InDesignで小説同人誌をつくる テキスト整形編
テキストの整形には主に「段落スタイル」「文字スタイル」「文字組アキ量設定」の3つを行う。これでもう8割は終わったようなもの。個人的にはここが一番時間を食ったところでもある。これも好きな文字組みをひたすら見つめてフォントサイズなどを決めていった。
整形前のテキスト例
なんかずれている。
段落スタイルの設定
ウィンドウ>段落スタイルパネルを開く。前章マスター編で「小説タイトル」という段落スタイルはすでに作成していた。基本では必要な段落スタイルは以下のあたりだろう。あらかじめ作成しておき、あとでスタイルを調整してもよい。これをきちんとやっておかないと、あとで目次を作成するときに泣くことになるので最初のうちにちゃんとやっておこう(目次は段落スタイルをキーにしてテキストをひっぱってくるため)。
基本段落(デフォルト)
小説本文…13Q
行送り12Q
小説タイトル...15Q
インデント
小説著者名
扉タイトル(章タイトル)
目次タイトル
目次章タイトル
目次著者名
小説本文は、ドキュメント設定で設定したものと同じにしないとレイアウトグリッドと流し込んだテキストがずれて非常に気持ち悪い。フォントサイズ、行送りの値に気をつける。
行送りの値は、レイアウト>レイアウトグリッド設定のサイズと行間の値を足したものになる。
フォントサイズ13Q+行間8H=21H
ここで設定した段落スタイルは、複数のドキュメントにまとめて適用できるので最初に固めておいたほうがよい。
段落スタイルを作成したら、読み込んだテキストに適用していく。テキストを選択した状態で、段落スタイルパネルの項目をクリックすればよい。
文字スタイル
文字スタイルはインデントや余白など関係なく、文字にのみ適用されるスタイル。目次で使うのであらかじめ下記の項目を作成しておくとよい。
目次ページ数
その他、ドロップキャップを作成するときなども文字スタイルを利用する。
文字組アキ量設定
文字アキ設定は段落のはじめ、かっこの前にどのくらいのアキを入れるかまとめて設定するもの。Pixivなど横書き前提で小説を書いていると、段落はじめの字下げをしている人としていない人は半々くらいではないだろうか(わたしはしない派)。
書式>文字組みアキ量設定>基本設定…
ちなみにこれを設定していると、ゲストの原稿が手動で字下げされていた場合に文頭が2文字下がってしまうので注意。あらかじめ一括でやるので対応不要と告知しておくか、ゲスト原稿はアキ量設定を適用しないかどちらかの対応になる。
個人的な失敗は、段落字下げ設定を「段落字下げ+始め括弧半角」にしてしまったこと。これで括弧の中身が半分ずれて、マス目からずれてしまった。「段落字下げー始め括弧半角」にすると、下のように括弧の中身も地の文と揃う。
一度設定したものは保存して使い回せるので、上記のように設定したら「新規…」から名前をつけて保存しておくとよい。
整形後のテキスト例
アキ量については下記を参考にさせていただいた。