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ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』が最高だ

Netflixで配信されているミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』が面白すぎる。

もう3回観てしまった。

好きだ・・・

物語の舞台は、アメリカ・ニューヨーク・ワシントンハイツ地区。

ニューイヤーズ・イブとかゴシップガールとかホーム・アローンとか、ニューヨークを舞台にしたドラマが僕は好きだ。

今回の主役は、小さな夢を見るラティーノたち。

ラティーノは、プエルト・リコやドミニカから移民としてやって来た、ラテン系の方々。いわゆるヒスパニックと呼ばれる国民で、アメリカの全人口からすればマイノリティーだけれど、近年その数は増え続け、白人の次に多い人種となっている。

ラテン音楽に合わせて、ラップ調のセリフや歌とダンスで喜びや悲しみが表現されていて、観ていて元気になる作品。

差別や格差との闘い、人や故郷を愛する想い、その全てが、情熱的なダンスで披露されている。

ラテン系の方々は陽気でポジティブなイメージがあるけれど、ネガティブも多くて、浮き沈みは激しめ。

だからこそ、情熱が湧き上がってくるんだろうなとも思う。

日本人はどちらかというと、浮き沈みが少ないことを幸福と捉えるけれど、浮き沈みがあることが幸福だと捉える人もいるのが、おもしろい。

作中に登場する『みんなのお婆ちゃん』が、また最高でさ。

「どんなに些細なことでもいい。ほんの小さなことが、あなたの尊厳を保つんだよ。」

社会の荒波に飲まれそうになった時、支えになるのは『尊厳』なんだということを、温かく伝えてくれる。

『故郷』っていうのは”土地”のことを指すんじゃなくて、”レガシー”のことなのか!と、そう感じた。

レガシーは、先人たちがこの世に遺してくれたもののこと。

先人たちの意志を継ぎながら、子々孫々に語り継ぎ、彼ら彼女らを超えて、親たちには見えなかった未来を見ようとすること。

世界や社会から見ればそれは小さなことかもしれないけれど、その小さなことを選び抜くことが、僕らの『尊厳』を保ってゆく。

・・・さいごに、この作品で僕が一番高まったセリフは、「あなたの視線を通して、世界を観たい」だ。

自分と相手は別の存在で、各々に、尊厳がある。

それでも、視線を合わせることはできる。自分の立ち位置から動いて相手の位置に座れば、同じ視座に立つことはできる。

だからこそ、相手の視線を通して世界を観ることは、相手の『尊厳』を保つことにもなるわけで。

自分で尊厳を保つだけでなく、共に守り合えれば、ますます強く生きていけるわけで。

・・・というわけで、この作品を観ていたらめちゃめちゃダンスがしたくなりました。

家で一人飲みをする時に高まってくると、ブルーノ・マーズ聴きながら踊ったりするんだけど、宴をしながら踊ったりするのも楽しそうだなぁ。

昔は人前で踊るのとか恥ずかしかったけど、近年はDJイベントに参加したりしたおかげで、「ひと目を気にしないために踊るんだよなぁ」って気持ちに、やっとなれてきた。

純粋に音楽が好きだから体は自然と反応してるんけど、世間体を気にして頭がそれを止めちゃうんよね。

もったいね。

・・・はい!読んでいただきありがとうございます(*^^*)

愛と倫理と、ときたま浪漫を語りたい。



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唐澤俊和
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