"SFC修行"の記録
最近noteの更新をしていなかったので、せっかくなので飛行機に乗ってプレミアムポイント(PP)を貯める"SFC修行"の記録を残しておく。
SFCというのはANAのスーパーフライヤーズカードの略で、詳しい説明はアフィブログに譲るが、会員になるとスターアライアンスゴールドメンバーとして優先チェックインカウンターやラウンジなどを利用することができる。費用対効果を計算してしまったら終わりだが、一人旅が多いと持っていて損するものではないし、取得までの過程が楽しそうなので取りたいとは常々思っていた。先延ばししていたが、JGCを取り逃したことをきっかけに資金繰りギリギリながら取得を決断することができた。コロナ禍で取っていれば安く済んでいたので相変わらず判断が遅い。
"修行"の開始
"修行"することを決めたのは前年の11月であったが、1月7日に羽田→沖縄→伊丹というルートで早速"修行"を開始する。
SFC修行の定番ルートといえば、やはり沖縄に何往復もするというのが有名であろう。会員判定の基準となるPP(プレミアムポイント)の付与は距離を基準としつつも、国内線や近距離国際線の付与率を優遇して調整されるので、国内線の中で距離の長い沖縄路線はやはり効率が良い。
"修行"のルートとしては羽田と沖縄を単純往復しまくるルートが有名であるが、過程を楽しむのであれば他の場所にも行きたいし、"修行"を決めた時点で既に行くことを決めていた場所もかなりあったので、基本的には沖縄を経由して国内移動するルートを取ることが多かった。この日は敦賀から苫小牧へのフェリーを予約しており、敦賀に向かうために沖縄や大阪を経由するルートを取った形だ。
寄り道
SFC修行に最適な沖縄路線は夏に運賃が高くなるので、学生の長期休みとの兼ね合いも考えると2月のうちになるべく稼いでおきたい。しかし、春休みの予定はかなり前から調整しており、ANAを使わない海外旅行を2つ予定していたので資金繰りはかなりギリギリだった。Air Japanでバンコクに飛んだり、JAL navi特典航空券で大連に飛んだりしているが、全て積算PPは0である。"修行"中の宿泊費なども痛手だが、それ以上に関係ない旅行の支出は痛手になる。
それでも、海外旅行の狭間で沖縄に飛んだりしていると良い気分転換になってちょうどよい。海外発券などをうまく利用すれば効率よく国際線で"修行"することも可能ではあるが、近年の高騰した国際線航空運賃を考えるとなんだかんだで沖縄往復の効率が良くなって単調になりがちである。"修行"だけを考えていたらバンコクにも大連にも行っていないであろう。
空港から出ない"修行"
"修行"と言いながらも、1日で2往復するようなことを避けて、日帰りでも朝行って夜帰る日帰り旅行にすることが多かったが、1日だけ空港から出ない"修行"らしい行動を取った日もあった。
中部ー沖縄線が9,230円で販売されており、PP単価7.61と効率が良かったので愛知旅行を検討したのだが、便数が少ないために日帰りだと空港から出られないことが発覚したのでそのまま実行した。ANAは機内Wi-Fiサービスがあるので家でTwitterを見ているのと変わらないし、1日くらいであればこういうのも悪くないと思う。中部空港で赤福だけ買って帰宅した。
"修行"をきっかけとした旅行
"修行"をしているとどうしても効率を重視してしまうが、航空便がある区間でもあえて他の移動手段を使うような旅行もまた楽しい。フェリーに乗るだけ、トキエアに乗るだけというような普段なら躊躇してしまう旅行であっても、"修行"であれば「ついでにあちこち見て交通費を削減した方が得」という価値観が通用しないので気軽に行くことができる。
マルエーフェリーに乗るために鹿児島に行く便はPP単価10.1とそこそこ安かったし、トキエアに乗るために札幌に行く便はPP単価19.7であっても、ある程度は修行費用として想定済なので安く旅行している気分になれて悪くなかった。
沖縄を楽しむ
月に何度も沖縄に行ける機会なんてなかなか無いので、結局は沖縄旅行を楽しむのが一番良い。乗継運賃やセールなどを狙えば石垣や宮古に安く行くこともできるし、そこからさらに交通費をかけて別の島に行っても東京からに比べれば安いものである。特に石垣島から行ける離島は様々で、2~3泊程度でいろんな島を回るのは最高だ。春であっても海に入らないなら夏より快適だし、何より花粉から逃げられるのは人類が皆望んでいることだろう。
たまには良い座席で
閑散期に沖縄を往復していると、かなりの確率でプレミアムクラスに空席があるので、アップグレードの誘惑に駆られる。2日前~前日のアップグレードは羽田~沖縄で14,000円の料金に対して増えるPPは984に過ぎず、PP単価は14.2とあまり良くは無いが、食事が付いたり待ち時間にラウンジが使えたりするし、何より広くて快適なので何度か利用してみた。
また、羽田~沖縄のプレミアムクラスは人気なので直前アップグレードでないと高いが、地方空港から沖縄への便を予約するときにはエコノミークラスに執着してはいけない。新潟~沖縄のプレミアムクラスは31,740円で予約できたのでPP単価10.5だったし、広島~沖縄は23,440円の運賃が売れ残っている一方でエコノミーだけ高くなっており逆転現象もあった。
ANA以外でも"修行"
ライフソリューションサービスを利用しない"修行"であれば、半分はANA以外のスターアライアンスグループにも乗ることができるので、せっかくなら多様な会社を利用してみたい。マイル積算率の高い運賃を選ぶ必要があるのでうまく探さないといけないが、普通なら敬遠する経由便も"修行"なら長い距離で多くのマイルを稼げるのに運賃が安いと良いことしかない。
私の場合は修行を決めた時点で、1回は他社便で遠くに行くことを決めていたが、行き先は悩んだ末にシンガポール航空でのヨーロッパ旅行になった。関空からシンガポール経由でブリュッセル、アムステルダムからシンガポール経由の関空、のオープンジョーをANAマイルが70%貯まる(PPも同様)運賃で旅行すると、合わせて13,443マイルを貯めることができるので、165,570円と少し高く感じる運賃を払ってもPP単価は12.3で済む。
"修行"費用
"修行"費用は効率だけを重視すれば30万円台でもなんとかなるだろうが、50万円(PP単価10)くらいを目安にすると自由度が高まってより楽しめる。沖縄にPP単価7~8台で行きながら、単価10以上で他の場所やプレミアムクラスも楽しんで、合計535,100円で収まった。
プラチナ会員としての搭乗
プラチナ会員としての最初のフライトは、皮肉にも修行で何度も利用した沖縄行きだった。ぽこぴーの回覧板後半日程が発表された時には既に"修行"のための予約が終わっていたので、おとなしく特典航空券で沖縄に出向いた。
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