梅雨明け、猛暑、そして老い
暑い。
強烈な日差しに焼かれている。私は日焼け止めは塗らない。ベタつくのが嫌なのだ。
ようやく梅雨が明けた。記録的な長さだった。
そしていつの間にか8月になっていた。
早すぎる。ついこの間まで2月くらいだと思っていたのに。コロナのせいだろうか。それとも歳のせいか。
今週から私の職場は夏休みに入っている。コロナの影響で会社の休みが変動になったのだ。代わりに盆休みはなくなった。
日中、街に出ると若者たちの姿を目にする。どうやら私と同じタイミングで学生たちも休みになったようだ。
彼ら彼女らのエネルギーには驚かされる。大声で笑う。私にはこの十数年そんな記憶はない。
自分の老いを感じるようになった。若者たちの文化には完全についていけなくなった。
YOUTUBEを見ているとよくそう思う。若い人たち向けの動画を好奇心で見ることがあるが、すぐ閉じてしまう。刺激についていけないのだ。
ツイッターでもそう感じる。まず言葉がわからない。ネタもわからない。そしてノリにもついていけない。完全な中年になってしまった。
体力の衰えは寂しい。
以前は駅の階段は一段飛ばして登っていた。今やエスカレーターは必須。エレベーターも使うようになった。ラーメンのスープさえ残してしまう。
時の流れが速い。
まるで手のひらから滑り落ちる砂のようだ。決してつかめず、とらえることができない。
60歳、80歳などあっという間なのかもしれない。今はまだ想像もつかないが。
悔いのないように生きたい。
ならもっと大胆にならなくては。私は石橋をたたき過ぎている。しかし、橋を渡る意欲も少なくなりつつある。
上手くいかないものだ。
若いときには情熱があるが知恵がなく、中年になると知恵はあるが情熱がない。
セミの鳴き声が聞こえる。
盛夏である。
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