ナディア展大阪 2021.2.23 祝日の火曜日 11:00-12:10 備忘録
よかった!!!
あんの監督とひぐちさんの絵コンテ・指示が緻密&セル画保存状態がキレイ
当時下請けの韓国の会社がセル画の線印刷のゼロックスを使用
セルA面に線 B面に着色する事で色と線が混ざらず30年後に
いい保存状態での展示が可能になったらしい。
まさかのゼロックス効果がここに波及するとは。
「○○展」は度々行くけど 今回はセル色彩の実物で鮮やか感がある!
30年前の作品なのに絵コンテの書き込みの細かさとこだわり、
ガイナックスクオリティすげえっっ ってなる!!
あと美術ボード的なもの、
ネルフ本部、セントラルドグマのバックボーンを相当に感じるし
ブルーウォーターの表面の模様は拡大してみると素子ですってかいてあって
えっプリント基板的な装置だったのもしかしてあれ みたいな気分に…
これを思春期まっただなかに受けた世代なので
ほんとどうしてくれるの?という感じのクオリティ。
絵コンテの感情的な部分の指示・動作をみていて思うのは
監督くんは「最終的に女が男を守る」感があるのかな、というイメージ、
ネモ船長をかばうエレクトラさん、ジャンをかばうナディア、という
シーンからも なにかあった時は女のほうが男より捨て身で大事なもの守るって
思ってるのかなー…と。
エレクトラさんがネモ船長に なんであの時本望だった宿敵との自爆を選ばなかったのか?
とつめよるシーンの絵コンテのコメント「この話に命をかけている」がとってもエモい…
あれは監督くんのコメントなのかなあ(たまに樋口さんの指示もあるっぽいのでぱっと見分からん)
エレクトラさんとエヴァのりっちゃんは「女の業」担当なんだろうな。
自分<大事な人 なのは もしかしたらそうなのかもしれんけど
最終的にはやっぱり性別ではなく人間性なんだろうか。
大人になってもこの辺りはとても難しい。
制約が多いといわれるNHKで30年前によくもあんないい作品を作ってくれたなあ
あと得コンテのシーンでおそらく男性スタッフだと思われるが「下着は極力見えないように」
とコメントつけていて 作り手側にとってのキャラクターは娘や息子のような存在なのだなという
気持ちに。
当時のビデオテープ、脚本などのモノ的な資料も
触れないが陳列してあり、当時から「白箱」は「白箱」なのかと思ったり。
あと水谷優子さんの声が泣ける。