土地の記憶の書庫に誘われ。

すごく読みたかったことが、書かれている。

木々とは、その土地の記憶の書庫だ。木が私たちに見せてくれるものは、その記憶の断片で、定点カメラのように、ある場所に据えられて記録された幾百乃至(ないし)幾千時間もの記録の集積の中から、その樹木が私たちのために選んでくれたものだ。
https://note.com/kikionatrip/n/n990dc6955787

映像のアーカイブがあり、人に対して選んで見せてくれるという。木々は何を願っているのだろう。鋭敏な人は感じ取れるのなら、なんだか嬉しい。何故だろう。

昔、話題になった上記で、象とネズミの寿命は違うけど、心臓が一生に打つ脈拍数は同じだよって内容だったと思う。ネズミはちょこまかしてるけど、ネズミ側から見たら、人も象もゆっくり動いてると感じるかもしれない。

猫も犬も長くて20年、人は100年だから、約5倍の速さで生きている。(脈拍そんな早かったっけ?) で、犬猫時間で考えると、24時間が人の感覚より5倍遅くなるはず。1日で、人は夜と昼があるけど、犬猫時間では、5日かけてゆっくりと昼と夜が交代してるように、感じられるのではないだろうか。

なら、植物の時間は?

地下茎で繋がる植物もいるし、刺し木はともかく、接ぎ木はどうなるのだろう? どちらも私なのか、根がある方が主なのか、そもそも「私」が無いのか。あるとしても、人とまるで違うはずだ。

仮に500年生きる木があるなら、人より5倍遅いリズムで生きているかもしれない。1日に5回昼と夜のある世界は、世界を早回ししているかのようだ。

種族も命(個の在り方)や時間の概念も、「私」の在り方も、何もかも違うのに、👇

私は時折、木と話をする。正確には、画像(イメージ)の感受なのだけれども、今日それが初めてこの土地で叶った。
https://note.com/kikionatrip/n/n990dc6955787

「画像」を受け取れたら、そこから何を読み取るだろう。環さんが受け取った画像を通して、木々は何を言いたかったのだろう。

木陰を与えてくれるように、共生している人に対して、「この個体は意思疎通出来そう」と、選んだ基準は、感度(通信可能か否か)の他に、話しかけたいもしくは喜ばせたいから、だったらいいなと思ってしまう。

私達は、森を壊し文明を発達させ、奪ってきている。奪っているのに、植物に対して酷い仕打ちをしているのに、👆上記絵本のように、親に甘えるような、親しみを抱いている。

木々も、木々の文化と価値観で、人に親しみを抱き、喜ばせてやろうと、もし、してくれるのであれば、どんなにいいだろう。

宇宙で知的生命体を探さなくても、地球の身近な場所に、既にいたとしたら、社会は劇的に変わる。人類は宇宙で、孤独では無かった。

木々の「人権」を定義するだろうし、伐採は森の長老と相談するのかもしれない。勤労と納税は、地盤を守ったり、酸素を作ることと、「画像」の提供などで行うのだろう。樹木医も、保険適用がされるはず。機械翻訳は難しく、シャーマンのような人が、通訳を担当するのかもしれない。

種族の壁を越えて、結婚するかもしれない。木々は動かないから、パートナーになった人が、小屋を建てて暮らすのだろう。寿命が違うから、遺族の木が相続することになる。養子縁組して、子どもがいる場合は、子育てを手伝ってもらう人間を雇うのだろう。木を子どもにしているなら、共に立って歌い方を教えるのかもしれない。

私には感じ取れないことだけど、「if」を考えるのは、とても楽しい。ナウシカの世界に通じるような、大きな静けさを伴う、夢に触れた。

👆ヘッダーはキョンヌさんからお借りしました。


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