蕾禍六花のデッキ構築
はじめに+構築一例
蕾禍の登場により六花は大幅な強化を受けました。
研究と発展の可能性を大いに秘めたテーマであり、その一助になれれば嬉しいという思いから全文無料で書き上げました。
構築・展開例は今のところ思いついた最適解です。
蕾禍六花デッキとは
なんでも2破壊+モンスター2破壊+モンスター効果無効1+モンスター効果無効破壊1を構える展開系デッキです。
構えるカードの内訳は前1、後1、墓地1、効果処理後に出てくる前1です。
上ブレ有り、増Gの止まりどころがあり、使いやすさもある楽しいデッキです。
このデッキの強み
純六花との一番の差は初動の多さです。
六花展開をより行いやすくなったという強みが一番の特徴と言えるでしょう。
通常召喚できる強い下級植物族が増えたことでボタンが出しやすくなり、加えて手札に六花カードがなくても六花展開へ繋げることが可能です。
また、手札次第ではありますがうららを受ける場合の盤面強度もある程度担保されるのも特徴です。
元々六花は増殖するG、壊獣、無限泡影や冥王結界波に強く、拮抗勝負も2妨害残せるのが強みです。代わりにロンファや六花絢爛にうららを当てられるとフィールドが空か来々しか残らない悲惨な状況になることがありました。
ここに蕾禍の妨害を増やすことで強力な盤面を作りやすくなったのが蕾禍六花デッキです。
また、フィールドに存在することで展開が発展する系を蕾禍で着地狩りできるのも魅力です。
六花のみですと基本的にストレナエをリリースしなければ次の妨害が構えられないため、わかりやすい例ですとスプライトなどの展開を許してしまいますが、それを阻止できるのもまた強みです。
弱点及び混合構築による弊害
・破壊を妨害として追加する関係上、炎王など破壊をトリガーにするカードに弱いです。
・後攻の場合デッキ枚数の関係でテーマ内ギミックでの乗り越えが純六花よりも難しくなっています。
・混合構築の弊害として<原始生命態ニビル>に弱くなった事が重大な欠点です。
蕾禍展開は必要特殊召喚数が多く、効果無効を建てられないためニビルを使われると使い所によっては妨害数が0になる恐れがあります。
なお六花単体での展開ではストレナエが5回目となるため、ニビルが落ちてきてもティアドロップを建てることで2妨害が成立します。
その場合、ニビルトークンはひとひらが墓地にある場合、その場でティアドロップによるリリースをお勧めします。ひとひらが帰ってこれます。
・ドロバは初動によっては受けられません。蕾禍or六花展開のみなら可能な場合もあります。
・返し札としてサンダーボルトなどの全体除去に非常に弱いです。下手するとぺんぺん草も残りません。
羽根帚は逆にそこまでダメージがないカードですが多少は痛いです。
展開例
はじめに、毬首or狂咲が手札になければ六花展開のみしか行なえません。
蕾禍→六花展開は可能ですが、六花→蕾禍展開が不可能がゆえとなります。
また、狂咲は手札コスト1枚を要求する代わりに毬首となるカードです。展開は同じです。毬首と一緒に引いた場合は上ブレとなります。
また、下記はあくまで一例です。手札や誘発の当てられ方次第で適宜対応してください。
六花展開について
六花展開を先に記します。
初動となるのは<六花のひとひら>、<ローンファイア・ブロッサム>、何かしらの下級植物族+<六花精ボタン>です。
・<六花精ボタン>を上記のカードを用いて召喚or植物族の効果で特殊召喚
・ボタン効果で<六花来々>をデッキから手札に加える
・来々発動、起動効果で<六花絢爛>をフィールドにセット
・ボタンをリリースして絢爛効果、デッキから<六花精プリム>と<六花のしらひめ>を手札に加える
・プリム誘発効果で手札から特殊召喚
・しらひめ起動効果で手札から特殊召喚
・プリム+しらひめで<六花聖ストレナエ>をエクシーズ召喚
・ストレナエ効果でしらひめをコストに墓地から植物族or六花カードを回収
応用として、手札に来々or絢爛がある場合はボタンor来々でのサーチを薄氷にすることでさらに1~2妨害を構えることが可能です。
蕾禍ノ毬首+植物族or増殖するG+手札コスト1枚+六花初動
基本となる蕾禍+六花展開です
・<蕾禍ノ毬首>を手札から植物族or<増殖するG>を切って特殊召喚
・特殊召喚成功時効果でデッキから<蕾禍ノ矢筈天牛>と<蕾禍ノ鎧石竜>を手札に加え、コスト1枚を除外
・手札の石竜を墓地の植物族or増Gを除外して特殊召喚
・手札の天牛を除外されている植物族or増Gをデッキに戻して特殊召喚
・毬首と天牛でリンク2<蕾禍ノ武者髑髏>をリンク召喚
・天牛効果で毬首を蘇生
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚
・武者髑髏の起動効果で毬首を蘇生
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚(2回目)
・武者髑髏+石竜でリンク3<蕾禍ノ御拝神主>をリンク召喚
・神主の起動効果で墓地の天牛・石竜を除外しデッキから罠<蕾禍大輪首狩舞>を手札に加える
・フィールドの<聖天樹の幼精>をデッキに戻し武者髑髏を自身の効果で蘇生
・神主と武者髑髏でリンク5<蕾禍の大王鬼牙>をリンク召喚
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚(3回目)
ここまででまだ通常召喚権が残ってますので、手札からひとひらor植物族+ボタンで六花展開を行い妨害を構えます。
手札にボタンしかない場合は最後に出した幼精をリリースしてボタンを通常召喚または特殊召喚します。その場合、首狩舞での破壊枚数が1枚減ります。
絢爛しかない場合は幼精をリリースして発動、ストレナエを立てましょう。
ストレナエの回収を毬首にすることで次ターン除外されている蕾禍2体を回収後、再びランク4~5の作成が可能となり、ベンガランゼスなどを構えられます。
最終盤面(2破壊×2+2無効)
フィールド・・・大王鬼牙+ストレナエ+幼精、来々、蕾禍の大輪首狩舞
墓地・・・しらひめ
手札・・・毬首+1~2枚
<蕾禍ノ毬首>+植物族or<増殖するG>+コスト1枚
手札に六花展開が可能なカード(<ローンファイア・ブロッサム>、<六花のひとひら>、<六花精ボタン>)が無い場合の展開例です。
・<蕾禍ノ毬首>を手札から植物族or<増殖するG>を切って特殊召喚
・特殊召喚成功時効果でデッキから<蕾禍ノ矢筈天牛>と<蕾禍ノ鎧石竜>を手札に加え、コスト1枚を除外
・手札の石竜を墓地の植物族or増Gを除外して特殊召喚
・手札の天牛を除外されている植物族or増Gをデッキに戻して特殊召喚
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚
・天牛と石竜でリンク2<蕾禍ノ武者髑髏>をリンク召喚
・天牛効果で毬首を蘇生
・毬首と幼精でリンク2<アロマセラフィージャスミン>をリンク召喚
・武者髑髏効果で毬首をジャスミンのリンク先にリンク召喚
・ジャスミン効果で毬首をリリースしデッキから<六花のひとひら>を特殊召喚
・ジャスミン+武者髑髏でリンク3<蕾禍ノ御拝神主>をリンク召喚
・神主の起動効果で墓地の天牛・石竜を除外しデッキから罠<蕾禍大輪首狩舞>を手札に加える
・六花展開を行い、毬首を回収
・毬首を通常召喚
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚(2回目)
六花展開後は植物族しか特殊召喚できない為、ここで展開終了となります。
後続の確保ができていない為、最後の毬首通常召喚はせずに首狩舞の破壊を1枚に留めるのも手です。
最終盤面(1破壊2無効)
フィールド・・・神主+ストレナエ(+幼精)、来々、首狩舞
墓地・・・しらひめ
手札・・・1~2枚(+毬首)
<蕾禍ノ毬首>のみ
毬首を特殊召喚できない場合の展開です。
・毬首通常召喚
・召喚成功時効果でデッキから<蕾禍ノ矢筈天牛>と<蕾禍ノ鎧石竜>を手札に加え、コスト1枚を除外
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚
・墓地の毬首を除外し手札の石竜を特殊召喚
・除外された毬首をデッキに戻し天牛を特殊召喚
・天牛と石竜でリンク2<蕾禍ノ武者髑髏>を特殊召喚
・天牛の効果で石竜を蘇生
・武者髑髏の効果で天牛を蘇生
ここから相手や手札によって分岐します。
選択肢①幼精+武者髑髏でジャスミンを作って天牛をリリースからの六花展開
選択肢②武者髑髏+天牛で神主を作って首狩舞を構えたあとフィールドのモンスター全部で大王鬼牙をリンク召喚
増殖するG対応
スタンバイGでなければ毬首特殊召喚後に打ってくる可能性が一番高いです。なにせ天牛と石竜もチェーンブロックを作らない特殊召喚なので。
手札にボタンが用意できる場合、毬首リリースからの通常召喚か特殊召喚で相手のドロー0~1枚で薄氷の1妨害が最低組めます。
加えて手札にしらひめがあれば2妨害。
それ以上はドローさせるカードが多すぎるので動かない方が無難かと思われます。
手札にボタンが用意できないのであれば泣いてください。
展開後の動かし方
・しらひめのリリースは基本的にストレナエ、ストレナエ墓地効果で<神樹獣ハイペリュトン>を出します。
・破壊効果は適宜好きに使ってください。大王鬼牙は自身を破壊することも可能で、エンドフェイズにひとひら蘇生を行うためにあえてそうするのも手です。自己蘇生持ってますし。
・ターンが戻ってきたら毬首召喚から手札に天牛or石竜と何かを持ってきて天牛を手札に幼精リンク召喚、武者髑髏蘇生、後は宇宙展開って感じです。
採用カード紹介
六花関係
ひとひら、ボタンは六花初動です。
フル採用することで初動率を上げます。
絢爛は初動としては弱く、絢爛→ひとひら→ボタン→来々→薄氷としか組めないですが、上ブレ札として高く機能するため3枚採用としています。
また、蕾禍展開ができれば幼精をフィールドに余らせられるのでリリースしてストレナエまでつなぐことも可能です。
しらひめ・プリムはデッキにどちらもないと困るので各2採用としています。
プリム1は素引き時に蕾禍展開が行えない場合の事故要因となり、次の自分のターンに絢爛でリリース除去を行う事もできなくなるので2は欲しいと感じました。
しらひめはデッキスロットの関係で2の採用となっています。3あってもいいですが、どこを削るべきか悩んだ結果しらひめを削りました。
エクストラは六花関係はストレナエ2はある方が便利です。ティアドロップは出す機会少ないですが、六花展開のみでのフィニッシャーとしてクイーン・オブ・ナイツと共に採用しています。
アルセイは正直出したい機会があまりに少ないです。が、要るときは要るといった感じです。
蕾禍関係
混合構築の為、天牛と石竜は各1採用としています。
毬首・狂咲は初動の為フル投入です。
毬首が召喚権を使わない、チェーンブロックを組まない特殊召喚、うららや泡影を食らっても手札が減らないという結構な性能を持っているため、各植物・昆虫・爬虫類は大幅な強化を得たと言えるでしょう。拡張性が高く、毬首が引けるかどうかで勝負が決まるぐらいのパワーがあります。
エクストラの武者髑髏2は割りと出す機会がありました。特にジャスミン経由したりする場合は武者髑髏がもう一枚エクストラに欲しいという機会があったため2の採用、後は1で済ませています。
幼精は名誉蕾禍、展開によく使うので2枚投入しています。
デッキタイプによっては3要る場合もあるようですが、六花混合の場合ストレナエで毬首が回収できる関係上、神主の除外コストを天牛と石竜にすることで実質無料になるため、幼精は墓地に植物や毬首を送りたい時に使っています。
鎖蛇巳はたまーに出るぐらいの感覚ですが、リンク4が出せるならベンガランゼスを出したいところです。
大王鬼牙は対象を取らない除去、高打点、自己蘇生持ちとエースにふさわしいカードです。果てしなく強い。
蕾禍は展開が破茶滅茶に伸びるので出そうと思えば2体出ますが、名称ターン1のため1枚採用です。
その他
ローンファイア・ブロッサムは植物族の初動ではありますが、うららにあまりに弱いです。フィールドに何も残りません。
ロンファとうらら貫通可能な六花札でしたら六花展開だけの方が勝率は残るでしょう。
また、今回の構築ではスノードロップを採用していません。
単純に手札3枚(内1枚は下級)を最低限必要とする上、初手に来ても邪魔となりやすいがためです。
また、蕾禍を展開しているため、ひとひらの蘇生効果は起動できず、手札にスノードロップを呼び込む機会は圧倒的に少ないです。
終わりに
サイドデッキなんもわからん。
マスターデュエル民なのでマッチ戦になれていないため、そこは申し訳ございません・・・とりあえずでは組んでますけれども。
次元の裂け目は六花での採用が可能なメタカードです。ストレナエが除外されても効果が起動できるのが優秀ですね。
蕾禍と蟲惑魔の組み合わせ、爬虫類族に寄せるなど色んな構築がありますが、個人的には六花の回収効果の後続確保とリリースして除去という他にはない性能が魅力的です。
望むのはレベル4植物族の蕾禍名称カードです。
もしくは蕾禍名称素材で出せるリンク1植物族でも良いですね。ジャスミンを出しつつ蕾禍展開が完全にこなせるようになります。多分。
次の強化を待ちつつ・・・
おまけ(先行サボウクローザー展開軸)
あんまり好きじゃないんですよ永続効果で縛るのって。
安定性も減りますし。
でも一応理論上は最強の展開ですので参考までに載せときます。
構築の変更点
召喚権をサボウクローザーに割くので召喚権を使うカードであるひとひら・ロンファを抜いて代わりにしらひめのフル採用とスモールワールドを採用しています。
また、ポリノシスあたりを更に投入できると強いです。
なおスモワは使い所は微妙ですが、何かしらの手札誘発を食らった時にリカバリーが利くようになるので採用しています。
ひとひらやロンファでも良いと思います。
展開について
基本となる蕾禍+六花展開を少し変更します。
要求されるカードは5枚、
蕾禍ノ毬首+植物族or増殖するG+手札コスト1枚+六花精ボタンor六花絢爛+しらひめorプリムorサボウ
となります。
・<蕾禍ノ毬首>を手札から植物族or<増殖するG>を切って特殊召喚
・特殊召喚成功時効果でデッキから<蕾禍ノ矢筈天牛>と<蕾禍ノ鎧石竜>を手札に加え、コスト1枚を除外
・手札の石竜を墓地の植物族or増Gを除外して特殊召喚
・手札の天牛を除外されている植物族or増Gをデッキに戻して特殊召喚
・毬首と天牛でリンク2<蕾禍ノ武者髑髏>をリンク召喚
・天牛効果で毬首を蘇生
・毬首でリンク1<聖天樹の幼精>をリンク召喚
・武者髑髏の起動効果で毬首を蘇生
・武者髑髏+石竜でリンク3<蕾禍ノ御拝神主>をリンク召喚
・神主の起動効果で墓地の天牛・石竜を除外しデッキから罠<蕾禍大輪首狩舞>を手札に加える
・フィールドの<聖天樹の幼精>をデッキに戻し武者髑髏を自身の効果で蘇生
・神主と武者髑髏でリンク5<蕾禍の大王鬼牙>をリンク召喚
・フィールドに残っている毬首をリリースして<六花精ボタン>→<六花来々>→<六花絢爛>、または直接<六花絢爛>を使い
手札に<六花精プリム><六花のしらひめ><サボウ・クローザー>の3枚を揃えます。
・プリム、しらひめを特殊召喚、<六花聖ストレナエ>をエクシーズ召喚
・ストレナエ効果でしらひめをコストに絢爛を回収。
・サボウを通常召喚
・首狩舞を伏せてターンエンド
盤面
フィールド:大王鬼牙+サボウ+ストレナエ+首狩舞(+来々)
墓地:しらひめ
手札:絢爛
ぱっと見、ストレナエの特殊召喚効果使えないのですけれど、
ストレナエをリリースしてしらひめを使うことでサボウの条件を満たさなくなり、好きな植物エクシーズを特殊召喚できるようになります。
そして再び蓋できるため、速攻魔法などでの特殊召喚以外を防ぐことが可能です。
なお、蕾禍を誘発で止められた場合は六花展開をそのまま行う事でストレナエ+サボウは構えられると思います。
六花展開のみでサボウは建てられませんが、代用として石竜が手札にある場合はサボウ+ストレナエが建てられます。ストレナエの素材がレベル4であれば何でもいいのが優秀ですね。
手札コストが確保できない場合や、何かしらの要因でプリムが立てられない場合も同様、蕾禍展開を取りやめて石竜をストレナエの素材にすることでサボウ+ストレナエ盤面が完成いたします。
この展開は首狩舞の破壊が1に減ります。
また、初動が減るので展開成功率が若干落ちます。
そのデメリットを考慮しても高い制圧力を発揮するので、好みの問題です。
以上
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