BOOMBOOMSATELLITES
”光の中で、ゴールテープを切る”
絶っっっ対このアーティストの記事を一番最初に書こうと決めてました。
BOOMBOOMSATELLITESは1990年にボーカル&ギター川島道行とベース中野雅之によって結成された日本のロックバンド。
彼らは日本でデビューする以前に、1997年にベルギーのレーベルR&Sレコーズからいわゆる”逆輸入”デビューをはたした。
エレクトロニックとロックを取り入れた彼らの音楽は、聞くほどに非日常感へ深く深く没入させていく。
ほんの少しの儚さと、それをかき消すような疾走感でどんどん深みへ、奥へ、その先へと”ハマらせて”くれる。
彼らの音楽性と世界観はいち早くUK音楽誌にも「ケミカル・ブラザーズ以来の衝撃」などと報じられ、ヨーロッパの大型ロックイベントにも出演するなど世界中に評価された。
ケミカル・ブラザーズについてはいずれ。
しかし彼らか順風満帆だったかと言えば、恐らくきっとそうではない。
彼らにとっての大きな障壁。
ボーカル川島道行が、デビュー当初から患っていた
脳腫瘍だ。
ボーカル川島は過去に4度もの脳腫瘍摘出手術を受け、必死に”生”に縋り付きながら音楽を続けてきていた。
不謹慎かもしれないが、この脳腫瘍を自覚しながらも自分の生きることを追いかけ続けたからこそ彼らの唯一無二の音楽が作れたのかもしれないと思う。
そして、2006年10月9日5時12分。
4度目の脳腫瘍手術を受け幾度も再起するも、ボーカル川島道行は47歳という若さでこの世を去った。
BOOMBOOMSATELLITESとして最期にリリースした曲は「LAY YOUR HANDS ON ME」
この曲は川島道行が余命1年を宣告されてから作った曲だ。
是非聞いて欲しいので敢えて歌詞は書かない。
ただし、この曲には”光”と”キズナ”がこれでもかと言うくらい溢れている。
中野雅之はこの曲を完成させ、川島道行を見送る時に「僕達はやり切った」と話している。
この曲を初めて聞いた時、あと1年もない余命と脳腫瘍手術の恐怖と戦いながら、ここまで希望に満ちた曲を作れるのだと感動が止まらなかった。
と同時に。
きっと、川島道行は生きた証を刻むと同時に、もっと生きたかったんだと感じた。
中野雅之とBOOMBOOMSATELLITESをもっと続けていきたかった。最後の最期まで諦めず、生きる希望の光に手を伸ばし続けたのではないかと。
この曲の直訳は、「君の手を僕に預けて」
川島道行と中野雅之のどちらの視点から聞いてみてほしい。
では今回は………ん?
この曲を一番最初に書くと決めてた理由?
僕が後にも先にもこの2人を超えるアーティストはいないんじゃないかって思えるくらい大好きなアーティストだから。
なので書き足りないことも沢山あるけど。
さて、今回はこのへんで。
まったねー。