さん(Lilicoの旦那さま)、エッセイストの吉田潮さん。
最初の話題は親以上世代から、「子供、いた方が良いよ」の呪いの話。
呪縛ですよね。
もし自分の脳内の子供像が、思ったように育たなかった場合を考えてみる。
例えば「虎に翼」の梅子さん。こんなはずではなかった!
と思いながら
「ごきげんよう!」
と啖呵を切ったと思う。ああ、子育てに失敗したわ、いい経験にはなったけど。これも私の人生経験の一つだった、と梅子さんは思っているんじゃないかな。
他の例。子供による子供へのいじめ自殺、凶悪殺人、若者による事故などがニュースになると、親にもフォーカスされる。そんな時に、思う。
「この親は今、どう思っているんだろう。(自分に)子供いなくてよかった」
と考えてしまう。
子供がいない = 老後が寂しい、不安だ
子供を自分の所有物、ペットや人形のように考える自己中心的な考え方だと思う。
かすがい、周囲への迎合、自己愛、逃避、ステータス、親や親戚の圧力、など本来の意味から外れた理由でしか子供を持ちたいと思わない人に生まれた子供はかわいそうだなぁ。
子供がいない人生を選択すると、男も女も社会で肩身が狭い
子供ができなかった、そもそも晩婚だった、未婚である、離婚した、仕事を選択した、子供がそもそも嫌い、、と様々な理由で子供がいない女性も男性もいる。
例えば複数人の集まりの場で(例えば女子会)、親バカだけど、と言いながら(言わなくても)子供の話題だけでいっぱいの人がいる。(家庭を守っている女性に多い傾向)内容が自慢でも不自慢であっても、見たこともない子供の話題は正直あまり聞きたくない。なぜなら、一次のつながりであるその場にいるご本人の、その先の家族は他人なのだ。(家族ぐるみに付き合いでない限り)冷たく聞こえるかもしれないけど、自分中心に生きている自分にとってはそうなのだ。逆に彼女らは私が職場の人々の話をしたらきっと「関心ないこと」だから聞きたくないのだと思う。
政治、政府と上の世代による少子化による日本の危機が声高に叫ばれている。
経済原理的に、また日本国の日本社会の未来を憂うという観点からは理解できるのだけど、わがまま個人の選択という観点からは、その声によって肩身が狭い思いをしているのも事実。
「ごめんね、少子化に貢献してる」
というのは、お子さんは?のキラー質問に対する中高年の女性の答えになっている。
お隣の韓国は、文化的にも倫理観にも似ていて、少子化先進国。
やはり朝イチのような番組でこういう特集をしたりしているのだろうか。だとするとどんな反応が来ているのか気になる。
高尾美穂さん(産婦人科医の先生)のジグゾーパズルの言葉がしっくりくる
子供を持てなかったから自分の人生は未完成、という考え方ではなく、自分のパズルピースの一つに子供という選択がなかった、違うものでジグゾーパズルが出来上がっていく。いい考え方だと思った。
若き日の自分のパズルピースは、「海外で生活すること。自活して生きること」だった。それが100%望む形ではないにしろ実現した時、大きなパズルピースがぽん、と埋まった。次は?パズルには足りないピースがたくさんあることに気づく。大きかったり小さい時も、時には代替ピースが必要なことも。
でも人生はいっかい回ってゼロになる、増田明美さん
60の還暦になると、仕事一筋だった人、子育て終了した人、離婚した人、などそれぞれの人生が一旦一回りして過去のこととなり笑って過ごせる。
それわかるなぁ。揺れる30代〜40代の後輩には
「アラカンになれば悟りが開けるよ!今は悩んでもいいんじゃない」
と言ってあげたい。
子供の本来の存在意義をより大きな視点から考えてみる
全ての生き物にとって次世代は自分の種の存続のための存在だ。そういう意味で、全ての子供、全ての次世代の若者を応援する、頑張って良い世界にしてほしい、総論としては。各論としては、先天的遺伝子的に、後天的環境的に、期待できない若者もたくさんいて困るなぁ。
第二の人生があるならば、教育者としての人生を歩みたいと思った。