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ミュージカル刀剣乱舞 三百年の子守唄』の第二部(ライブパート)のみ感想。2021年だけど石切丸と大倶利伽羅と千子村正のせいで2017年の刀ミュのライブから出られなくなった話

 はじめに宣言しておく、これは『ミュージカル刀剣乱舞 三百年の子守唄』の第二部と俳優さんの感想のみ、つまりライブパートと俳優さん感想のみである。第一部の話も出てくるけどほとんど触れていない。なお第一部の感想のネタバレあり版はここに書いた。後日2019年版も含めた『三百年』の感想を執筆予定である。
 前提条件として、炎上覚悟で言うけど、私はライブパートの刀剣男士を「アイドル」とみなしている。それも2次元アイドルと現実(3次元)に存在するアイドルの中間の「2.5次元アイドル」としてみなしている。架空の物語のアイドルとしては「2次元アイドル」と同じ扱いだけど、テレビの歌番組に出るときは「現実のアイドル」と同じ扱いだからそれでいいだろうと判断した。
 あと、私は石切丸から崎山つばささんの大ファンになった女なので、感想の分量がものすごく彼に偏っていることを承知していただききたい。あと財木琢磨さんと太田基裕さんも。そして過去記事の通りこれが人生2作目の2.5次元ミュージカルである(1作目は阿津賀志山異聞)。
 と、いうわけで感想戦に出陣!!

 はーーーーーー1曲目の『Can you guess what』超かっこよすぎない?ロックでダンサブルで古のV系みたいな感じ。黒のロングコート風味の衣装最強かっこいい。好きでたまらん。それでいて6振りの個性がディティールに出ている。
 2曲目の『Jacal』もかっこよすぎない?センターの太田基裕さんの高音域の声量とオーラとと妖艶さが半端ない。あとの5振りもダンサーに混ざってダンス頑張ってる。でも村正ばかり映るから頑張りが見えない。あー推しをもっと映してーーー。後ろの階段でダンサーに混ざって踊っているみんなに気づいたのだいぶ後だよー。

1.石切丸編
 あーやっとアイドル崎山丸に会えるーーー2年でどんな進化してるかなークールセクシー系だといいなぁ

 その期待は大きく裏切られた。違った、キュートでポップなファンサの達人に進化していた

 どういうことなの、マジどういうことなの???石切丸が刀ミュ初期メンバーだと知った時以来の衝撃だよ。腐女子の言う解釈違いが起きたんだけど。
ウインクするし、いないいないばあするし、客降り曲で笑顔振り向くし、物吉貞宗が歌うような可愛い曲を可愛く歌うし。どうしちゃったの石切丸。他の4振りは大人の色気って感じなのにどうしてこうなった?

 それを受け入れるために数日石切丸と崎山丸のことを思案した。

①石切丸がどうしてファンサの達人になったのか
 ずっと御神刀として人々の願いを聞いてきた結果、人々が求めることに応じることが普通になったから。うちわに「ウインクして」「はらきよして」って書いてあったら即対応、それで人々が喜ぶならなおさらそうすると思う。優しさの塊。
②石切丸はどうしてキュート路線に走ったのか
 私はキュート路線が崎山つばささんの得意分野であって、キャラ作りの過程で役者の個性と融合してその形になった仮説を立てた。実は石切丸の歌声は崎山つばささんの地声よりずっと低い。キャラ声で歌っている状態なのである(いや、みんなキャラ声なのかもしれないけど、地声からかけ離れているという意味で)。トライアル公演の頃は地声に近い声でこなしていたけど、それからキャリアを積んで歌唱力向上した崎山丸はキャラ声で歌うことが可能になった。けど地声は高めだからどうしてもポップな曲を与えられがちなのかもしれない。
 この仮説を検証するために崎山つばささんのソロ名義の曲を色々聞いてみた。歌手デビューするのは『三百年』以降の話だけど。『桜時雨』のような和風ポップから、『太陽系デスコ』のようなキュートポップ路線もいけるけど、『Re:quest』『Crescent Moon』のようなクールなロックが絶対いい、って思った。これは私の好みの問題かも知れないが、どんなテイストの曲でも歌いこなす表現力が地にあるのだろう。それこそ本業が俳優だから出来てしまうもの。
 そうなると次の仮説である。崎山つばささんには演出家の茅野イサムさんが石切丸はキュート路線が似合うと判断した説である。この時点でちょっと受け入れられない。確かにキュートかクールかと言われたら性格はキュート属性だとは思う。だが、それでも石切丸はあそこまでは弾けきれないし、それこそ崎山つばさwith桜menがやるような和風バラードが似合うと思う。いや、クール路線は『Can you guess what』とか全体曲でやってくれたけどね。阿津賀志山のときの『mistake』が夢に出るほどかっこよかったからあぁゆう大人っぽい切ない系で攻めてくると思ってたのに。
 ちなみにこの検証で崎山つばささんガチ推し勢になってしまった。今度発売のミニアルバム『latte』も期待している。『叫べ!』のPVがめちゃくちゃ良かった。あと最近ドラマ『薄桜鬼』の土方歳三役決定のニュースが嬉しすぎてテンション爆上がりして眠れずにTwitter検索しまくった。

 トライアル公演からみほとせまでの2年間で何があったのかこれから2年分の真剣乱舞祭の動画を観て思案しないといけない。楽曲に関しては『三条』の時の石切丸の路線が好きだけど、衣装は絶対『三百年』の方が大好き!!第一形態のロングコートの深緑に白系のパンツの組み合わせが石切丸っぽさがあって最高!!第二形態は西洋の王子様スタイルでものすごく似合ってるしスタイルの良さが際立つ。おまけに黒のハーフグローブまで装備。ハーフグローブは正義。はーかっこいい。
 そして、お待ちかねの第三形態。前回はゆったりめのノースリーブだったのがタイトな片袖衣装!!になっていて脇が見えるしセクシー。袖があるのもセクシー。美しい白肌と鍛え上げられた二の腕が堪能できて最高!!あと後ろのファスナーが空いていてそこからちらりと背中が見えるのがたまらない。ほんとに崎山つばささんのスタイルの良さが際立つ。彼、顔も小さくて美形だけどスタイルもものすごく良い。肩幅広めで胸板厚くて引き締まった腹と胴周りとか。顔も体も理想的なアイドルを見つけてしまった。二次元三次元のありとあらゆるアイドルを見てきてついに理想のアイドルを見つけた。崎山丸一生推せる!!!!


2.大倶利伽羅編
 2部を観てずこーーーーーーんと大倶利伽羅に恋をしてしまった。財木琢磨さんの大倶利伽羅がかっこよすぎる。佇まいが完全に大倶利伽羅だし顔も彫り深くて大倶利伽羅だし笑わないでむすっとしてるしなんかやる気ないダンスがかっこいい。声も低く野太くて『歓喜の華』で和太鼓をバックに歌う大倶利伽羅最強にかっこいい、マジ惚れる。大倶利伽羅にも恋をしてしまった。
 石切丸と大倶利伽羅、全く違うタイプに恋をするとはどういうことなのか読者にわかるように説明しないといけない。石切丸みたいな穏やかお兄さんは30代の今のわたしが大好きなタイプで、大倶利伽羅みたいなクール一匹狼タイプは10代の頃の私が大好きなタイプである。10代の頃、人と関わるのが大の苦手だった私は、孤独に生きる人超かっこいい、と憧れたのである。その後大人になってから男の趣味ががらりと代わり石切丸のような温厚タイプが好きになったけど。
 そしてそんな馴れ合うつもりはないと突っぱねる大倶利伽羅さんに優しく接する石切丸がいいよね。2部のMCとかで。他の本丸だと燭台切光忠やがやる「馴れ合わない大倶利伽羅を完全に孤立させないようにする兄のポジション」を石切丸がやるのがいい。この2振りの関係性がいい。でも私自身は腐女子属性はないし、石切丸にはにっかり青江が、大倶利伽羅には燭台切光忠がいるから同士は数少ない気がする。
 ところで大倶利伽羅は人前に立つことは嫌いではないのだろうか。かなりシャイな性格で、一人でいたいタイプだし。それこそ客降りファンサは地獄のようなしんどさを感じるのでは?彼が一番審神者Pの命令でアイドルっぽいことをやっているようなアイドルにも見える。こういう内向的でアイドルやりたくないのにアイドルやってるタイプって二次元特有で現実にはいない。それゆえなのかものすごく人気が出る不思議。ちなみに、大倶利伽羅本人は歌うことや踊ることは好き…なのかわからない。それこそ本音を話してくれないから。でも言語や表情で感情表現できなくても歌や踊りで感情表現できてるよね。歌を聞いてやっと大倶利伽羅の心が見えたよ。
 そして、見終わった後に財木琢磨さんの素顔を調べたら、彫り深くて鼻高くてでなぜか可愛らしさもある超絶イケメンだった。きゃーーーーーえーーー素顔もめっちゃ好み。そして手足が長くてスタイル抜群でやばい。それでいて喋ると明るく面白いキャラでもあるギャップもいい。事務所も氷川きよしさんとか演歌歌手が多くて老舗の渋いところ、推せる!舞台もドラマもバラエティもこなしていらっしゃるしもっと売れてほしい。特に大倶利伽羅への恋心を忘れたいからバラエティに出てほしい。こんなに素敵な役者さんなのに、色々あって降板してしまうなんて…。だから2019年版を未だに見れていない。


3.千子村正編
 待って、太田基裕さん歌うますぎない?なにあのパーンと出す高音と声量。どうしたらあの圧倒的声量が出るの?ミュージカル専門の人ってみんなそうなの?その歌唱力を武器に近年はグランドミュージカルにも出演されているのも納得。『阿津賀志山異聞』で歌も踊りもずば抜け上手いと感じたのが佐藤流司さんと黒羽麻璃央さんだけど、そのレベルを超えている。
 妖艶で女性的な村正。常に腰をくねらせながら動く村正、周りとちょっと違う振り付けをこなす村正。太ももチラリズムのサービス満点で腰回りの防具重そうなのに(あれ何で出来てるの?)。そんな村正も2部衣装第一形態の黒ロングコートで露出抑えるのがかっこいい。ギャップ萌え。村正がますます中性的に見える。第二形態はノースリーブにロングパンツで戦装束と変わりないようでロングパンツで美脚が目立つ。それでいて第三形態でお腹まで出してくれるという、サービス満載。
 千子村正はゲームとミュージカルで全く違うキャラ。村正だけゲーム実装前で資料なくてほぼゼロからの役作りゆえに、太田基裕さん独自の千子村正が誕生したからそうなった。個人的にはむしろゲームよりこっちの方が好みでもある。太田基裕さん歌超うまいし素顔は全くの別人にしか見えないけど、それだけ役者としてすごいってことだろうなぁ。この人も推す。
 その後調べたら、『太田基裕と崎山つばさのおしゃべや』というラジオがかつて放送されていた事実を知りショックを受けるのであった。なんで、なんでもう終わってるの…。今からでもめちゃくちゃ聞きたい。


4.にっかり青江編
 荒木宏文さんは2.5次元ミュージカルのレジェンドみたいな人だと聞いていた。ガチでレジェンドだった。
 歌の部分では究極のバランサー。みほとせメンバーは個性がバラバラでまとまらないんだけど、青江が声のボリュームを調整しているからハーモニーが成り立っている。ソロでは主張するがそれ意外では脇役に徹するような。
 あとダンスもめちゃくちゃ上手い。細身でめちゃくちゃ踊る。この年齢でこれだけ動けるとは、たぶんこの人アスリート並に鍛えている。画面に映らないところでキレキレで踊っている気がする。
 あと青江と大倶利伽羅の笑う人と笑わない人のデュエットのアンバランスさを成り立たせるのも荒木宏文さんの経験値とバランサーの才能だと。財木琢磨さんの声尖り気味だし。ダンスの動き方はバラバラだけどを成り立たせているのも荒木宏文さんの実力。
 あと青江の第二形態がが戦装束とあまり変わらないように見えてさらに西洋の騎士風味に見えてますます少女漫画みたい。第三形態は三日月宗近以来の背中ぱっかーん開いた衣装でビビった。あなたが、その役割ですか?
 青江の性格の問題だけど、にっかり青江は極まで育てたのにテンションがよくわからないキャラだった。無表情クール系の容姿と話し方なのに「笑えばいいと思うよ、にっかりとね」というキャラ設定が掴みにくかった。ゲームだと表情の変化が見えにくいのもあるかもしれないが。
解釈が難しい役だと思うけど荒木宏文さんが作り上げた青江は微笑みの貴公子だった。常に微笑みを絶やさない落ち着いた大人で貴公子のような佇まいだった。少年漫画より少女漫画にいそうなタイプ。荒木宏文さんのスキルの高さを思い知ったので、にっかり青江単騎出陣期待する。地元に来たらぜひ行きたい。そしてMCで石切丸の話をしてくれたらなおよし。

※2021.7.7追加

 その後、荒木宏文さんが元D☆DATEのリーダーだと知った。D☆DATE、どこかで聞いたことあるような…ええええ瀬戸康史さんと荒木宏文さん10年前にアイドルやってたの??????昔のPV見たけど歌もダンスも上手いし曲いいし瀬戸康史さんラップまでやってるしすごいレベル高い。みんな本業は俳優なのに。刀ミュキャストの過去で一番びっくりした。そりゃ荒木宏文さんあれだけ踊れるわ。

5.物吉貞宗編
 横田龍儀さんこれが初ミュージカルですよね。そんな人が日本の2.5次元ミュージカル界の歌唱力お化けに挟まれるなんて…と心配していた。
 そんな圧倒的経験不足な物吉貞宗は盛り上げ隊長、ファンサ連発だった。お手振り投げキッス連発の可愛らしい愛されキャラだった。MCでは物吉貞宗で話してるんだけど、何言っても何の違和感もなくアイドルにしか見えない。物吉貞宗、こんなにアイドル向きの刀が刀剣乱舞にいたのか。アイドルは歌と踊りでみんなを幸せにする職業だから、人懐っこい性格で幸運を運ぶ物吉貞宗とは相性がいい。この本丸に来て一番良かった刀剣男士かもしれない。
 物吉貞宗の衣装は、一人だけ半ズボンで生足でフリル付きシャツのいかにも2次元アイドルのショタ枠が着る衣装。でも何の違和感もない。これが着こなせる成人男性なかなかいない。もともと横田龍儀さん自身が可愛らしい顔と華奢な身体の持ち主なのもある。
 その容姿に反して声がかなり低いし重いハスキーというギャップの持ち主。で私自身も物吉貞宗も声の低さに違和感があったけど、何回も見ていたら段々違和感は消えていった。あとダンスが上手い。2年後の再演ではもっと歌唱力があがっていると期待している。

6.蜻蛉切編
 Spiさんが事前予習でとんでもない歌唱力の持ち主だと知っていてめちゃくちゃ期待していた。それは本当だった。歌がうまいとは声量とか声質より技術的なもので、それは私にはよくわからないけど多分技術がすごい。1部最後の『瑠璃色の空』で一人だけ1オクターブ上を歌ったり、2部で一人だけソロ曲任されたり、と歌のエースとして信頼されているのだろう。蜻蛉切じゃなくて本気で歌ったらもっとすごそう。それはこれから『真剣乱舞祭』でお見かけするのを楽しみにする。
 蜻蛉切もミュージカルでイメージが変わったタイプである。ゲームの蜻蛉切は穏やかで謙虚で一歩下がったイメージだったが、ミュージカルの蜻蛉切は任務の重さに弱気になるし。すこしテンション上がることもあるし。そして歌ではガンガン主張する。あとガタイがいいので立ってるだけで目立つ。
 衣装、大倶利伽羅に「あんたはいつもより着ている」と突っ込まれていたけどほんとそうだよ。でも蜻蛉切は服を着ることで色気が出るんだよ。ゲームでもミュージカルでも。
 Spiさんについて調べてたら、事務所に所属してないってどういうことなんですか。経歴が完全にミュージカル畑の人で色々出演してるのに事務所に所属してない?舞台系の役者さんでは珍しくないのかな。声優さんでも珍しくないけど。


 やっと終わった。書くのに1ヶ月近くかかってしまった。これで2部の感想とみほとせ面子たちへの思いは語り尽くした。まさか、アイドルやってる刀剣男士に脳が狂うほどハマるとは思わなかった。今まで追いかけていたのは2次元アイドルで、2次元アイドルには2次元アイドルの良さがあるけど、声優さんは「声だけ」というか、容姿やライブパフォーマンスでは3次元のアイドルには勝てないと思っていた。しかし、2.5次元アイドルは容姿もライブパフォーマンスも現実のアイドルである。男性アイドルで売れるのが難しい時代だから、それをこなせる人材が2.5次元ミュージカル界に進んでいる。そこから映画やテレビドラマに行ったり、グランドミュージカルに行ったり、ソロ歌手やアイドルグループになったりと芸能界で様々な分野で活躍している。刀剣男士を演じた俳優さんたち、歴史上の人物を演じた俳優さんたちにもこれからもっと売れてほしい。はせっかく容姿にも才能にも恵まれたのだから芸能界で末永く活躍してほしい。

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