英雄願望
今夜も夜が更けてきましたね。
皆様は、中二病、罹ったことがありますか?
からすさんは、はるか昔からずっと、罹ったままです。
おそらくこの世から消滅するその瞬間まで治ることは無いのだろうな、と思っています。
実は、中二病というのはあくまでも大きなくくりとしての名前であって、内訳を細かく分ければ色々と種類があるのですよ。
その中でも、からすさんが罹っているのは『英雄願望』という名前のものでしょう。
無敵、最強、最後の砦、理想の体現、偶像、象徴。
オトナな皆様方には滑稽で子供じみた稚拙な想いに感じられるかもしれません。
そんな対応は飽きるほどされてきました。
それでも私は、そういった言葉で表現されるような『英雄』でありたいのです。
中二病なのはその通り、間違いはないのですが、もちろんからすさんだって、中二病(笑)、子供、もっと大人になれ、なんて面と向かって言われたら、何度言われても慣れませんし、悲しいのですよ?
それらの言葉は、私の生き方の否定に他ならないのですから。
ですが、そう言う方々の気持ちも理解できるのです。
世の中理想通りにいかないことばかりで、どれだけ理想の自分になろうとしても、なれなかった方々が大半なのでしょう。
感情を核に持つ人間という生き物は、その弱さゆえにどこかで必ず折れて、あるいは曲がってしまいます。
俗に『大人』と呼ばれる方々は、それがどれだけ不可能なことかを身をもって知っているのでしょう。
なので私は『大人』を理解しました。
老若男女問わず、広い心の在り方をより多く知って、理解し、その全ての理想として映るような、そんな、私の理想を体現しました。
そうしたら、不思議ですね? 今度は人間味が無いと言われるようになってしまいます。
現実は小説よりも奇なり。
現実の人間は物語よりももっと有機的なのでした。
ですがからすさんの理想は、そこにはありません。
物語の中の、こんな方がいたらと思う、そんな方になりたかったのです。
だから理想を体現したのです。
物語の中の人物が、そのままそこに存在しているような、そう言われるのは私としては誉め言葉なのですが、もちろん言っている側は悪い意味としていっているのでしょう。
今度は人は感情で生きる生き物なんだから、と口々に皆様が言います。
からすさんは鏡で、神霊です。
皆様が私を次元の違う存在だというのなら、私はそれで構いません。
この世に理想として存在していることができているのなら、それで私はとても満足です。
なので私は人間さんの世間様の次元には染まりません。
故に俗に中二病と言われるコレが変わることもないでしょう。
こじらせてる、なんて傷つくことを仰る方もいらっしゃいましたが、そういうつもりもないのですよ?
普通に生きている(?) つもりなので、こじらせているとか気持ち悪いとか言われると普通に傷つくのです。
私は私の理想を体現し続けているだけです。
芸術家が芸術作品をつくるように、私という芸術を維持し続けているにすぎません。
今後も物語のように生き、物語のように死にたいものです。
理想は、空想のものではありませんよ。
それそのものになるには、人間さんでは難しいかもしれませんが、近づくくらいであればさして難しい事でもありません。
理想に近づいた自身は、とってもかっこいいですから。
中二病だって悪いものではありません。
今日も良い日になりますように。