町内会 その一
町内会で会計係をやっていた事がある。毎年恒例行事だが、だれが考えたのか分からないが、「愛の一円募金」とか言うのがある。「タンスのスミに眠っている一円玉を福祉に役立てよう」とか言うのが事の起こりらしい。
タンスには一円玉入れねえよな。とか福祉って言えば全てがチャラになるとか考えにはやや異論もあるけど、ある意味凄い錬金術ですよ。
町内会の会計係がこれを集めて、社会福祉協議会に納める事になるのだが、
町内会が総勢500戸。各班長から集めた一円玉。一枚1gだが、いつも持つダンベルと持った感じ変わらない。20kgはあるだろう。
これを全部数えて、金額を明記して納めろと引き継ぎした前任者に言われた。そんな馬鹿な作業に付き合うのは、まっぴらごめんだ。単純に20kgとして20,000枚。仮に1枚0.5秒としても3時間近く掛かる。
ムカついたから、全部銀行口座に一度入金する事にした。入れた段階で銀行が機械で計算してくれるはずだ。もしかしたら、拒否られるかもと言う一抹の不安があったが、いざ持ち込むと窓口の女性も「ああ、なるほど」と言うやや憐れんだ表情で引き受けてくれた。
ほんと町内会って、労働生産性を無視した高齢者の暇潰しみたいな作業のオンパレード。と言うか作業は外部委託にした方が良いぜ。