カルナバれ

ポストカード

カルナバレ美術館で購入したポストカードです。トレーシングペーパーを重ねて書き込んでいます。焦点の話をしたかったので、重ねた画像になります。
コピーライトはAntoine Dumont
販売元はarteum

1焦点のズレ
この写真、焦点が画面の中心点よりも数ミリ下にずれています。
この数ミリのずれが重要で、この写真は天井や壁から下げている看板などが多く、床に置いてある展示物は少ないです。
従って、重心が低くなりがちになります。
と言う事は、焦点が中心点だと重心よりも焦点が浮いて見えるのです。
一方、画像のように下にずらす事で、不和を減らし、安定感を生み出しています。

2光
2つ目は光の色と量について。
この写真は左側の窓から自然光が入り込んでいることがわかります。そしてその光は白を基調とした展示物の台や壁面・床そして天井に反射しています。
それによって、手前の空間は明るく見えるのですが、画面中心部の四角く囲っている部分。
ここは、自然光ではなく、オレンジ色っぽい照明の色になっています。
従って、明度差が画面の手前と中心部に発生しているわけです。
この明度差によってこの通路の奥行きを生み出しています。もし、照明を足すなどして中心部の四角を明るくした場合、もう少し平面的になっていたのではないかと考えられます。

3 色
右側と上半分に色のあるものが置かれているため、重く見えます。しかし、画面を斜めに区切った左側が白いスペースが多く、画面を広く見せています。ここでも全体的な明度差によって画面が重くなりすぎないようバランスがとられているわけです。

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