メタバース(3D空間)は現実とZoomのはざま
メタバース(3D空間)という言葉がバズっていますが、現実とZoomのはざまの世界=メタバース、と本記事で定義したいと思います。
仮想通貨の大バブルがきた2021年頃、「メタバース上でイベントを行う」ことが一部で流行り始めていました。それをきっかけにいくつかの3Dワールドへログインし、肌感覚を味わってみようと思いました。
3D空間を提供するプラットフォームは複数ありますが、わたしはVRChat と Cluster に参加してみたことがあります。いずれも3D空間を自由に歩き回ることができ、じぶんを表現する3Dの化身(アバター)を操作します。
知らない人と会話が始まる
VRChat ではワールドと呼ばれる部屋みたいなものがあります。グローバルなので様々な語圏の人たちがいます。その中で日本人が多いワールドというものがあるそうで、日本人ワールドへ突入しふらふらと歩いてみました。
歩いていると一人(一匹?)の美少女キャラがつかつかと歩いてきて、音声で話かけられました。声は男性でした(笑)
なんの会話をしたのか、全く覚えていないのですが、たわいもない話をしたとおもいます。しかし、どうやら結構みんなフレンドリーなようで会話をしていると後から後から人がワラワラと集まってきて、7,8人くらいの集団になっていました。
身体性はZoomより高い?
アバターを介した3D空間上でのコミュニケーション。
Zoom などのテレビ電話は映像 (2D) ごしのコミュニケーションです。これと比較すると、3D上の方がより身体性が高いと感じました。
生身な体でもないし、アバターは所詮、擬態です。
しかし、人間(のような者が映りだされる2D映像) 同士が会話するよりも、3D空間の方がより自然さが増しているような気がしたのです。
Zoom より流行るんじゃないか
オンラインコミュニケーションの手段として、コロナ禍を経験した人々はすっかりZoom などのビデオ通話に慣れてしまいました。
しかし、同じ会話をするにも、2Dによる対面よりは、3D空間における一見無意味に思える擬態の方が、より密度が高いコミュニケーションがとれるのではないか?という感覚を得ました。