内なる声を書く人・考える人(Micaさんのnote訪問記①)
8月も過ぎようとしていますね。どんな夏でしたか? 南半球は季節逆ですけれども。
のっけから余談ですが、30年前、平成初期ではまだインフラなかったですし、20年前は9.11があって、市民のメディアとしてMovable Typeが広まってblogブームに至る頃ですよね。10年前3.11があってLINEもTwitterもFacebookもあったけどnoteはまだなかった。
どの時期も、noteのマガジンも無いし、有料ウォールでの公開範囲設定も無かったから、やろうとしたら大変だったろうな。40本もあるって思ったのですが、一気に読んじゃいました。
というわけで、Micaさんのnoteにお邪魔しています。マガジンはこれ👇。おしゃれなお写真をお借りしてきました。
2018年09月-12月
こんな調子だったから、一番わたしのアメリカ行きに関して理解が追いついてなかったのは両親だったと思う。当時ひとり暮らしはしていたものの、すぐに帰れる距離だったし、少なくとも一ヶ月に一回は会うぐらいの物理的近さだった。
https://note.com/mica_edit/n/n70a9df9b3957
旅の始まり。Micaさんのnoteは断片的に読んでいて、複合要因で挑戦したんだってこと既に読んでいます。月イチで会える娘と離れることは、母娘の心の距離もあるのかもしれませんね。目の前で泣いちゃえばブレーキになってしまうから、遠くになるまでこらえたお母様のご様子から、娘さんの幸福を最優先になさったのだなと、私は感じました。
「ノンストップ・ライティング」と似てるなと感じました。メンタルブロックを外すのに効果がありそうですね。後述されるnoteによって、書くことを整理する創造的なノートであることも分かります。
内面を言葉にするのも得意だよ! ではなく、まずはメンタルブロックを外す取り組みをなさったことから語られます。
人との出会いですよね。提案してくれる、いい美容師さんと出会えた。
いてらさんのエッセイを思い出しました。技術でどうにか出来るコンプレックスなら、多感な時期に選択肢を与えてあげて欲しいなと思うのでした。
丸ごと全部好きって存在ですもんね。いったん心の声をちゃんと捕まえて、その上で視点の切り替えなさるのが印象的。
憧れか、話しやすさがあったのでしょうね。中高生の二学年上は大人に見えますもん。PHSが高校生活に登場するのを読んで、石田衣良のIWGPシリーズを思い出しました。あれも最初はPHSからなので。
上手く表現出来る、ファンがたくさんついてくれることの前に、「打席に立ってるか」が問題なんですよね。自意識が強過ぎたと自己分析されるMicaさんは、何によって変われたのでしょうか。きっかけは、一冊の本。
ナチュラル・自然体のお話で、たしかに複雑に考える方だと受け取りました。禅問答のようですが、「ナチュラル・自然体について気になることがあるMicaさん」も自然なのではないかなぁ。私はお酒弱くて、バーの文化を知らないんです。憧れる気持ち、分かる気がします。
なるほど。ビールって慣れるまで美味しいものではないですよね。ビールでは無いですがーー
ようやく緊張がほどける。美味しいお酒や料理は緊張感をうまい具合にほどく。僕は思うのだが、それなりのお酒や料理で緊張が解けない状況はさっさと帰ったほうがいい。
https://note.com/yagicowcow/n/na9b2a0677a60
山羊メイルさんの作品に登場するこの箇所を連想しました。「緊張が解ける」んですよね。ビールも。
「紅茶のある風景」受賞、おめでとうございます。おばあさまの喪失、大きな出来事ですよね。具体的にエピソードを語ることで浮かび上がる「武士の家系」と仰るおばあさまの様子が目に浮かびます。小さな子に対しても、言葉にして伝えることは、曖昧な国の文化を思うと、フェアな方なのかなと私には思えるのでした。
2019年01,02月
「大人になったものだ」タグが好きです。分かりにくいことを言うと、「コンプレックスを持ってもいいし、持たなくてもいいけど、最初は選択出来ない」のだと思っています。Micaさんの仰るように、エネルギーになりますよね。おそらく、周囲が見えるほど、違いに気がつくからコンプレックスも抱きやすいと思うのです。
介護で地元に戻られて働き方を変えられたのかもしれないし、ファストフードの社員さん・エリアマネジャーの見分け方が分からないのですが、もしかしたら、たまたま現場に入られたのかもしれませんね。
なんて言えば良いのだろう。価値観て、全て吟味してあるわけではないから、自分の内面の知らない顔(価値観)に驚くことありますよね。
2019年03月
情報洪水に対する対処と、Micaさんが大切にされていることの優先順位が明確になったnoteですね。
神奈川県民なので、東京は勤務地でした。
それが今はそうではない。ネットインフルエンサーの中にも怪しげな人はいるし、たいしたインフルエンサーじゃない人の影響だって、タイムラインの育て方によっては受けてしまう。世界のふるいを通っていない玉石混交を、中学生が自分で選別できるはずがない。
https://note.com/rain_suzusame/n/n83de702ebaec
涼雨さんは「自分」を考え抜いている作家さんです。「世界のふるい」という表現が好きです。Micaさんの記事は、自分を知ると(自己を確立すると)、東京という多くの選択肢のある場所を活かせるよってお話ですよね。ネットの情報処理と、東京で暮らすことは異なるけど、共通点もありそうです。
エッセイを執筆される上で避けていることと、意識して取り組んでいることを紹介されています。
又吉直樹さんが芥川賞を受賞した時に「芸人が芥川賞を受賞したことよりも、芥川賞を受賞するほど繊細な人が芸人をやったことに驚いてる」って意見を見かけて、なるほどと思いました。路上ライブの打席の話と同じで、芸人さんは舞台でリアルタイムでウケるかスベるかを体験して、鍛えられていますよね。試行回数の多さ、バッターボックスに立った数の多さも、彼らの魅力かもしれません。
ママ友という言葉が怖かったけど、今は違う。東京のお話とも繋がると思うのですが、ご自分を知ったというのが大きいかもしれませんね。
書くことで気づけることと、キャッシュレス生活あるあるですね。日本国内の話ですが、キャッシュレスが好きすぎて、電車に乗れなかった方、知ってます。
お母様だけでなく、息子さんも大きくなって、原風景の記憶として明るい散歩道のことを思い出すのでしょうね。
蓋をするというよりは、良い点に意識を向けられているのだなと感じました。ネットが有るから、例えば電話と手紙とFAXが中心だった30年前より、選択肢増えましたよね。
距離感に関する指摘も共感。
「見える・気付く」も考えるからこそなので、コンプレックスあったよってお話にしても、私が読んだ範囲のnoteでも、Micaさんは考えるタイプですね。だから、どんな球も受けて、客観的に返してくれる存在は、とても心地良いし貴重だと思う。岡田環さんの言葉を借りると、同じ周波数で話せるのかもしれませんね。
小さなお子さんのお母さんで、読む人としてのMicaさんから見たnote。価値観違っても、心に残る一行ありますよね。
すれ違う時に声をかけてくださるマダム。アメリカで暮らすことは厳しいことあると推察しますが、それだけに、温かい人と出会えると胸に残りますね。
とは言っても、お子さん2人の命を守るのが精一杯なこともありますよね。ご友人への観察眼に接して、Micaさんは考える人(言葉にする人)だと感じました。自分の機嫌の取り方、大切ですね。
無駄というか遊びが教養ですよね。哲学的なお話、ユニークな方だな。
出会える「場」を選び取ったんですよね。10年かけて。考える人であるMicaさんだから、吸収できることも多そう。
今はアメリカにご家庭があるから、数年して懐かしく思い出す「あの頃」は、日本だけでなくアメリカの暮らしも含まれますね。懐かしい場所が複数あるって、豊かなことですね。
野心の「鞘」が出来たのかもしれませんね。鞘の中の野心、心の刺し色のようです。
心身のリフレッシュされる様子が伝わります。雑貨屋さんて、外国でも人気なんですねー。これも、ご自身の機嫌の取り方の一例ですよね。
成功譚ではなく、途中経過で試行錯誤なさってるのが、とてもいい。お兄様の一言、いいですね。理解していてくれる。長男さんと資質が全部同じはずはないけど、共通点があるから、Micaさんは大変だけど、息子さんはお母さんに理解して・気付いて貰いやすくて、幸運ですね。
編集後記
内省と行動力のバランスがとても良い方だなと、お見受けしました。自分を深く知っているってことは、自己統治も巧みってことだから、何を書くか以前に、視点を安心して受け入れられます。考える人特有の、静けさもお持ちですね。
👆ヘッダーはももろ illustrator 絵本さんから、お借りしました。