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【痙攣性発声障害レポ】殻月陽琴の場合④リハビリ四回目 先生にインタビュー 歌の比較

割引あり

こんにちは。殻月陽琴からつきひことです。
Vtuberになってゲーム配信してましたが、最近は3DCGモデリングや台本をお借りしてキャラクターに声を当てたり、声のご依頼を受けたり(休止中)。好きなことやってます。

私は二つの音声専門の病院を受診し、痙攣性発声障害 と診断されました。
簡単に言うと勝手に震えたり首絞めカエル声になります。脳のバグ。
この病気はまだまだ知名度が低く、同じことで悩んでいる人がいるかもしれないと思い、備忘録として残しておくことにしました。
病院によると思いますし、患者の症状も十人十色ですが、どんなことするんだろう?と気になっている方の参考にもなると嬉しいです。
※教わったトレーニング法を載せていますが、あくまで私の症状に合ったトレーニングを提案されているため、試される際は自己責任でお願いします。

今回一部文章が有料となっております。(条件付きで全文が読めるようになります。)
無料部分含め外部サイトでの文章・音声の無断転載を禁じます。発見次第然るべき対応を取らせていただきます。

こちらの記事は第四回となっております。
第一回はこちら↓

前回↓


音声検査

正月近くだったからか、人がまぁまぁいた。
リハビリの前に月に一度の音声検査を行った。

この日なぜか(自分比で)声帯の調子が良く、覚醒していた。いつもこうであってほしい。
病院に行く日に限って調子が良くなるのはあるあるみたいだけど。
それで、息を吐く秒数を測ったわけだが
初診で12秒しか持たなかったのが今回は20秒台に伸びた。練習した甲斐があった!
音域チェックも裏声が珍しく出てこれは自分史上最高なんじゃないかと喜んだが、初診の頃と出せた音域は一緒らしい…アレー?
調子悪いときは一音も裏声が出ないので、その日喉の調子がいいことは確信に変わったのであった。(なお病状が不安定のため素直には喜べない)
調子がいい時は2オクターブ半出るらしい。出るだけね。体感mid1A~hiEギリくらい?見せてもらえばよかった。

レッツリハビリ

入って早々、言語聴覚士さんに「アレ?今日なんか声の響きが良いね?」と言われる。私もそう思う。
なんというかいつもより良い感じにストン、とリラックスできていて、下の方でうまく倍音が鳴っているような感覚だった。
考えられる理由としては仕事で声を出した後に病院だったのと、あまり眠っていなかったので声帯が起きたままになっていたかもしれないということだ。
しかしいつもなら仕事をした後なんて声カッスカスで、声をあまり出さない方がコンディションがマシだったので謎。
発症前であれば声を使っていくうちに喉が起きて出しやすくなってたので、その状態に近かったのかな?と思う。分からないけど。

前回のリハビリの後どうだったか話した。Xに書き込んだんだが、クリスマスにため息法から派生して出しやすい声の場所を見つけた。
喉の感覚としては裏声なんだが、出ている声は地声っていう。前はよーし地声出すぞーって感じで絞り出していた。(力を入れないと出ない)
今も多少力が入っているが、少しは力を抜けるようになった。
色々調べているんだけど裏声だと痙攣が軽快、消失するらしいので 裏声の筋肉を今までより使っているのかも?と思ったりなどした。

マッサージを一日1時間はやっていることを伝えると驚かれた。
正確には測ってないんだが思い出したときに何回もやっているので
累計でそれくらい行ってるんじゃないかと。さぼってはいない。
マッサージの効果がほぼ確実に出ているんじゃないかと言われた。
舌トレーニングはそれほどやっていなかったがやって見せると最初の頃より確かに力が抜けていて、とても素晴らしいと。
継続は力なりを多少なりとも感じた瞬間であった…
仕事以外で声を作らず過ごしていることも良いことだそうで、必要な時以外に無理な発声をしないよう、これからも意識してほしいとのこと。

発声トレーニング開始。
次の目標としては脱力を出来るようになること。
『外郎売』という歌舞伎の演目を声優学校では滑舌練習として最初のほうに覚えさせられるんだけど、
その話をするとよし、一度空で言ってみてと言われる。
まだ言えるかな…と思いつつ暗唱。序盤の範囲だったのでなんとか言えた。
自分の中では割と上手く言えたと思ったんだが、まだ力が入ってるらしい。高い音で詰まる感じが出ていると。
文章を読むとき文節で区切って丁寧に読む癖があるみたいで、意気込むと喉に負担が集中するので敢えて丁寧に区切らず変なところで止めて読んだり、アクセントを無視して楽な音程でお坊さんのお経のように一音で読む練習をした。
確かにここで区切るぞ!と決めて読んでしまうと詰まっていたものが、ランダムにすることで出るようになったり
音を一定にすることで出しやすくなってスッと声の出る感覚を掴みやすくなった。
これも練習したら伸びそうだな、と期待している。

次にハミングをしつつ後ろに倒れる発声練習。お腹で支える練習と喉周りの力を抜く練習と認識している。
今回はストローを使用。口に咥えつつ、唇に力を入れないように気を付ける。
言語聴覚士さん曰く、唇に力を入れてしまうとお腹を使わなくなってしまうそうだ。(唇で支える→お腹使わなくなる→首周りの負担になる?)
軟口蓋を完全に塞いだ時のハミングで「そう!そのままキープ!」と言われたので、おそらくストローから息が漏れてはいけないのだろう。
唇でストローを支えるだけのはずなのに真っすぐに咥えるのが難しい。
後ろに傾く姿勢なので、油断すると顔が上を向いてしまう。普通に座った時の姿勢のまま倒れることを意識する。
戻ってくるときにその姿勢をキープしたまま一度腹式呼吸、元の位置に戻る。
相変わらず「腹筋がないね」と笑われる。ぐぬぬ…
腹筋もっとやります!!と言ったら、どうやら普通の腹筋ではだめなようだ。
やるならくの字のようにして、ゆっくり腹筋をするのがいいんだとか。
背中の筋肉を鍛えるんだって。
後ろに倒れても声を安定して出せるようになりたいなあ。
筋肉がないから庇うように口周りを使ってしまっている感が否めない。
後ろに倒れ続ける時間を設けたら多少は必要な筋肉付くだろうか?

診察タイム

初診でリハビリの効果がないかもと言われたのもあり、もしかしてこのまま治らないのか…!?という不安があった。
ネットの情報だけではわからないことを直接医者から聞きたい気持ちもあり、今回は診察も予約した。

「あれから一か月半ちょっとリハビリを続けていますが、その後どうですか」
と聞かれ、リハビリが効いてる手応えがあることを伝える。マッサージも一日1時間はやっていることを伝えると笑って驚かれた。
「みんなやらなくてサボるんだよね~」と。
リハビリの効果があることについては良かったと。
鼻カメラは相変わらず痛すぎてつらかったw狭かったのか何度か試され…
初診の時の映像と今回の映像を比較する。
先生からすれば目に見えて改善しているのが分かったらしい。
素人目の私からすると、初診時は狭かった声帯周りが今回は少しだけ広くなっている?と感じた。
この流れで手術の話をするのは憚れたが、思い切って色々聞いた。
手術!?と表情を曇らせた先生も、あくまで質問であることを伝えると快く答えてくれた。

質問

まず、手術方法の確認をした。
日本で行われている手術は二つ。
甲状軟骨を縦に割り拡げることで症状を緩和する「甲状軟骨形成術Ⅱ型」。
詰まりや震えの元となっている筋肉を取ることで症状を緩和する「甲状披裂筋切除術」。

それぞれのメリットデメリットを聞いた。

【有料部分ラインナップ】
・手術のメリットデメリット
・声を使うプロの場合どうするのか
・発症前に録音していた著作権商用クリアしてる歌を、今もう一度歌ってみた
・⬆️の分析

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