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「人手不足 × 残業拒否」問題に哲学で挑んでみた話

イントロダクション

「信頼がリスクを分散する」って本当?

最近、人手が足りないのに「残業はしたくないです」と言われることが増えました。
こういう場面、管理職としては結構キツいんですよね。
「いや、こっちだって帰りたいんよ……」と心の中で叫びながら、
「そうか、じゃあ今日は無理せず帰ってね」と微笑む(涙目)。

でも、ふと思いました。
「そもそも、なぜ残業を頼みにくいのか?」
信頼があれば、無理を押しつけることなく、スムーズに協力し合えるのでは?
今回は、そんな「人手不足 × 残業拒否」問題を、哲学と心理学を交えて考えてみました。

背景と現状

現場のリアル:「残業お願いしづらい」問題

飲食業界の管理職をやっていると、こんなシーンによく遭遇します。
スタッフA:「すみません、今日は予定があるので……」
自分:「あ、そっか(人が足りないのにどうしよう)」
頭の中:「マジで詰んだ……」

お店は回さないといけない。でも、無理強いはしたくない。
これが、管理職にとっての**「詰将棋」**。

「もっとチームワークが良ければ、誰かが助けてくれるのでは?」
そう思うこともありますが、信頼関係がなければ、「自分だけ損したくない」という心理が働いてしまう。

そして、結果として「上司 vs 部下」の対立構造が生まれる……。
これは、なんとかしなきゃいけない課題ですよね。

考察・分析

「信頼がリスクを分散する」という哲学的視点

「信頼があればリスクが減る」って、実は心理学や経済学でも説明できるんです。

1. 解釈リスクの分散(ミスや曖昧さが許される)

信頼関係があると、多少のお願いも受け入れられやすくなります。

📌 信頼がある場合:「まあ、あの人が頼むなら仕方ないか」
📌 信頼がない場合:「またこいつ、無茶振りしてきたよ……」

たとえば、親しい友達に「ちょっと今日迎えに来てくれない?」と頼まれたら、多少無理しても行きますよね?
でも、職場で信頼関係がない人に「今日残業してくれる?」と言われたら、**「うーん、ちょっと予定が……」**と逃げたくなる。

2. 攻撃リスクの分散(敵を作らない)

人間関係において、信頼は「防御力UP」のスキルでもあります。

📌 信頼がある場合:「まあ、普段頑張ってるし、ちょっと助けてあげようかな」
📌 信頼がない場合:「こいつ、また自分のことしか考えてないな」

信頼がないと、些細なお願いが**「自分ばっかり負担が増える」**と感じられてしまうんですね。
だからこそ、「普段からの信頼貯金」が大事。

3. 機会損失リスクの分散(新しいチャンスを得やすくなる)

📌 信頼がある場合:「また今度、お願いされたら引き受けようかな」
📌 信頼がない場合:「二度とやるもんか」

人は「自分が大事にされた」と思うと、次回は協力的になります。
つまり、「今回無理なら、次はお願いできる?」という**「長期的な関係性」**を意識することが、結果的にチームワークの向上につながるんですね。

今後の展望と解決策

どうすれば「信頼でリスクを分散」できるのか?

じゃあ、実際にどうすれば**「残業お願いしやすい職場」**になるのか?
いくつか試してみたことをシェアします。

まずは部下の話をちゃんと聞く

✅ 「最近、どう?疲れてない?」と普段から声をかける
✅ 「無理してほしいわけじゃないけど、ちょっと助かると嬉しい」と伝える

これだけで、「無理強いされてる感」が減るんです。
そして、**「次は協力しようかな」**という気持ちが生まれる。

100%の協力を求めない

✅ 「今日は無理でも、今週どこかで手伝えそう?」と聞く
✅ 「○時間だけお願いできる?」と小さくお願いする

人間、「ゼロか100か」 だと「ゼロ」を選びたくなります。
だから、「60%の協力」を引き出すのがコツ。

こちらも助ける姿勢を見せる

✅ 「今日はキツいよね。こっちもできるだけカバーするから、ちょっとだけお願いできる?」
✅ 「○○さんが手伝ってくれたおかげで助かった!」とちゃんと感謝する

こうすると、**「上司も頑張ってるし、こっちも手伝おうかな」**という気持ちになりやすいんです。

「まとめ」と「あなたへの質問」

まとめ

✔️ 信頼があれば、残業のお願いも「敵対」ではなく「協力」になる
✔️ 「解釈リスク・攻撃リスク・機会損失リスク」を分散させることが大切
✔️ 普段の信頼貯金があれば、「長期的に助け合える関係」が築ける

…とは言うものの、やっぱり難しいですよね(笑)。
「お願いしやすい職場」を作るのは、一朝一夕にはいきません。

みなさんの職場では、「残業お願いしづらい」問題、どう解決していますか?
よかったら、コメントで教えてください!

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