互いの日常が交わる瞬間を味わう
僕は3年ほど前から、自分が普段考えていることをTwitterで発信し始めた。
そして2年半ほど前から、Twitterやレターポットを通じて仲良くなった人へ、直接会いに行くようになった。
当時の僕が住んでいたのは新潟で、東京、大阪、京都、福井、三重、兵庫、岡山、熊本、そして台湾など、色んな場所に旅をした。
『会いたい人へ会いに行く旅』を毎月続けていたら、ご縁があって、岡山へ移住することにもなった。
写真は、笠岡(岡山県)の日常
旅をする上で大切にしていたことは、「顔を広めるため」ではなく、「関係性を深めるため」に動くということ。
そのために、互いの日常が交わる瞬間をじっくり味わうようにしていた。
例えば、「京都へ行くなら清水寺に行くよね!」という観光の仕方ではなくて、「会いたい人がスキな場所や、思い入れの深い場所へ一緒に行く!」という観光の仕方だ。
会いたい人が普段過ごしている日常を、一緒に過ごしたいから。
僕は、こうやって互いの日常が交わっていくのがスキなんだ。
自分が一歩踏み出したことで、相手との距離が、自然と溶け合うような気がするから。
誰かの日常を味わうことは、自分にとって非日常的な体験となる。
その中で、「僕もこれがスキ!」と素直に感じる瞬間があれば、互いのスキが重なっていく。
スキが重なる瞬間が何度も訪れることで、僕らの関係性はしだいに深まっていく。
誰かの日常の中へ自ら飛び込むことで、自分の『居心地』は良くなっていく。
時に僕らは、今いる場所で自分の居心地が悪くなってくると、「昔は良かったのに…あいつは変わってしまった。」と、周りのせいにしてしまうこともある。
しかしそれは「自分が変わりたくない」という意地で、周りの変化を迎え入れることから逃げているだけなのかもしれない。
きっと『居心地』とは、誰かに確保してもらうのではなく、他者を頼ることで、自ら心地を良くし続けていくものなんだと思う。
互いの日常が交わった瞬間に、僕らは『居心地のよさ』を覚える。
それは、相手との距離を縮めようと、相手の日常の中に飛び込もうと、自ら動いたからだ。
非日常的な体験を共に体感することも、関係性を深めることに繋がるけれど、あくまでそれは、刹那的に燃え上がる熱情だ。
たからこそ、日常を交えることで関係性をじっくりと深めていく時間を、改めて大切にしたいとそう思う。
・・・読んで頂きありがとうございます(*^^*)
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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者の思想を深堀りするエッセイです。
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ゆらりときらめく水鏡のように
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