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カラッツSTOREでの宝石撮影方法について

宝石のネット販売「カラッツSTORE」や宝石メディア「カラッツ Gem Magazine」を運営しているカラッツです。

こちらのnoteでは、私達が実際宝石を撮影している方法や使用している機材を紹介させて頂きます。このようにして撮影した写真をカラッツSTOREにアップしているので是非ご覧頂ければと思います。

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石好きの方なら一度は大事なコレクションの写真を撮影してみよう!と思ったことがあるのではないでしょうか?

宝石の輝きや美しい色をそのまま写真に納めるのは、思った以上に大変なことかと思います。カメラという機械の限界はもちろん撮影者の撮影知識やセンスが問われる作業です。

実物を手に取ってみることのできないオンラインショップでは写真が命といっても過言ではありません。
カラッツSTOREでは扱う宝石たちの魅力が少しでも伝わるように、けれども実物とかけ離れた表現とならないように、一商品一商品時間をかけて撮影をしています。

機材の紹介

カメラはオリンパスさんのTG5とTG6を使っています。

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顕微鏡モード」という超近接撮影ができる優れものです。

基本的に設定は、
・カラーモード:Vivid~Natural
・深度合成:ON

ホワイトバランスは宝石の色によってちょうどいい数値が変わってくるので、石ごとに変えて撮影しています。

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照明
・サンテックさんのLEDシューティングライト
・LPLさんのLEDウェブドットスタジオセット
の2種類を使っています。

宝石ごとにライトを使い分けるためメーカーを分けたのではなく、正直にお伝えすると購入タイミングの差で別メーカーになってしまっただけです。

ちなみにカラッツSTOREでは現在ストロボのような「瞬間光」は使っておらず、「定常光」(要は光りっぱなし)のみで撮影しています。

人物や動物などと違って撮影対象が動かないので光量は定常光でも十分にまかなえますし、ストロボよりリーズナブルで修理や買い替えがしやすいことも大事ですね。


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ペンライトは下から順に
・一般的なホワイトライト
・暖色ライト
・ブラックライト
の3種類を使っています。

なぜ3種類も用意しているのかといいますと、カラーチェンジや蛍光するタイプの宝石の撮影をするためです。

カラーチェンジは暖色系のライトを当てることにより色が変化しますので、暖色ライトを用いて撮影しています。
カラーチェンジする宝石について知りたい方は宜しければこちらもご覧ください。

蛍光は紫外線を当てることにより起こるため、ブラックライトを用いて撮影しています。
蛍光する宝石について知りたい方は宜しければこちらもご覧ください。

石を全方向から撮影する際には回転台もあると便利です。

1ct以下の小さな石もたくさん撮影しますので、撮影は細かいホコリとの戦いです。そのためホコリ取り用のスプレーも愛用しています。

最後にひみつ道具です。

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最近はこういうお手製の石置きを使っています。ルースケースに薄いスポンジ板をギュギュッと押し込めたもので、これを使うと石の中で光が自然に乱反射してくれ、撮影時に実物よりも暗く写りがちな石がキレイに写ってくれます。

作る時のポイントは、左右対称にスポンジの弧をしっかり立てること。歪んでいると撮影時に歪みが原因でうまく石が撮れなくなってしまいます。大・中・小の石置きを準備して置くと、いろんな石のサイズに対応できて便利ですよ。

以上が基本の機材と設定です。

ペンライトについて

実物よりも暗く映りがちな宝石や光学効果のある宝石などはペンライトを使用して撮影しています。

例えば「オパール」には虹のようにキラキラと多色がゆらめく「遊色効果」があります。オパールの品質はこの「遊色」の程度によってかなり左右されますが、実際目にした時の動画状態と異なり、静止画となる写真での再現は難しいものです。そのためその美しさを写すためにペンライトを用いています。

しかしペンライトを用いることで色味や印象に変化が出てしまう可能性も考慮し、以下のようなペンライトありとなしの両方の写真を掲載するようにしています。

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「光学効果」以外にも、例えばルチルクォーツという石は、ペンライトを当てないと中のインクルージョン(金色のキラキラしている部分)の様子が伝わりづらいため、やはりペンライトを用いて撮影しています。

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こちらの場合も同様に、ペンライト有りと無しの両方を載せるようにしています。

背景色について

石によっては白い背景だけではなく、黒い背景を用いて撮影する場合があります。宝石によっては黒背景の方がより魅力が伝わりやすいからです。

特に黒背景を利用することが多い宝石が「光学効果」や「蛍光性」のあるもの。

例えばアンデシンラブラドライトや、

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アレキサンドライト

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オパール(写真はカンテラオパール)

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UVタイプのグロッシュラーガーネットなどです。

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他にも、淡い色合いの宝石も、黒背景の方が魅力が分かりやすい場合がありますので、黒背景で撮影することがあります。

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こちらはアクアマリン。

どの場合も白背景で撮影したものを合わせて載せるようにしています。

アクアマリン背景比較

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最後に

余談ながらカラッツでは毎月以下のような企画を行っています。(2020年6月現在)
勝手に写真コンテスト
その石しか持たない表情を撮れた時の達成感はひとしおです。石好きの皆様方も宜しければ是非チャレンジしてみてくださいね。



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