【卒業記念企画】からすまぁの短歌総選挙
インターネットのお陰で、言葉はより容易く誰かに届くようになった。だからこそ、活字となった言葉はより重く、より確かに残るのである。
ということで、『卒業記念ネプリ』を作りたいのです。
膨大な数の作品が溢れる現代では、常に今の、新しい作品が求められる。
過去の作品についてあれこれ触れられるのは、よほど有名な人ぐらい。
なので自分で掘り返しにいくことにしました。
企画概要
私が作りたいネプリは、
印刷した人がちょっと大事にしておきたい、と思えるような、短歌+イラストの、フォトカード(L版写真紙に印刷する、イラストカード)
です。
①私が高校3年間で詠んだ歌の中から、投票でネプリにしてほしいものを選ぶ。
②知り合いの絵師(依頼済み)にイラストを添えてもらう。
③ネプリ完成!
という流れです。
短歌総選挙
というわけで早速、短歌を選んでほしいです!
以下のフォームから投票できます↓
だいたい代表歌だろうというものを、私が集めましたので、基本的にはその中から投票してもらう、という形になります。
(もし候補の中に投票したい歌がなかった場合は、「短歌への評や感想など(あれば)」の項目に書いてください)
最終的にネプリは2枚作るつもりなので、基本的には上位の2つがフォトカードになります!
投票期間は3/8までの3日間です!
皆様の票をお待ちしております!!
以下、歌の出典
1〜17まで うたの日
①鳥籠のような部屋から比喩ひとつない青空を眺めてました
②さよならの波形のことを暗闇で何度も何度も思い出すSiri
③しんしんとゴリラは眠る樹形図のぼくらが捨てた枝の向こうで
④親戚の誰もが蟹をほぐしててあの世みたいにそれを見ていた
⑤ゆっくりと平均台を進むときあなたは鳥の領域にいる
⑥失った部品を数え上げながら波打ち際を歩むPepper
⑦さみしさを寿司のレーンに送り出す一周まわってまた会いましょう
⑧泣きながらボタンを押せば掃除機にまっすぐ帰ってゆくコンセント
⑨どの天使ですか昨夜の脳内に派手な羊を誤送したのは
⑩息を吸う音やさしくてリスニングテストの向こう側にいるひと
⑪あざやかな伏線だつた長月に目覚めるやうに咲いた朝顔
⑫君を見る君と目が合う目を逸らし海老と目が合う海老を見つめる
⑬淫らにもなったのだろう母の手は等しくササミ引き裂いており
⑭告白は晴天延期でいきませう私の目だけが濡れないように
⑮長い長い夢でヒグマがひた歩む夏野 あなたもそこにいますか
⑯天国は近くにあると教えられすべてのルンバが海に向かった
⑰タクシーが夜を泳いでいるようで手を下ろすまで港のわたし
⑱ふたりっきりで高いところに立ってたらうっかり風力発電しそう
第4回超然文学賞優秀賞「一方通行」より
⑲我々は大人になってもたんぽぽをふーっ推進協議会です
NHK短歌「〇〇会」入選
⑳人はみなうちに炎を秘めていて君の燃えないゴミになりたい
盛岡短歌甲子園2019
㉑遠くから君の姿を探すときspringって進行形だ
第一回青春短歌甲子園
㉒ドライヤー使わずに乾かしたせいで空の香りのするセミロング
牧水短歌甲子園2020
㉓星を名に持つカフェでただ式を解く仕切りの向こうはまだ夜じゃない
牧水短歌甲子園2021
㉔明け方の夢が欠けはじめるころにうっすら焼き上がる目玉焼き
万葉短歌バトル2020
㉕夕焼けの単位が枚にすり変わりフォルダのなかにさっと収まる
牧水短歌甲子園2021
㉖ほうき星だった記憶がありますか朝の埃は光りつつ降る
第2回万葉の郷とっとりけん短歌大会
㉗階段をベンチにしました月曜日会話のような沈黙のなか
高校生オンライン短歌甲子園