戦争をする・しない以前に確認したいことと、別の選択肢。
戦争をするには、兵士や戦闘員も、その補給など後方支援も必要になります。
人生が狂うのは若者世代がハイリスク
年齢と立場から考えて、戦争をすると決める政治家や官僚、あるいは政治家への影響力のある経済界のトップは、銃弾が飛んでこない場所にいます。「決まったから、行ってください」と言うだけ。ウクライナは少ない人口で戦争していますが、一般的に若い世代の人口が多い方が有利です。
経済も外交も上手くいかないから、憲法を変えて戦争出来る状態にしたいのかもしれないけれど、日本は資源も、人も少ない(とくに若者。次世代の若者である未成年は、さらに少ない)国だから、「戦争」で勝負しようとすると、不利な事柄に参加することになるけれど、いいのだろうか。1.2億の人口で考えず、20代と30代前半で考えてみますね。この世代は、社会を支えつつ、世代交代の受け皿になります。引用した通り人口比で考えて少ないです。この世代に「国のために命を捧げてください」と言えますか。また、この世代の方は、自分が戦場に行く可能性を考えているのでしょうか。
地政学的な問題は、外交と経済・文化で解決した方が、日本には向いていると思います。上手くいっていなくても、粘り強くやる方が無難だと思います。
少子高齢化だから、高齢者や病気の方の、介護や看護、社会のインフラにも人手が必要ですよね。戦争は日本には不利な選択だし、日本に戦争をする余裕は無いと思います。
経済を良く出来ないから、戦争で閉塞感を壊したいのかもしれないけれど、経済を回復出来ないのに、なぜ戦争なら事態が好転すると思うのだろう? 選挙に行かなかったり、戦争する側に投票した方も、ルールが変われば「決まりですから。皆さんそうしてますから」って、当事者になることを理解していますか。健康な若い世代ほど可能性はありますよ。自衛隊だけが当事者ではないでしょう。人が減れば、補充が必要だから。経済的徴兵制という言葉もあります。
人だけでなく技術やデータも厳しい
現在は言語生成AIなどAIの技術革新で競争しています。ウクライナで無人兵器は投入済みで、データも収拾されています。
Scale AI社のAlexandr Wang CEOが上記のように述べています。技術力・資金力データは、現在の戦争の武器にもなります。
日本も大規模言語モデルを研究開発していますが、Google・Microsoftだけでなく、中国のメガテックとの競争になります。Metaもいます。
国産の研究開発も行われていますが、今のところ、有利な状況ではないと思います。
国で考えても、個人で考えても、デメリットが大きくないかな。負ける戦いは回避し、勝てることで勝負するのがいいと思う。戦争をするしないの前に、自国の総合力を他国と比較して、何なら勝てるのかを議論することが、合理的だと思います。
柔軟に取り入れて洗練させるのが得意な文化
誇りや面子は戦争以外でも保てます。ウォークマンやオタク文化で海外に影響を与えましたよね。日本語を確認すると、和語・漢語・外来語・混成後があり、ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字・アラビア数字を組み合わせて、柔軟な表記が出来ます。学んで受け入れて新しい文化を生み出すことは、万葉仮名からひらがな・カタカナが生まれたことをはじめ、手塚治虫の世代がディズニーなどの影響を受けて、漫画やアニメやゲームの文化の土壌を作るなど、実績があります。
Wizardryのロバート・ウッドヘッド氏と、ドラゴンクエストの堀井雄二氏の対談を紹介します。JRPGが世界のメインストリームでは無いけれど、国境を越えてバトンを受けて新しいものを生み出した成功体験は、現代でも続いています。
あわせて、ウォークマンは生み出せたのに、iPodとiPhoneは作れなかったことも考えると、より何が出来て何が出来ないか、あるいはどこで判断を間違えたか、明らかに出来ると思うのです。
若者をさまざまな思惑から戦地へ行かせるよりも、苦労はするけど血を流さない選択肢を、検討する価値はあります。
人口統計見てもらうと、0から4歳など、小さな子の世代は413万人代ですよ。50から54歳は960万人だから、半分以下です。14年後の2037年に、この世代が18歳になります。「データはAI戦争時代の新たな弾薬となるでしょう。」と言われる時代は、競争や戦い方も工夫が必要ですね。
無い袖は振れない。