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【兵庫県】公立小・中→(高校受験)→加古川東→浪人(駿台)→京大経済 教育ログ31人目
0.今回の教育答え合わせさん
→兵庫県から京大経済学部に合格されたほうさくさん。今改めてご自身の教育を振り返った結果はこちら!
「家族や友人に恵まれて、行きたいと思った大学に出会い、実際に行くことができました。
常に目標であったり、ライバル視する存在がいたこと、また、その環境を温かくサポートしてくれた両親の重要さを改めて感じることができました。
私にも二人の息子がおり、彼らの将来の選択になるべくプラスの影響を与えられるよう、適切な距離感や見守りを意識したいと思いました。」
と語るほうさくさんの教育答え合わせに迫ります。
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1.回答者略歴
Q:お名前を教えて下さい。
→ほうさく
Q:年代を教えて下さい。
→40代
Q:ざっくりのご職業・業界を教えて下さい。
→サラリーマン
Q:ご自身の幼少期のキャラクターについて教えて下さい。
→幼少期は手がつけられないほどの野生児だったそうですが、幼稚園入園あたりからまともになりました。正義感強めな子供だったと思います。
Q:ご自身の性格について、以下の観点でお答えください。
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Q:最終学歴を教えて下さい。
→京都大学経済学部卒
Q:そこまでのルートを教えて下さい。
→公立小・中学校→(高校受験)→加古川東高校→一浪(駿台神戸校)
Q:大学合格時点での学習能力の自己採点をお願いします。
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Q:ご自身の各学習能力に関してどう考えていますか?
→基本的に学校の授業を聞いているだけで内容は理解できていたので理解力は高かったと思います。
塾に通っていなかったので無課金勢根性で上位陣に張り合っていました。幸い常に自分より上の友人がいてくれたおかげで、彼らに負けないようにと勉強を続けられたので自然と学力の向上につながったという自覚はあります。
Q:(あれば)ご自身の学習特性に気付いた時期、気づいた上での学習面の工夫などあれば教えて下さい。
→「書いて覚える」が一番効果が高いことに感覚的に気づき、苦手な分野は意識して書くようにしていました。例えば歴史の論述問題も模範解答を書き写して「書き方」を理解しようと努めていました。
Q:教育の得点配分を教えて下さい。
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Q:得点配分の意図を教えて下さい。
→大学受験で求められる学力レベルは高校時代で培われるため、最大限配点しました。
また、勉強に集中できる環境は自分の力だけでは確保できず、保護者の関わり方が大きく影響すると感じたため2番目に高く配点しています。小中は極論学校の授業が適正に成立していれば大学受験には影響しなかったように感じるので配点は低めです(中学は高校受験につながるので気持ち配点を高めました)。
2.保護者の教育スタンス(配点25点)
Q:ご家族の最終学歴について教えて下さい。
→父 高卒
母 短大卒
兄 国立大中退→専門学校卒業
Q:保護者の教育方針はどのようなものでしたか?
→両親とも、勉強を押し付ける姿勢は一切ありませんでした。(幼少期がひどすぎたので)まともに学校に通うだけで万々歳と思われていたかもしれません。ただし、宿題等、やるべきことをまじめに取り組むようには促されていました。
どちらかというと父は勉強した方がよい的な発言が多少あった気がしますが、母は常に私を肯定し、私の自由にさせてくれました。
Q:その教育方針はご自身の学業にどう影響したと思いますか?
→自由にやりたい自分のスタイルにうまく合致しており、結果的にはよい影響を与えてくれていたと思います。見放されているのではなく、見守ってくれていると感じられる距離感がとても心地よかったと思います。
Q:ご両親は学業に関してどんな接し方でしたか?
→小学生時代から常にそこそこの好成績を収めていたこともありますが、毎度母からはすごいすごいと褒められてこそばゆい気持ちになっていました。父は結果に関係なく勉強していいところ(大学、企業)に行った方がいいといったニュアンスの発言があったように思います。
Q:今振り返って学業につながった、家庭内の文化や習慣があれば教えて下さい。
→①ゲームの時間は平日の18時まで(小学生時期)
18時以降は家族のだんらんや宿題の時間になっていて、メリハリのある生活ができていたと思います。
②宿題はリビングで(小学生時期)
学習机も与えられていましたが、宿題はいつもリビングでやっていました。両親に内容を見てもらったりとかはなかったのですが、安心して取り組めていたと今では思えます。
Q:ご両親の教育スタンスについての小計を教えて下さい。
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自分が勉強するために必要な環境を常に与えてくれた、という意味では満点です。自宅は常に安心して過ごせる場所でした。両親の子供に生まれてよかったと常々思います。本当に感謝してもしきれません。
3.~小学校時代※小学受験含む(配点10点)
Q:小学受験はしましたか?
→していません。そんな選択肢があることすら知りませんでした。
Q:小学校の頃の学業成績について教えて下さい。(全6レベル)
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→一番だったかどうかはわかりませんが、クラスでも最上位にいたように思います。
高学年になると塾に通う子も増えてきましたが、学校の授業だけで十分なのになんで通っているのか疑問しか感じませんでした。
Q:小学生当時の勉強への意識はどのようなものでしたか?
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学校で習うことが「正しく」、宿題など、言われたことを適切にこなすことがすべてだと割と真剣に思っていました(不真面目な子に嫌悪感がありました)。逆に、宿題以外で自分から勉強しようというモチベーションは基本的になかったと思います。
Q:小学校の教育環境についてはどう考えていますか?
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→記憶に残る授業があったわけでもなく、学級崩壊があったわけでもなく。楽しく、適切に勉強が進められた、という点ではまったく普通と評価しています。(今のご時世なら普通であるだけでもありがたいので、相対的にもう少し高い評価にしてもよいかもしれません。)
Q:毎日どれくらい勉強していましたか?
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ほとんど宿題にかかった時間です。中学年以降は意外と面倒な宿題が多くて難儀したように思います。例えば国語は単元の最初で、新しく出てくる単語を辞書で調べてノートにその意味を書き写す、という宿題がほぼ毎回出ていました。
Q:小学校まで習い事は何をやっていましたか?
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Q:学習貢献度の高い習い事について、始めたきっかけを教えて下さい。
→お絵描き教室のみ兄が習い始めたのに合わせて一緒にはじめました(3歳から)。
他は体験教室など、いろいろなきっかけで自分から興味を持ってはじめました。学研(科学、学習)の購読は(兄が購読したこともありますが)付録目当てでした。
Q:習い事の学業成績への影響面について教えて下さい。
→お絵描き、ピアノは途中でやめてしまったこともあり、特技とも言えないレベルで、学業への影響はほぼ感じていません。(関連する副教科に気持ち作用した程度です。)習字は途中でやめて復帰しました。結局こちらも字を書くのは苦手なままですが、「読める字」を書く意識はついたので、多少の効果はあったと思います。
一方、そろばんは計算能力と短期的な集中力を養うのに非常に大きなプラスの作用があったと自覚しています。そろばんをやっていなければ中学生以降の学力は維持できなかったと思います。
学研の購読は付録とおまけ漫画が目当てで学習面での記憶が一切残っていません。ごくまれに調べもの学習で資料として使ったぐらいでしょうか。
習い事がマイナスに作用したものはないように思います。
Q:今振り返ってやればよかったと思う習い事は?
→特にありません。(当時は存在していませんでしたが)ボードゲーム塾がもしあったら通いたがったと思います(笑) ボードゲーム塾、おすすめです!
Q:小学校までの読書について教えて下さい。
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→たまに図書館で借りてきた本を読む程度でした。小学低学年ぐらいのころは母に物語を読み聞かせてもらったことはよく印象に残っています。純粋に読書よりゲームの魅力が強すぎて読書量が少なかっただけで、活字自体への拒否感は特になかったと思います。ゲームの攻略本は何度も読み込んで、アイテムの名前や能力(数値)も暗記してしまうぐらいでした。
Q:読書量・読書ジャンルと学力との関係についての分析をお願いします。
→どちらかというと物語などを読むことが多く、学力への影響は自分にとってはそこまで大きくなかったように思います。読書量もまったく読まない人に比べたら多少読んでいる程度でした。
新聞を読める子はイメージ的にも賢そうな気がします(自分はテレビ欄ぐらいしか見ていませんでした)。
Q:当時熱中していたことは何ですか?それは学業にどう影響しましたか?→ゲーム(ファミコン→スーパーファミコン)です。アクションゲームで難しいステージを試行錯誤して攻略したり、対戦ゲームで友達を出し抜くテクニックを探したり、RPGでひたすらレベルを上げてその後のイベントで無双してみたり、とにかくゲームが中心の小学生時代でした。「あきらめない心」や「負けたくない気持ち」はゲームを通じて学んだように思います。他にはプラモデルやミニ四駆など、男の子のホビーにもそこそこ没頭していました。
本当にゲームばかりやっていたので、ほかのことにも目を向けた方が世界が広がったかな、という意味ではマイナスの影響もあったかもしれません。
Q:小学校時に学習・進学などで記憶に残る言葉はありますか?
→習い事は自分が好きではじめたものの、結局興味を失ってやめるものが多かったのですが、母からは「ずるずると休み続けるなら、今やめるかどうか決めなさい」と促されて決断することが多かったように思います。ちなみにそろばんも休みがちな時期がありましたが、後から習い始めた友人に級位を抜かれて(追いつくまで)続ける覚悟を決めたことは今でもよく覚えています。
Q:小学生時代の教育環境の小計を教えて下さい。
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ゲームに振った時間を他に充てていたら違った未来があったかも、という思いはなくもないですが、教育環境と実績に不満はないので満点です。
4.中学時代※中学受験含む(配点15点)
Q:私立の中学受験は考えましたか?
→(そこそこ好成績だったので)普通の子と違うところにいけるのでは?とうっすら思ったこともありましたが、気が付いたらそのまま進級していました。(ちなみに同レベルの子で何人かは中学受験していたと後で知りました。)
Q:中学行時代の学業成績について教えて下さい(全7レベル)
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→小学生時代は自分が学力でどのあたりに位置しているのかはっきりわからなかったので、中学最初の定期試験はちょっとわくわくしていました。
結果全体350人ぐらいの中で50番程度で、まぁまぁ上の方で一安心したことを覚えています。部活動(剣道部)がとにかくハードで授業以外に勉強した記憶がほとんどありませんが、気が付いたら上位にいました。塾に通っていた友達に毎回負けていたのでライバル視してテスト対策に取り組んでいましたが、結果的に順位が向上していたようです。
Q:中学生当時の勉強への意識はどのようなものでしたか?
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→順位が付くと上を目指したくなる、というゲーマー的な傾向が強く、学習への抵抗は一切感じませんでした。一方、塾通いに否定的だったので学校の授業だけで好成績を収めることにこだわっていました。(無課金でも俺TUEEE!したかった感じです。)
Q:中学校の教育環境についてはどう考えていますか?
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→(多少荒れている人もいましたが、)小学校と同じくおおむね学校環境は良好で、授業だけで十分な成績をとれていました。また、部活で憧れていた先輩が学区の最上位の高校に進学していたので、先輩を目標に勉強に取り組む、というモチベーションを維持できたのはかなりプラスに働いていたと思います。
Q:毎日どれくらい勉強していましたか?
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→中3までは部活漬けでテスト期間以外はほぼ勉強していなかったと思います。
(常用漢字の書き取りなど、宿題はまじめにこなしていました。)
部活を引退してから、(たまたま成績が少し下がって)不安になって進研ゼミを始めましたが、問題を解くよりも読者コーナーばかり読んでいたような気がします。
Q:中学校時の習い事について何をやっていましたか?
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Q:それぞれの習い事について学習能力への影響を教えて下さい。
→そろばんは前述のとおり、自分を抜いた友人を追うために続けていました(友人は中学1年で塾通いのためやめてしまいましたが、中1のときの彼の技量に追いつくのにさらに2年かかりました)。そろばんの試験形式は10分程度の短い時間内に極限まで集中力を高めて精密な動作を素早く繰り返すもので、試験問題を解く際の思考速度や処理速度を高める効果があると感じていました。
進研ゼミと塾通い(※直前の受験対策コースのみ)は「塾に頼らない」スタイルに反していて気乗りしない気持ちでしたが、目的のためには仕方ないと渋々やっていました。大きな効果があったとは思えませんでしたが、「安心」を買ったような印象でした。
Q:中学時代に学習・進学などで記憶に残る言葉はありますか?
→学習にはあまり関係しないのですが、部活の先輩に教えられてマジック・ザ・ギャザリング(トレーディングカードゲーム)をはじめました。
ゲームを通じて「カードアドバンテージ(手札優位)」等のゲームを優位に進めるための概念やゲーム的な戦略(前半を耐えて後半で巻き返すコントロール型の戦略や逆に相手の体制が整うまでに仕留める速攻戦略等)を理解するきっかけになりました。
Q:中学校時代の教育を振り返ってどう評価しますか?
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中学も環境の中でベストを尽くせたと思っているので満点です。志望校にも合格できたので、文句なしです。
5.高校時代※高校受験含む(配点50点)
Q:私立の高校受験は考えましたか?
→滑り止めの併願のみでした。数学の試験がめちゃくちゃ難しかったことだけうっすら覚えています。(誰も解けなかったのか、友人ともども合格していましたが)
Q:高校時代の学業成績について教えて下さい(全7レベル)
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→高1当時は中学までとさほど変わらず、学力に合わせてどこかの大学を受験するのだろうなぁとぼんやり考えていました(学校の標準的な目標設定が神戸大学だったので、そのあたりを想定していました)。
転機が訪れたのは高校2年の終わりで、当時気になっていた友達をこっそり追いかけるように見に行った京都大学の学祭のボリュームや熱気に圧倒され、この学祭に参加したい!と志望大学に決めました。幸い、学力的には「(現状のままだと厳しいが)頑張れば行けるかも」なところに位置していたので、目標を見据えた勉強を意識するようになりました。
Q:高校での勉強への意識はどのようなものでしたか?
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志望校が定まってからも、当面は高校学習範囲の勉強が中心だったので、授業での取りこぼしがないように意識していました。自宅学習は定期テスト対策が中心でした。受験期は学校の授業でも問題演習が増えてきましたが、授業とは別に参考書を読み込んだり、問題集に取り組んだりしていました。
Q:高校の教育環境についてはどう考えていますか?
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→学区の最上位高校でもあり、周りのレベルが高かったことや、志望大学を決める出会いに恵まれたのは本当に運がよかったと思います。
Q:毎日どれくらい勉強していましたか?(平均値で算出してください。高3は受験期を含む1年間、受験期はピーク時という意味)
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→志望大学が決まってからも実は勉強時間はあまり増やしておらず、現役当時は完全に勉強不足の状態でした。学校生活も充実していたので、基本路線は中学までと同じく「学校の授業だけで頑張る」をベースに多少参考書を読んだり、問題演習に取り組んだりしていました。
Q:そろばんによる圧倒的な計算力、数理への資質の高さがあるように見える中で、文系を選ばれたのはナゼですか?
→高1のとき、理科選択は物理化学を選択していたので、入学当初は理系も意識はしていました。
しかし、物理の最初の単元で大きくつまづいてしまい、早々に文系に切り替える選択をとりました。(なのでセンターは化学選択です。)ちなみに、当時兄も大学の理系学部に進学していたのですが、理系教科でつまづいている、という話を聞いたことも判断に影響したと思います。
(勉強していないとはいえ)数3、数Cは理解できなそうな部分も多そうに感じましたし、記憶力がわりかし優れていたので、文系科目で勝負するようにして結果成功した、という感じだと思います。
Q:習い事は何をされていましたか?
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→そろばんはこのころには学習効果よりも勉強や学校生活の息抜きとして取り組んでいるような状態でした。(通う頻度も学年が上がるごとに段階的に減らしたため、技量も少しずつ後退していきました。)
Z会は京大コースの難しさに打ちのめされる日々でした。スケジュール通りの答案提出はほぼできず、浪人時代までかかってなんとか半分ぐらい提出していました。
予備校は高校の先生の勧めもあり駿台に通いました。授業の質が非常に高く、授業の復習が中心で結局独自の勉強時間はそこまで時間をかけていませんでした。
Q:それまでほぼ我流で勉強をされてきた中で、予備校の授業はいかがでしたか?成績への影響などについて教えて下さい。
→予備校の授業はテクニック的な部分も非常に参考になりましたが、
名物講師の解説がとてもおもしろく、ただ聞いて暗記する、というよりは本質的な部分に触れて「理解する」ような感覚があったと思います(特に語源の解説は興味深いものが多かった印象です)。
テキストの品質もしっかりしていたので、例えば古文はこのテキストの内容をすべて理解していれば他の参考書はいらない、と言われ、そのテキストだけを持ち歩いて復習していました。
受験のプロだけあって勉強ツールを任せられるのはとても心強いと思っていました。(浪人して予備校に従っていればある程度のところまでは誰でも行けるのでは、と当時は思っていたぐらいです。)
ちなみに、京大模試は現役時代ぎりぎりD→浪人時代Bまで改善していました。ここまでくれば大ポカしない限り大丈夫かなと思っていました。
(現役→浪人の成績)
現役時代の試験結果がセンターが5科目(英国数理社)合計800点中640点程度(安全圏ボーダーからー10)、二次試験合計では最低合格点ー5でした。(二次試験は相当上振れした結果だとは思いましたが、)
実はセンターの点数がもう少し伸びていれば合格ラインに届いていたレベルだったので、取りこぼしを防ぐ学習が重要で、予備校でそれを効率的に補っていった感じです。
浪人時はセンターが約700点(ほぼ安全圏ボーダー)、二次試験合計は合格者平均よりやや低い(合格最低点+15ぐらい?)ぐらいでした。(1年浪人して頑張っても合格者の平均には届かんのやなと思った記憶があります。)
Q:高校時に学習・進学などで記憶に残る言葉・事件はありますか?
→前述のとおり、京都大学の学祭との出会いがすべてのはじまりでした。ほかの大学の学祭やオープンキャンパスにも行ってみましたが、目移りすることはありませんでしたね。
Q:高校以降の教育を振り返ってどう評価しますか?
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→正直高3現役時代の勉強時間が圧倒的に不足していました。少なくとも2-3年時に高校の学習範囲を早めに終えてもっと問題演習の時間を増やしていれば現役合格もありえたと思います。夜な夜なネットサーフィンに時間を費やしてしまったことが悔やまれます。学校生活は充実していたし、一浪したとは言え、志望大学に合格はできたので、及第点としてこの点数としました。
Q:ご兄弟(姉妹)との学歴または学力の差異があれば、その発生要因の分析をお願いします。
→環境と性格の影響が大きいと思います。自分にとって(3つ上の)兄は常に目標であり、兄を上回ることを意識した生き方をしていました。結果それが学力向上にもプラスに作用していたように思います。
一方の兄は家族にとって初めての経験が続くため、不安等も一身に背負う傾向が強く、やや慎重な性格もあり、力を発揮しづらかったのではないかと思えます。ポテンシャルに差はなく、環境や(それを受け止める)性格で差がついたのではないかと思います。
5.答え合わせを終えて
平凡な両親のもとに生まれた自分は特別な才能があるわけでもなく、ただただ環境に恵まれたおかげで大学に合格できたと思っていました。
実際振り返ってみても常に目標であったり、ライバル視する存在がおり、それらへの挑戦が自分の学力を高めるきっかけになったと思います。また、その環境を温かくサポートしてくれた両親の重要さを改めて感じることができました。私にも二人の息子がおり、彼らの将来の選択になるべくプラスの影響を与えられるよう、適切な距離感や見守りを意識したいと思いました。
一方、自分の内面から振り返ると、「ゲーム」の影響が非常に大きかったとも思います。適切な難易度設定と目標達成という心理的な成功報酬を得られるシステムは成長にうってつけですし、実際にあらゆる事象をゲーム的に捉えて楽しみながら取り組んできたように思います。
最近は他者とのかかわり方を自然に学ぶ効果もありそうなボードゲームに関心を寄せていて、子供たちとよく遊んでいます。ボードゲームを活用した教育活動に取り組む方とボードゲームと教育の相性の良さを広める活動にも協力しています。ボードゲーム、とってもおすすめです。
6.採点後面談
どうも、#1のカラシカシです。公立出身→浪人→京大経済というかなり自分と同じ要素を持った方ですが、書きぶりに悲壮感がなくて、今回も「羨ましい!!」と思いながら読ませて頂きました。
今、カラシカシ家の悩みの一つに「5歳の長男が全く『活字』に興味を見いだせない(文字は読めるのに)」というのがあり、どうしようかなと思っています。で、この答え合わせを読んで、もういっそ本は諦めてゲームによる思考力の強化に振り切ってみるのもありなのかなとも。
ほうさくさん丁寧な答え合わせありがとうございました!
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