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休業要請「解除後」のカラオケ喫茶の動向を考察

初めまして、カラオケ喫茶オーナーママをしております「くみこ」です。

この文章を読まれてる方は恐らく私の同じカラオケ喫茶の経営者、またはご利用されていたお客様、もしかすると、CDの売上に影響を受けると思われる演歌歌手の方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった方達が今、非常に関心があるコロナウイルス感染拡大防止に伴う休業要請「解除後」にカラオケ喫茶はどのようになるのかを経営者視点で考察したいと思います。

「カラオケ喫茶の現状」

まずはカラオケ喫茶の現状ですが、もちろん私が経営している店をはじめ、ほぼ休業状態です。
カラオケ喫茶を利用されるお客様の多数が50歳代後半から80歳代と年配の方々です。その為、お客様のコロナウイルス感染は非常に危険ですので、お店側も休業の措置は当然として実施されております。

私の店は飲食店として届けをしておりますので、営業時間短縮という対応で営業を続けても良いではと考えましたが、クラスターが起こるリスクと県からの休業保障として休業協力金が頂けるという事で4月22日から5月6日の期間、休業を決めました。

「休業要請解除後の営業について」

予定では5月7日より営業再開となりますが、経営者として気になるのやはり「お客様は以前のように来店するのか?」という点と、完全にコロナが終息してませんので、その「感染防止対策」です。
まずお客様が来店するのかという点ですが、私のお店は常連のお客様は少なからずも来店されると予想しております。
ありがたいことに、休業中も励ましの電話や、いつから営業再開するのかいった問い合わせが毎日あります。

さて、休業要請解除後の営業再開の為、そして少しでも安心してカラオケ喫茶をご利用頂く為に店が行うのは、まずは「感染防止対策」です。
次はお店が行える「感染防止対策」を紹介します。

「カラオケ喫茶ができる感染防止対策」

①手指消毒液の設置
お店の入り口、ホール内、トイレへ設置 。手指専用の消毒液を確保するのはなかなか大変ですが、アルコールを原料としている消毒液ならば消毒として有効ですので、食器用の消毒液も使えますので利用しましょう。またダスキンさんと取引されているお店は、ダスキンさんがトイレ便座用アルコールなど取り扱っている場合があるので少し多めに納品を頼みましょう。

②熱や咳などがある方とマスク着用無しでの入店拒否
上記症状がある方の来店お断りをポスター、POPにてお店の入り口に掲示します。マスクに関しては既にほとんどのお客様が自主的に行っておりますので、ご理解頂けると思います。またお店で行っている感染防止対策も一緒に掲示しましょう。

③入場できる人数の制限をする
ソーシャルディスタンスを確保しましょう。お客様同士が密接しないように最大入場客数を決め、その客数に達したら入店をお断りする。もしくは時間をずらして再度来店してもらいましょう。

④換気を行う
通常カラオケ喫茶は音漏れを防ぐためにほぼ密閉状態です。その為、最低でも一時間ごと一回は窓や入り口を5分程度開けるなどの換気対策を行いましょう。

⑤マイクの消毒
お店ではマイクは複数設置してます。お客様が歌い終わったら、そのマイクは受け取り、消毒液や殺菌シートで拭き取り、マイクヘッドはマイク専用のスプレーがありますのでそれで消毒します。その間、次に歌うお客様には既に消毒済みの別のマイクを渡します。

⑥空気清浄器を常に稼働させておく
空気清浄器は是非設置しましょう。ダスキンさんなどは空気清浄器のレンタルも行ってますので、是非利用しましょう。

⑦店舗スタッフ、ママのマスク着用
これは当然ですね。コロナ渦の今では接客業でもマスク着用は常識となってます。ご理解頂けないお客様もいるかもしれませんが、スタッフ、ママのマスク着用のご理解を、感染防止対策としてのポスターなどと一緒に掲示しておきましょう。

次に、「お客様は来店は以前のように来店するのか?」です。
上記のような感染防止対策を行っても来店客数はしばらくの間、間違いないなく「半減」すると見込んでます。お客様本人はカラオケを歌いに行きたい思っていても、やはりその家族は心配され反対される方が多数おられます。
よって、お客様の減少、売上激減により、一旦営業再開するお店も再び休業、もしくは廃業へと向かうと思われます。

「廃業か、休業か、営業継続か」

お店が①「廃業」②「休業」③「営業継続」を決める最大の要因として挙げられるのは、やはり家賃です。
元々カラオケ喫茶という業態は売上が非常に少ないです。
居酒屋やスナック、レストランや喫茶店などの飲食店と違い、月の売上40万円ぐらいが普通です。
一般的にカラオケ喫茶の主要な売上は、入店料としてのワンドリンクオーダーと1曲100円のカラオケチケットぐらいです。なので客単価が900円程です。カラオケ喫茶は歌ったりおしゃべりしたりと、店での滞在時間が1、2時間は当たり前なので客滞率が極めて高い、つまり回転率が極めて悪い業態です。

①「廃業」する店は
貸しテナントで家賃を払って営業しているお店です。コロナによる売上減少は致命的で、廃業する可能性が高いです。特に家賃が高い都市部のカラオケ喫茶は廃業が多くなると思われます。
また、受け取った持続化給付金を元手に業態変更をする、その為に廃業するというお店もあるでしょう。

②「休業」 する店は
家賃を払う必要のないお店。例えば自宅の一部を改装した店舗、経営者所有の店舗物件で営業しているお店です。
カラオケ喫茶の経営者はお客様同様に年配の方が多く、一軒家の自宅を所有し、その自宅の一部を使って営業しているカラオケ喫茶も多いです。特に地方ではこの様なケースが多いです。

③「営業継続」する店は
しばらくは様子を見ながらの営業となるでしょう。経営者は持続化給付金があれば、それを家賃にまわしながら、コロナウイルスが終息するまでお店を何とか維持していきましょう。
また終息後の売上回復または売上増加の為の営業戦略を練っておく。つまり終息後の世の中の変化に合わせた新たなサービスを提供できるカラオケ喫茶作りをしていきましょう。


以上、この記事はコロナウイルス関連で休業中のカラオケ喫茶の経営者の立場から発信させて頂きました。
次回の記事はコロナ関連の自粛要請解除後、カラオケ喫茶営業再開時に発信したいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。

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