イスラエルのセキュリティ
どこかに行くと記事を書きたくなります。しかしながら、10日間のうち3日間寝込んで、1日大雨で、1日荷物を待っていて、さらに人と会ったりもしていたので、あまり書く内容がありません。今回は旅行記ではなく、街中のセキュリティについて軽く書くことにしましょう。
イスラエルに行くまで
テルアビブ行きの航空機に乗る前からセキュリティ対策は始まっています。アメリカ行きと同様に空港の端に追いやられ、追加の保安検査を要求されるのです。乗り継ぎで既に保安検査を受けたらさらに追加で検査があるので、ただただ面倒。最初から全ての行き先でちゃんとした検査をしているんだからそのまま通してくれてもいいだろうと思いますが、そうは問屋が卸しません。
ターミナルの端まで歩かされたところで「アメリカ行き」としか書かれていない追加検査を受けることになります。検査内容は他と変わらずに荷物をX線に通して、人は機械を通ってボディチェックとマスクやベルトの中を見られるくらいで、乗り継ぎとの違いは機械が新しいくらい。とはいえ、この空間の仕切りのせいで、早く行きすぎればトイレと自販機しか無い空間で過ごさなければなりませんし、そうでなくても空港内で買った液体は捨てることになります。
欧州系の航空会社なら、追加のチェックはこのくらいでしょう。オンラインチェックインをすればモバイル搭乗券も使えるくらいですから、カウンターでの質問などはしていません。アメリカ行きのようなな抜き打ちチェックも無いかと思われます。
ショッピングセンターや人混み
ショッピングセンターに入るときには、手荷物の中を見せた上で人は金属探知機を通る簡易的なチェックです。駐車場に入るときには車の中を簡単にチェックしたりしていますが、そこからの2階入口はノーチェックで入れるような有様で、抑止力としてのセキュリティといった程度です。
また、イベントなどで人混みができるところは、路上でもバリケードを組んで簡単な手荷物検査をしています。鞄を開けて見せるだけのかなり簡易的なもの。
性質の違うものですが、観光地だと嘆きの壁の近くに入るところでもX線検査があります。ちなみにキリスト教の教会とかはノーチェックで、ムスリム地区は全ての出入口に向こうの軍人がいます。イスラエル博物館はX線設備が無くショッピングセンターと同じ形。
鉄道駅やバスターミナル
駅などにはきちんとX線検査の設備があります。スピード重視であり空港でも無いので、何も取り出す必要は無く、荷物をX線に流して人は金属探知機。銃を持ち歩いてる軍人はどういうチェックなんでしょう、制服ならスルーなのでしょうか。とりあえずX線は全員通します。
バスは完全なチェックはできませんが、長距離バスが出るターミナル(がある商業施設)だけは入口でX線検査があります。検査の画面を見てる軍人がよそ見をしながら談笑している雑さ。そもそも途中停留所から乗ればノーチェックですから、完全には防ぎきれません。
空港
空港に行く道で車を止めてセキュリティチェックの検問(基本的には一旦停止するだけですぐ進める)、ターミナルビルの入口でセキュリティチェック(軍人が座ってて金属探知機が置いてあるけど、基本的には声を掛けられることすらなくスルー)をしていますが、基本的にはチェックインカウンター手前が最初のセキュリティチェックです。セキュリティチェックを通ってからチェックインカウンターがある構造。
チェックインカウンターが受け付けを開始するのは出発3時間~3時間半程前からですが、それより前に空港に着いた場合でも早めにセキュリティチェックを受けることが推奨されています。パスポートを提示したら、行き先などの質問をされたうえでパスポート裏面と荷物にバーコードシールを貼られるだけですが、人によっては時間がかかることもありますし、そもそもセキュリティチェック待ちの列ができるので早いに越したことはないです。記憶が正しければ、預ける荷物の抜き打ちチェックもここだった気がします。家族がドライデーツを入れてて、さらに近くに磁石まで入れてたので、爆弾をX線から隠そうとするような影に見えて開けられたことがあります。
セキュリティチェックを受けてから保安検査までのスペースにも喫茶店などの店舗や椅子などがありますので、早めに抜けた場合でも時間を潰せるようになっています。とはいえ出国後の方が店は多いので、受託手荷物が無くモバイル搭乗券を持っている人はそのまま次に進むことを選ぶべきです。
チェックインは欧州系航空会社だと地上業務支援のLAUFERがほとんど受託しています。ワクチン接種証明書はオンラインでアップロードしているからか、ほとんどの国が無くなったからなのか、提示を求められることはありませんでした。パスポートの他には、空港内で連絡する必要が生じた場合に備えて電話番号を口頭で聞かれるので、現地でSIMを購入した人は出発まで差しっぱなしにするのが通話料金的に得策でしょう。
保安検査もまた別レーンが用意されていますが、通常レーンに進めれば普通のX線検査です。ボディスキャナーすら無く金属探知機を置いているだけで、ボディタッチもありませんでした。金属探知機は検知レベルが高く設定されていたので、癖でポケットの中身だけ出して通ったら反応してしまい「腕時計付けてる?」(ヘブライ語)と指摘されるまで気がつかず「アッ!」となったくらい(ベルトは平気)。なぜか500mlペットボトル(中身は100ml以下)も持ち込めました。
あとは空港内をセキュリティで人が巡回していて、人のいない荷物を撤去しているくらいでしょうか。効率性の観点から抜き打ち検査で対応しているので、設備面での特異点はチェックイン前のセキュリティチェックくらいです。
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