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強さも弱さも共有するから豊かになれる

強い立場にいる人が、弱い立場に置かれた人へ、自らの手を差し出すような社会であってほしい。

自分にとっては楽なことが、身近な人にいる人にとっては難しいのなら、その余力を差し出して頼りがいを示したい。

…この価値観は、僕が高校生の頃から大切にしている行動指針だ。

この指針を守るために日々内省していることは…

・他者の弱さに付け入ったり見下したりすることなく、自分がもっと強くなるように、己の能力を磨くことに集中する

・己の弱さを受け入れずに正当化して、「自分より強い人は”悪”で、弱い自分は”善”だ」と怨恨の感情をこじらせ、安易に他者を否定したり、引きずり下ろそうとしないこと

・・・こういった規律を大切にしている。

ただしこれは、「世の中は”強い人”と”弱い人”で分かれているから、弱いお前が悪いんだ」というような価値観ではない。

人は強さと弱さも兼ね備えていて、その力は実に多面的。

たとえ今は強くなれていても、周りの環境が変われば弱くなることもあるし、接する相手によっては、自分の強みを発揮できないこともあるだろう。

たとえ今は弱さを抱えていても、周りの力を頼れば、より高みを目指すことだって、僕らにはできるはずだ。

人には強い一面もあれば、弱い一面もあるからこそ、共に補い合っていければいいと僕は思っている。

それが、人と人のパートナーシップだからだ。

一見すると『無用』に思える自分の弱さであっても、そこに意味を見出してくれる人は必ずいると信じている。

ちなみに、僕の強みの1つは”連想力”

色んな人の想いや情報の中から共通項を見つけ出して、因数分解のようにつなぎ合わせ、新たなアイデアを探ることが得意だ。

ただし、その反面に弱みも抱えている。

色んな視点を考えているうちに思考が四方八方へ散らかってしまうから、「一つのことについてだけ考える」ということが難しく、閃きがやって来るまで思考がなかなか片付かず、やるべきことに手がつかなくなってしまう。

だからこそ、一つのことをずっと貫いている人や、毎日同じ時間に全く同じことをやれる人を、とても尊敬しているし頼りにしている。

・・・このように、人は強さも弱さも抱えているわけで。

「こういう人間だ!」と簡易に括らずとも、僕らは複雑なままでいいんだと思う。

自分の個性を1つ1つしっかりと認識し、愛でることが大事だし、他者の個性を尊重して信じることを何よりも大事にしたい。

僕は”平等”よりも”公平”を大切にしたいから、人と人の間に差があることをまず認めてから、「じゃあ互いのために何をすべきか?」ということを共に考えたい。

”私”と”あなた”がそれぞれハッキリと区別されるからこそ、二人で一つの『和』になれる瞬間が訪れるのだと思う。

各々がボヤけた状態のままで、”私たち”なんて、僕は言いたくない。

こうした価値観を形成するにあたって、ニーチェや仏教、荘子などの影響を多分に受けています。

倫理が好きなのです(^^)

・・・さいごに。

「たとえ今は弱さを抱えていても、周りの力を頼れば、より高みを目指すことができる。」と先ほど書いたけれど、『周りに頼りがいを示してくれるような人が全くいないという環境』に置かれている人だって世の中にいるはずだ。

僕らは親を選べないし、生まれる場所も選べない。お金をどれだけ持っているか?親の学力はどうだったか?で、受けられる教育が決まり、目指すべき高みの天井が決まってしまうこともある。

「世界中や日本中で、弱い立場に置かれた人を助ける」

…と言えるほど、正直、僕はまだまだ強くないし、自分のことで精一杯だ。

けれど、たとえ「世界」や「日本」といった大きな括りでなくとも、「会社」「学校」「家庭」「仲間」といった小さな社会の中であれば、弱い立場に置かれた人へ手を差し伸べることはできるはずだ。

まず自分が幸せになることは大事だけれど、自分の幸せが溢れる前に、周りの人へ幸せをこぼすことも大事にしたい。

『共有すること』こそが、僕らの心に豊かさを育むのだと思う。

心豊かに愛をもって。

こんな文章を書いている僕自身も、最近は弱さが浮き彫りになることがしばしばあるのだけれど…

その度に力を貸してくれる人や、遠くから見守ってくれる人のことを想うと、心が温かくなります。

・・・読んで頂きありがとうございました(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者の思想を深堀りするエッセイです。
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新たな1週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています!

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