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ひとを知る

今夜も夜が更けてきましたね。

十人十色なんて言葉では表せないくらい、万人万色でもまだ全然足りないくらいにひとそれぞれ色々な感覚が違います。

そんな中で、どれだけ関わり合いを避け、どれだけ個として完結しようとしても、どこまで行っても誰かと関わらなければいけないことがあります。
それは生きていれば当然のことで、回避不能なことなのでしょう。

時折一人で生きているという方は、関わっていることを見ていない。気付いていない。理解していない。そういう類でしかありません。

そして、その方と関わっていかなければならない上で、円滑に物事を進めようとした時に必要となるのが、理解することです。

どれだけビジネスライクに形式的に関係を構築したとして、それが感情を持つナマモノである以上、一定の共感と理解を以って接することが出来なければ、物事を円滑に進めることは難しいでしょう。

その中で、からすさんが一度に最も多くのことを学べる指標としていることがあります。

それは、何に怒りを感じ、何に不快感を感じるか。

その方を知るのにこれほど容易で重要な要素は無いと思っています。

負の感情は今までの正の感情を一瞬で上書きしてしまうほどに強い感情で、以降、その方の瞳に負のフィルターを掛けてしまう力まであります。

お相手様がどうでもいい方なら、どうぞご自由に自分の意思を押し付けて生きていけばいいと思います。
ですが、もしその方と仲良くして行きたいのであれば、その方が何に不快感を示しているかをよく見ましょう。目を皿にして、言動に耳を傾けて、普段と比較して。持てる知識を全て持って、よく見ましょう。

自分の目は節穴だと思って思っておくくらいでちょうどいい。
あなたは何も見えてなんかいませんよ。
あなたはその方の何を見ているのですか?

よく見て。よーく見て。それでもなおまだ足ません。
どこまで気を付けても、十分なんてことはないのですよ。

それでも見続けて、そこでようやくスタートライン。

その方が何に怒りを、不快感を、感じているのかが何となくわかったら、自分の行動を変えていくのです。
あなたが、変えていくのです。

からすさんのモットーの一つに、どうにもならない人の気持ちはあきらめて、どうにかなる自分の気持ちを変えていきましょう。という言葉があります。

本当にその通りで、他所様に期待なんてしてもしようがないのですよ。
だって、みんなそうなのですから。

みんながみんな自分以外に変わって欲しいと思っているから。

自分を変えるのは面倒くさくて、辛くて…… 難しい。

当たり前です。
何をやってもそれはあなたの行動で、意識して変化を維持し続けなければすぐにあなたになってしまうのですから。

みんなそれができるなら、役者に感動なんて覚えません。

でも、他所様に求めたってどうにもならないのですよ。
どうにもならないのです。

そんなことをしなくても済むような方としか関わり合わずに生きていきたいというのであれば、やってみればいいです。
あなたの周りには誰一人いなくなるでしょう。

ひとを見ないひとのことを、見てくれるひとはいませんよ。

ですから、お願いですから、相手をちゃんと見ましょう?
何も見えていないなら、相手の演技に騙されてしまうなら、まずは目を鍛えてみましょう。

そうして、その方が何に怒りを感じ、何に不快感を感じているのかを感じて、どうにもならない人の気持ちはあきらめて、どうにかなる自分の気持ちを変えていきましょう

そうすればきっと、あなたの周りはひとで溢れます。

明日もいい日になりますように。

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