見出し画像

仮想通貨は買えないかな~と感じる理由

2022年11月時点です。仮想通貨はとても好きですが、今後1~2年はまともに買えないかもなぁ~って感じがしているので整理用に材料を並べておきます。

冒頭でわたしの最新動向を共有してみます。

海外取引所から資金引き上げ開始

2022年は下げ相場とよみ、レバレッジを使った短期トレーディングを細々とやっていましたが、これをやめることにしました。

後述のFTX騒動以降、今後2~3ヶ月は価格がじわじわと落ちていくイメージをしており、ショートで取ることを考えていました。しかし、そもそも海外取引所から出金できなくなるリスクの方が大きいことに気付いたのでこれをやめて、完全に仮想通貨から手を引くことにしました。

なお、現物保有は2022年1月で80%,  4月で99% 売却済でした。

出金上限額が減額されている?

出金作業を始めて気付いたのですが、出金上限額が減額されているような気がしました。直近半年間、出金機能をさわっていなかったので正確な比較ができませんが、覚えている範囲では明らかに減額されていると感じました。

大きな資金を持っている方。出金を検討されている方は早々に行動を始めた方がよいと思われます。

以下は懸念していることを羅列します。

(1) FTXが破綻

業界世界2位といわれる取引所が破綻してしまいました。

負債総額は数兆円規模

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/14/news099.html

顧客の預かり資産は、ほぼ戻らないようです。
これはつまり、損を被った投資家が、損を補填するための売りが今後も連鎖的に発生するのかな、というところです。

(2) Alameda Research も破綻状態

FTXの親会社とされる存在であるAlameda Research というファンド、マーケットメイカーを行ってきた企業があります。こちらもFTX と同じく破綻状態とされます。

マーケットメイカー機能の喪失

マーケットメイカー機能が失われると、特に小型の仮想通貨(=草コイン)の流動性枯渇が懸念されるといいます。草コインの流動性が枯渇する=草コインを売れない人たちの連鎖売りが起こるリスクが高まると考えられます。

2022年11月15日現在の時価総額

時価総額:  約115兆円

うち、上位10位除くコインの割合: 約16%
→ 草コイン(=11位以下すべて) の時価総額 18.4兆円

https://coinmarketcap.com/ja/charts/

Terra/UST 騒動で救済したAlameda の破綻

また、春頃発生したTERRA/UST の破綻に際し、瀕死となったファンドやレンディング業者を救っていました。これらを救うために、FTXが発行するFTTトークンの評価額を担保にお金を引っ張っていた疑惑が出ているそうです。

参考

(3) USDT のクジラは Alameda Research 

1米ドルへペッグすることを目的とするステーブルコインとよばれるコインがあります。最大手の一つである Tether 社が発行する USDT の最大保有者がAlameda Research というデータがあります。

仮想通貨取引所FTXの親会社であるAlameda ResearchはUSDT全発行量の37%に当たる367億ドル(約4.2兆円)を取得した。

https://coinpost.jp/?p=293064

USDT は常に資産の担保に疑惑の目があり、米SECからの規制リスクにも晒されています。全発行額の37%を握るAlameda の破綻は何をもたらすのでしょうか?

(4) 機関投資家が仮想通貨とオサラバ?

  仮想通貨の強気派はなお多いものの、多くの機関投資家はポートフォリオを多様化する役割や金の代替資産として仮想通貨を採用する理由は完全に否定されたとみている。損失があまりに大きく、市場構造が過度にリスキーだというのが理由だ。

大口の資金流入が今後期待できない?というニュースです。

ニュースの信ぴょう性はわかりません。しかし、「説明責任」が必要とされる機関投資家の世界で、業界第2位の取引所が一夜にして破綻するという粗末な業界への投資の必要性。これを説明する材料はどこにあるのか?と言われると説明不能な気になってきます。

つまり、今後アップサイドが限られ苦しい展開になる、と読めます。

(5) 海外取引所のずさん(?)な顧客資産管理

有名な海外取引所の間で、謎の大口送金が確認されています。gate[.]io と crypto[.]com の間で$400,000,000 もの送金があったとされます。

世界No.1 の取引所であるBinance CEOであるCZ は、暗に「取引所のウォレットアドレスを公開する前後で、大規模な資金移動がある場合は問題を抱えている。」と指摘しています。名指ししていませんが、この2社であることは間違いなさそうです。

取り付け騒ぎは今回でおさまらない可能性が高まってきました。

(6) バイナンスが業界支援の「事業再生基金」設立

基金の構想を発表後、仮想通貨は全面高となりました。歓迎されたようです。

しかし、再生基金はAlameda も春先のTerra/UST 騒動で実行していました。しかしこれは今回失敗してしまったのです。

業界最後の雄であるBinance が倒れる未来はみたくはありません。しかし、全体的に怖い局面と感じるようになりました。

https://www.neweconomy.jp/posts/274340


他、元々あったが未解決な問題

[1] ビットコインマイナーがこれから破綻する可能性
[2] イーサリアムのThe Merge による信頼性の毀損、PoSへの米SEC規制
[3] ビットコインを大量保有するマイクロストラテジー社の動向
[4] ビットコインを法定通貨としたエルサルバドルの動向


結論、やはり買えないのでは?

上がる材料はどこかにありますか?という感じです。


いいなと思ったら応援しよう!