感情の波を重ね『うねり』を届けていく
『うねり』という言葉の語感が好きだ。
なんだか、「目まぐるしくも着実に変化していくようなイメージ」を僕は持っているから。
それは心に例えると、日々の感情が移ろいでいく中でネガティブになることがありながらも、なんやかんやポジティブになって、大きな力を蓄えながら少しずつ前に進んでいく様子。
この状態と似ているなぁと感じるんよね。
うねりとは波の状態の1つで、一般的な波である「風浪」よりも大きな波長を持つ波のこと。
「風浪」の波長が数メートルなのに対して、『うねり』の波長は数百メートル。
沖合で発生した強風が風浪を生み出し、風が止んでもその波が残って、うねりとなって遠くまで伝わる。
日本近海で発生したうねりはハワイまで届くと言われているほど、大きなパワーを持ったものなんよね。
「時代のうねり」という表現にもみられるように、時間をかけてその波が膨らんだり色んな波と合流して、大きな変革をもたらしていくようなイメージだ。
・・・さて。
僕らは日々、色んな波風にさらされて生きている。
冷たい風を受けて感情が波打ち、さっきまで元気だったのに急に落ち込んでしまったり、その逆もしかり。
また、なんだか不機嫌な人と接することで、その人の波打つ感情に飲み込まれてしまいそうになることもある。
だけど波は風によって発生するから、その風に文句を言っても始まらない。
大切なことは、生まれてきたその『波』と、自分がどう付き合うかだ。
吹き荒れる風や荒々しい波と接すると、感情の波が激しくなって、自分でも乗りこなせなくなってくることもある。
お互いの感情がぶつかり合うということは、「波の干渉」と一緒だと僕は思っている。
別々の波と波がぶつかり合う際には、片方の波がもう片方を飲み込んでしまうわけではなく、「お互いに強め合うところと弱め合うところ」が明確に分かれいく。
自分の感情のすべてを相手に捧げる必要はないし、相手の感情に飲み込まれてしまえば、自分には何も残らない。
お互いに高め合える部分を重ねて、『うねり』に変えていくことで、より大きな波を生み出すこともできるんだ。
自分の感情を抑え込んだり、相手の感情を制しようとすれば、波は消えてしまう。
正確には、抑え込まれた波は見かけ上消えていても心の隅に残っていて、いずれまた「より乗りこなしにくい波」となって、誰かのことを飲み込もうとしてしまう。
だからこそ、弱め合った波は自然と消えていくし、強め合った波をうねりとして伝えていきたいと僕は思うんよね。
また、自然が巻き起こした風が向かい風となって自分の前に立ちはだかった時には、自分の波打つ感情に寄り添うことが大事になってくる。
その波に流されることで、他の誰かの波と重なって、強め合うこともできるから。
逆に、全く風が吹いていない「凪」の状態だと、自らもがいて波を生み出さなければいけないから、それはそれで大変だ。
風があるからこそ波ができて、他者の波と重なることができる。
・・・こうして生まれた感情の波は、大きなうねりとなって、それを必要とする誰かに大きなインパクトを与えるくらいになっていくはずだ。
小さな波では、届くことなくすぐに消えてしまう。
そのうねりを生み出すために、滑らかな生き方を心がけていきたい。
・・・今週も読んでいただきありがとうございます(*^^*)
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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者のツイートを深堀りするエッセイです。
※毎週日曜日の夜に更新!
新たな1週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています(*^^*)
水はあらゆる流れに身を投じることができるし、自ら流れを作ることもできる。
世の中の動きに流されるのではなく、「主体的に流れること」を大切にしたい。
そんなおもいを込めています。
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